小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2014年12月28日日曜日

20141227: 丸子橋下から二子玉手前

20141227  往復15km  気温:6〜7℃ 水位:3.25m(田園調布上), 1.72m->1.44m(田園調布下) 風: 北より4〜5m/s 水温:触って冷たさを感じない 服装:ネオプレジャケット / 長袖ウェット / 膝丈ジャージ / ネオプレーンソックス / 長靴 / 長袖保温下着 / 長足保温下着

水の上に

とにかく漕ぎたかったので、目的地は特に作らず丸子橋に。ついたら風が強いので、あまり行ってない場所を再確認しながら、寒さと風がどのくらいなのか感じてみようと思った。

この日は北風ちょい西よりだったので、ちょうど上流から下流に川の流れに沿って風が吹いていた。なので、本流の流れの強いところは風に押されて水面が凪いだように平らか。逆に瀬でざわつくような所は風波がさらに細かく波を作る。鱗とガラスが隣り合う面白い川面だった。

ジャングルクルーズ

ジャングルクルーズ手前で上流を見ると、州の先端から東京岸は水面がざわついている。反対側の瀞場は州の向こうは綺麗に凪いでいて平らか。ここに来るまでは風が顔に吹き続けて、帽子も後ろに飛んでしまった。パドルに受ける風を感じるのは初めてだけど、海と違って波は大きくならないので怖くはない。

クルーズコースを終えて本流に戻ると、少し下流にボートが見えた。珍しいと思って下って追いかけると、インフレータブルカヤックの二人乗りだった。二子玉から行けるところまで、できれば海まで行きたいと話していた。丸子橋に堰があるのを知らなかったので、手前で担ぐといいですよと紹介した。話しているとクルーズの瀞場まで下ったので、またコースを登って本流に。

二子玉手前で折り返し

とりあえず二子玉の兵庫島公園でお昼にしようかと思って上ったのだけど、手前の瀬で折り返すことにした。玉川通りの橋の下の流れを越えるのが少し怖かったから。風が強い中で上手く上がれるか自信がなかった。

瀬の横にある水たまりに入って昼ごはん。今日は近所のパン屋で惣菜パンを買っておいた。火を使わないつもり。気温は低いけど、お日様があたっていると暖かい。風も苦にならない。舟に入ったままカレーパンを食べる。全然寒くない、冬でも全然いける。
舟乗ったまま食べる練習

トイレと水門探検

第三京浜のすぐ下流、世田谷記念病院近くに水門があるんだけど、名前がわからない。これを書いていても、ビシリと名指しできないのでもやもやする。Google の地図でも書いてないので、これを機に調べようと思った。トイレのついでもあったので、ご飯の後二子玉から軽く下って第三京浜近くのトイレで用を足した後、名前を確認する。「下野毛排水樋管」。了解。
下野毛排水樋管(ヒカン)
むこうに世田谷記念病院

馴染みの鳥を見る

トイレもしたので、後は寄り道しながら下ろうと思う。まずは、もう一度第三京浜を越えて上流側の瀞場で遊ぶ。瀬が淵に落ち込むあたりで川底の石から跳ね返って波が三段くらいできている。その波に乗り入れて舟の位置をキープして遊ぶ。その後瀞場を奥まで往復しいて様子を確認したので下る。

渡し場の担ぎを終え、渡し船のおじちゃんに軽く挨拶してジャングルクルーズまで下る。今日はいつもの鳥を見ていなかったので、もう一度試しに上ることにする。いた。水面すれすれを飛んで逃げていく。飛ぶ前に枝に止まっているのをゆっくり見たかった。毎回会える鳥なので、このあたりに巣があるのだろう。いまのところ100%。気が済んだので下り始める。

下流を新幹線まで

日のあるうちに調布取水堰を越えて、下流でブラブラする。新幹線を越えて初めて下流に出た。広い。でも、あっという間に浅くなる。日も低く底の様子が暗くてよくわからないので引き返す。新幹線と東横線の間を、夕日のあたる水面をみながら行ったり来たり、体が疲れるまで。それで岸につけておしまい。

前回水に濡れたリュックだったけど、防水バックに入れて、シームの割れ目も直したから、全然水に濡れなかった。そもそも水がはいってなかったから、防水バッグ自体も乾いてた。船の底に穴でも開いたかと心配したので良かった。

片付けを終えた頃には夕焼けもおしまい。これで今年は漕ぎ納めかな。
みなさんも良いお年を迎えられますように。




2014年12月23日火曜日

20141223: 丸子橋下から第三京浜手前まで

20141223  往復7.6km  気温:7〜9℃ 水位:3.25m(田園調布上), 1.44m->1.96m(田園調布下) 風: 北東3m/s 水温:昼は手袋で平気、夜の帰り支度、手がかじかむ 服装:ネオプレジャケット / 長袖ウェット / 膝丈ジャージ / ネオプレーンソックス  / ネオプレーンミトン / 長靴 / 長袖保温下着 / 長足保温下着

寒い?

今日はここ一番の冷え込みと聞いたので、どんなものかとやってきた。昼のぽかぽか陽気でスタートして、日が落ちて気温が下がるまでやっていた。結論、お日様があればこの気温でも大丈夫。でもひっくり返ったらどうなのかは甚だ疑問。上はウェット着てるけど、下半身濡れたらすぐにでも上がらないと心配。やったことないとわからない。一度はやらなくちゃ。来年の夏から秋が楽しみ。その頃にはロールができるようになっておいて、水の冬の海に備えたい。

あと、日が落ちてからの片付けだと、手がかじかむ。ミトンじゃない手袋も片付けように持っていた方がいいと思った。

トイレサーチ

トイレはやっぱり重要だよね。多摩川は川にちょくちょくトイレが準備してあるけれど、水洗式じゃなくて汲み取り式だったり、川からあがってしばらく歩かなくちゃいけなかったりだと残念なので、川から行きやすいトイレを書き入れることにした。まずは第三京浜東京岸近くのトイレと、調布取水堰のトイレがあれば平気かな。その先は兵庫島公園のトイレ、その先はわからない。

水漏れ

今回、なぜかコックピットの後ろに入れておいた 55L のリュックサックがひどく濡れていた。大きめのポリ袋に入れてつっこんでいるのだけど、そもそもリュックが大きくてポリ袋の口が閉められない。口を開けたまま入れておいても、今までは少しポリ袋に水滴がつくくらいでリュックが濡れたことは無かった。それが今回、ポリ袋の中に水がぐい呑ちょうど一杯くらい溜まって、リュックも濡れてしまっていた。

どうやって水が入ったのか不思議。長靴についた水といっても、今回担ぎの回数は5回くらいだったし、よくわからない。後日のためにリュックがすっぽり入る防水の袋を買うことにした。たとえばこんな奴

片付けるとき、シームの棒が一部割れていた。先っぽの10cmくらい。瞬間接着剤で割れ目をくっつけた後、上から防水性のテント補修用テープで貼っておいた。この割れ目が水を吸い付けて中に落としてたのかなぁ。スターン側って、見えてないけど結構パドルの水がかかるのかもしれないな。

2014年12月21日日曜日

20141221: 丸子橋下から宿河原堰まで


20141221  往復20km  気温:8〜10℃ 水位:3.26m(田園調布上), 1.67m->2.07m(田園調布下) 風: 北より3m/s 水温:触って冷たさを感じない 服装:ネオプレジャケット / 長袖ウェット / 膝丈ジャージ / ネオプレーンソックス / 長靴 / 長袖保温下着 / 長足保温下着

宿河原目指す

今日の目的は二ヶ領宿河原堰まで行くこと。堰で言えば調布取水堰から宿河原堰まで、電車でいえば東横線から小田急線。今のところ、二子玉・田園都市線はクリア済みなので、これを成功させてレベルアップ! 次のレベルは上河原堰か。いや、まずは目の前の宿河原まで確実に行こう。

気合を入れて朝から多摩川駅に。夜まで時間を使えるけど、時間があるに越したことはない。前日は夜までまとまった雨がふり、田園調布上での24時間積算雨量が 23mm。12時間積算雨量は0で、夜中には水位はいつもどおりに落ち着いてたけど、いざ川をみると流れが早く感じる。水も濁っていて底が見えない。川の力を感じる。風はほとんどない。
明けていく土手で準備
待ってろ宿河原堰

空を漕ぐ

ほんとに風がない、波もない。真下を見ると川は濁りで鈍い真鍮が光るように感じる。少し目を上げると水面には景色が綺麗に反射する。写真はジャングルクルーズを抜けて本流に合流した所。瀬になる手前の川がだらだらしている所。この後も川面に映る空をたくさん写した。
都心から電車で10分の自然
雲の白と黒 
空と雲を波で切る
渡し場を担いでいつも水の綺麗な瀞場を確認する。ここの水は今日でも透き通っていた。倒木に苔や小さい芽が出ている。倒木自体はふわふわとコルクのように柔らかい。苗床。
水の綺麗な瀞場の倒木

 宇奈根公園で担ぐ

第三京浜、二子玉手前で二度担ぎ、いよいよ玉川通りをくぐる。ここは橋脚の間を水が勢い良く落ち込んでくるのでいつも緊張する。今日は雨で勢いが強かったら素直に担ごうと思ってたけど、逆にエディに上手くのれてあっさり漕ぎ上がれた。ただ、舟を随分ゆすられた気がする。少し舳先が流れから横を向くと一気に横にグライドさせられる。舳先を戻そうと漕ぎがおろそかになるとぐいぐい流される。難しい。

次の厚木街道はくぐるのを諦め、早めに担いで越えた。底が浅くて櫂が蹴られるとやる気も出ない。舟を川に戻すと、しばらく広くて平らな場所になる。東京岸はギリギリまで立ち枯れた草があって、スコットランドのボグみたい。行ったことないけど。

雨の後は気持ちがいいと知った
下の空も広い
厚木街道を越えた水盆を越えると宇奈根公園手前に瀬がある。前回はここを漕ぎ上がれたんだけど、今回はダメだった。悔しい。東京岸では釣り人が多かったので、神奈川岸の浅い岸に舟をつけ、瀬を越える。

東名高速下でフライの釣り人をかわす担ぎ

宇奈根公園を越えると、前回最高地点の瀬。担いで舟を川に戻した先は初めて。向こうには東名高速の橋が見える。川幅が狭くなり流れも勢いがあるのをエイこら漕いで東名高速到着。橋の間の早い流れがどのくらいか漕いで上がりたかったけど、フライの釣り人がいっぱいいたので、秒速数センチの動きで邪魔をするわけにも行かないし、東京岸を担ぐ。このあたりからは川が浅く、雨の後の強い流れで洗われたせいか川底の石がとても綺麗。
フライの釣り人が河原に椅子並べて集ってる

宿河原堰到着

東名高速を足でくぐって舟を戻そうとすると、対岸に睦まじくカップルが寝そべっている。下は丸いけど石がゴロゴロしてるし、日陰だし、でもそれでも構わないんだろうな。もそもそ舟に乗り込んでふと目をあげたらいなくなってた。邪魔しちゃった。

少し行くと東京側に寄っていた流れが神奈川側に振れる。そしてそこが瀬になっているお決まりのパターン。これを担いで瀬の上流の水盆に舟を戻してこれが上り最後の担ぎ。向こうにはもう宿河原堰が見えている。
水盆からみる遠くの宿河原堰
到着! レベルアップ!
舟をあげてお昼ごはん 

最後に

片道10kmを4時間かかった。寄り道せずに上って2.5km/h。風はほぼなし。ただ、前日の雨のせいか、水位は同じでも流れはいつもより2割増と感じた。食事休憩はなしだった。これをベースとして、もっと速度を上げていきたい。

あと、これから先のことも考えないといけない。正直、二子玉を越えたあたりからは川が浅いし早いしで上がれない瀬が多い。担ぎの回数がいたずらに増えるのはつまらない。漕いで上がれるのならいいのだけど、頑張ってこいでる時に浅い底に櫂を蹴られるのは正直興醒めだ。一日で丸子橋から是政まで行くのは無理なのかもしれないなあ。いや、ここはちょうど中間地点のはず。あと同じだけ漕げば是政。合計8時間あれば丸子橋-是政が可能。それで初級カヤッカーの筋トレとしてはレベル上げ達成だろう。

まずは、電車で登戸まで来て、次は宿河原堰の上流側からその先を見に行こう。まずは上河原堰まで。

水温: ◯(田植え長靴みのる君大活躍、手袋もしてたし、ひっくり返らなければ問題なし)
足がつく場所: ◎ (どこでも少し流れれば足がつきそう、二子玉より上は全般浅い)
下流の障害物: ◯ (流れは早くないけど、テトラ、堰手前などなど注意して)
岸辺の移動: ◯ (担ぎ回数が多すぎた。あと、フライの釣り人を避けるのに遠回りが大変)


2014年12月13日土曜日

20141213: 丸子橋下から宇奈根公園上まで

20141213  地図ログ (16km): 気温:6〜12℃ 水位:3.25m(田園調布上), 1.79m->1.44m(田園調布下) 風: 西より5〜9m/s 水温:触って冷たさを感じない 服装:ネオプレジャケット / 長袖ウェット / 膝丈ジャージ / ネオプレーンソックス / 長靴 / 長袖保温下着 / 膝丈保温下着

二子玉より先を目指す

今日は二子玉を越えていくのが目標。途中の寄り道も無しで、制限時間内に行けるところまで行って引き返す。自分が何キロ漕げるのかも知りたい。

今日も朝は霜がおりていた。それに、川もには朝もやが出ていた。取水堰の上のダム湖的なところではすぐに消えてしまったけど、東横線近くの排水口から下は長く靄が出続けていた。ここは温かい排水があるところだと聞いたことがあるけど肯けるなあ。

朝日が低く差すと朝靄も消えていくね
いつもの場所からスタート
理由はどうあれ、靄の出る水面を行くのは楽しい。

朝靄の中少し漕いだ
写真には映らないかな
-- 1担ぎP

いつものように調布取水堰を担ぎ、ジャングルクルーズで綺麗な鳥を見、渡し場の担ぎもあっさりとすませる。そういえば、渡し場の手前の瀬をあがるのも苦にならなくなってきた気がする。もっともっと基礎体力つけて早く海で 30km 漕いでみたい。
渡し場の担ぎもあっさりと
-- 2担ぎP 渡し場の担ぎ

第三京浜手前で間違える

渡し場の担ぎをあっさりといったのはいいのだけれど、第三京浜の担ぎを間違えた。東京岸ベタで上がってしまい、そのまま先細りの瀞場に。前回は綺麗な瀞場から出てそのまま神奈川岸ベタで上がっていったのだった。

仕方ないので、そのまま瀞場をあがっていくと、結構面白い。ロックガーデン風にいろいろ障害物が突き出ていて、右に左にかわさなくちゃ。これをひょいひょいやれたら面白そう。突き当りで担いで第三京浜下流にある水門前から戻るのは同じ。ちょっと漕いで第三京浜越えたら水盆みたいなところに向かって瀬を担ぐ。

-- 3担ぎP 第三京浜の担ぎ (下りは担がなくていい)
-- 4担ぎP 上野毛の水盆みたいな担ぎ
上野毛の水盆の担ぎ

いよいよ二子玉より先へ

前回、目の前の瀬越しに二子玉の駅を眺めて、もうちょっとだけど、この瀬を漕いで越えるのは時間かかりそうだなと引き返した。今回はここまで寄り道せずに上がってきたので時間もある。

といって漕ぎ出したのだけれど、全然進む気がしない。深い流れでそれに早い。櫂がしっかり水に入っているのに、上がっていけない。負けを認めて、東京岸の浅い流れにあげて担ぎ。悔しい。

-- 5担ぎP 二子玉手前 (下りはもちろん担がなくていい)
二子玉手前の瀬の流れに負けて担ぐ

また川の上。いよいよ田園都市線をくぐる。これで正真正銘二子玉まで来たと胸を張っていえる。やった。でも、その次に246 (玉川通り) の橋脚を越えなくてはならない。田園都市線の橋脚は間隔が広く、流れの中には脚がないのだけど、玉川通りは脚が多い。流れのどまんなかに一本ある。右と左、どちらにしようか。

神奈川岸が深くて素直に流れてそうに見えたのでそちらにする。流れは強いのだけど、橋脚の足場がエディを作って、その中を楽々漕ぎ上がれる。勢いに乗って橋脚の間への流れ込みを突っ切ったら簡単にその向こうの兵庫島公園に出た。

兵庫島前もなんだかんだ流れが元気。でも、その先の厚木街道手前がまた難所だった。ぎりぎり進めている感じがあったのでこぎ上がったけど、厚木街道越えた先は櫂が蹴られ流れもさらに増している。さらには神奈川岸から瀬になって曲がってくるいつものパターン。ここで諦めて担ぐ。もう悔しくもなんともない。
厚木街道(246)下流方面:
流れに負けて担ぐ
街道は越えたけどそこで心が折れた
厚木街道上流方面:
帰り道、先の瀬は白波が立ってて川で初めてバウが水をかぶった
-- 6担ぎP (勿論下りは担がなくていい)

厚木街道を越えて

なんだか神奈川岸では支流が合流している。なんて川だろう。このあたりも流れに力がある。厚木街道で随分疲れたけど、そういう時こそ背筋を伸ばして遠くの水をつかもう。今までのに比べると全然いけるね。

それでものどが渇いたので、神奈川岸によって水分をとる。東京岸は宇奈根公園の長い護岸があって、釣り人もちらほら見える。夏だともっとなんだろうな。カヤックなんかしてたらあっちいけと言われるかもしれない。
東京岸にある宇奈根公園の長い護岸
釣り人いるので注意
一方神奈川岸は普通な感じ。でもやっぱり釣り人は居た。
宇奈根公園の反対側神奈川岸はこんな感じ
あまり寄ると底をこする

宇奈根公園先の瀬で引き返す

釣り人をまわりこんで先まで行くとまた神奈川岸から振られて瀬になっている。浅すぎそうなので、まずは様子見で舟をあげる。先に東名高速が見える。随分遠くに見えたのと、帰りにかかる時間が気になったので、今日はここで引き返すことにする。

この宇奈根公園の先の瀬を見て折り返し

好きな瀞場まで下ってお昼ごはん

帰りは楽ちん。厚木街道も、玉川通りも、二子玉下流の元気な瀬も全部そのまま下れる。
でも、一旦兵庫島で休憩。トイレの場所を確認したかった。自販機もあれば文句なしだけど。トイレは大事だよね。

そういえば、厚木街道を越えるときは楽しかった。曲がって瀬になる部分で、川底の石のせいか白波が立ってる所があった。そこは勿論避けたけど、どういうわけだかふと舳先が落ち込んでかるく水をかぶる。気持ちいい。

あっという間に水盆のような担ぎポイントが近づいてきた。その手前でいっぱい水鳥が浮かんでる。なんにもしなかったらどのくらい寄れるのかなと思ってカメラで狙いながら流されて行ったら、普通に逃げた。しかし、魚といい鳥といい、群れが瞬時に一斉に動けるのに関心する。特に、反転する時の同期した動きがみてて気持ちいい。

漕がずに流されて浮いても水鳥は逃げる

-- 7担ぎP 上野毛の水盆みたいな担ぎ

好きな瀞場で舟をあげてお昼ごはん。日差しがあたっているとまだまだ温かい。風は確かに吹いてるけど、舟に隠れて風をやりすごす。熱々のカップラーメン美味しい。

荷物を広げて湯を沸かしてカップラーメン
あぐらの高さだから気づいた小さい花
気づいたら時間がやばい。あっさり下って帰る。

-- 8担ぎP 渡し場の担ぎ
-- 9担ぎP 調布取水堰の担ぎ

最後に

結局、5時間半、16km漕いだ。9回担いだ。こんだけ担ぐと肩が痛い。パッドとかないかな。あと、舟を肩まで揚げるときにギックリしないように気をつけないと。

それから、担ぎの回数が増えると石の河原を歩くのに今の靴の柔らかい底だとちょっと痛い。でも、底が硬いとフットブレイスの感覚が鈍くなるのが少し嫌。


2014年12月8日月曜日

ゴンドウ

知らない漁師の家に上がりこんで、太刀魚より少し肉厚な白身の焼き魚を食べている。ゴンドウという魚だ。背骨を取るとついてくる薄い身の部分を歯でこそぎ取ると、少しの炭の味と塩味しかしない。油の抜けたパサパサの鯵の干物といえば近いか。

目の前に座る若い漁師は、こんな魚が旨いわけがないという。それでも食っていかなくちゃならないし、腹が減ればどんなものでも旨いという。

その次は寒い漁港に立っていた。まだ本格的な冬の前、明るい灰色の景色のなか白い雪がちらほら舞っている。僕は若い漁師の家族とともに漁からの帰りを待っていた。人混みに迎えられた漁師が一人々々家族と落ち合って帰っていく。今日の漁は誰もあまり芳しくないようだ。最後に若い漁師とその家族だけが残った。

若い漁師は家族に苦笑いして、「ゴンドウが四匹とれたばかりだよ」と言った。そうして僕に向き直り、「こうでなきゃ、ゴンドウの本当の旨さはわかんねえよ」と強く言った。

そういう夢を見た。

2014年12月6日土曜日

マッピング

多摩川漕ぎ始めて、昔のRPGでのマッピングを思い出す。四角い正方形の空白を埋めていくのがとても楽しかった。自分の頭の地図だけでどこでも動けるようになると満足だった。

旅行に行っても同じよう。その街を歩き回って道を知るのが嬉しかった。バスや電車でも動いて距離を広げた。

カヤックもそうなんだろうと強く感じる。しかも、自分の行動範囲だった多摩川が真っ白になった。何度も自転車で走り、足でも走ってきたけれど、川から見ると違う場所だ。他の手段より天気や気温にも気を使うようになった。

多摩川で力をつけて、次は海を目指そう。

20141206: 丸子橋下から第三京浜下の水門まで

20141206 地図ログ: 気温:5〜8℃ 水位:3.27m(田園調布上), 1.83m->1.46m(田園調布下) 風: 北より3〜4m/s 水温:触って冷たさを感じない 服装:ネオプレジャケット / 長袖ウェット / 膝丈ジャージ / ネオプレーンソックス / 長靴 / 長袖保温下着 / 膝丈保温下着

目論見

カヤックを買ったきっかけは、冬のコンディションで自分のやる気がどのくらい下がるのかを試したかったから。この朝は冷え込んで、午前中は真冬の寒さになった。ちょうどいい。朝から多摩川へでかける。芝生には朝霜が降りていた。支度をする。

今回の目的は寒さともう一つ、前回二子玉まで行った時に軽く通り過ぎたジャングルクルーズと、水の綺麗な瀞場の二ヶ所でゆっくりすること。ゆっくりしながら漕ぎ方の練習をしたい。

土手で隠れていた朝日も、支度をしているうちに顔を出して、寒いながらも日が当たると心地よい。風がさほどでもないので、やる気も全然問題なし。
芝生に朝霜がおりる時期です

土手の上に日がでました

ジャングルクルーズ

調布取水堰を担いで越える。いつもより北風を強く感じるし、そのせいか川がざわついているように思う。目指す中洲が見えてくると、瀞場にいた水鳥が一斉に飛び立つ。

瀞場に入って上って行くと、先が狭まり左右の木立が迫ってくる。静かだし、結構好き。瀞場の先もさらに左右に分かれる。慣れた左側を行く。くねくね曲がって林の水路を抜けると本流に戻る。

担いでる時も、風に舟が持っていかれる感じがあった

州の右から流れ入る本流は風で少しざわついてた左の瀞場は穏やか

釣り人が居ないのでゆっくりする

渡し場の担ぎから第三京浜手前まで

本流からキヤノンを神奈川岸に見ながらいつもの早い瀬にくる。がんばれがんばれ、でジリジリあがる。前回よりは軽く上がれるようになった。流れの中で左右に微調整もできるようになった。今日は釣り人がいなそうだったので、一気に流れを横切る感じで東京岸の瀞場に突っ込んだ。

瀬を超えればスイスイ渡し場まできて、渡し船の船頭さんと挨拶をかわして広い浅瀬で担ぐ。これで少し上がれば、お気に入りの瀞場。柳の枝が水面までたれている。空の色とあいまって、水面が緑と青に揺れている。
渡し場の上で担ぎ
お気に入りの瀞場
今日はここで練習

今日はここでゆっくりする。舟を真横に動かす練習と、舟が引っくりかえりそうになった時、なんとかキープして戻る練習をしたかったから。ここなら足も届くし。

舟を真横に動かすにはスカリング。櫂を縦にいれて、前後にしゃかしゃか動かすと舟がそちらに寄っていく。本当はレッスンでも入って習いたいのだけど、まずは櫂がスッポ抜けない範囲を手が覚えるまで。暖かくなるまでは地道にやろう。

その次は、ひっくり返りそうになったとき、水面を櫂で叩いて舟を起こし直す練習。叩く瞬間の反動を使って、開いた腰をキュッと引き戻す感じで舟を水平に持っていく。これも地道にやろう。

練習したら少し先まで上がりに行く。もう担ぎは無しだけど、いけるところまで。と、第三京浜の赤い橋が見えてみたところで、早い浅瀬になって終了。ここは下りはそのままくだって来れるのだけど、上りは櫂が弾かれて漕いで上がれない。
第三京浜を見て引き返す

ジャングルクルーズおかわりしてから終了

まだ時間に余裕があったので、もう一度クルーズ。朝は見られなかった鳥も見られてよかった。ここを通るといつも見る鳥。巣があるのかな。日の当たる浅い水ぞこには大きな鯉が暖をとっていて、舟が近づくと土を舞い上げて逃げる。大きな魚がいっぱいいる。


ちょうど良い時間になったので、くだって調布取水堰を担ぎ、今日の多摩川はこれでおしまい。


2014年12月5日金曜日

川の左右

いつも東京岸、神奈川岸と書いていたけど、下流方向を見て左右が決まっているのですね。

なので、上っても下っても、いつも東京岸は左岸、神奈川岸は右岸。なるほど。僕は基本上るので、ややこしいな。

なんて停車中の電車で書きながらふと外を見ると、乗り降りする人の重みで外の景色が上下している。波に揺られる海を身近に思う。今週末は漕ぎたい。

2014年11月24日月曜日

20141124: 丸子橋下 - 二子玉手前まで, ジャングルクルーズ再発見, かわせみ見た

時間:8:00 - 12:00 気温:12〜15℃ 水位:3.24m(田園調布上), 1.96m --> 1.42m (田園調布下) 風:北より3〜4m/s 水温:触って冷たさを感じない 服装:ネオプレジャケット / 長袖ウェット / 膝丈ジャージ / ネオプレーンソックス / 長靴 / 長袖保温下着 / 膝丈保温下着

丸子橋出発〜玉堤、ジャングルクルーズ再発見

いつもの東京岸から出発して、すぐに東横線の橋の下で神奈川岸を担ぐ。今朝は大潮の満潮時だったので、東横線真下の州も水没してる。神奈川岸で調布の堰を越え、野球場脇から小道をおりて川の上にでる。

-- 1 担ぎP (担ぎポイント)

神奈川岸を玉堤水門手前のジャングルクルーズ瀞場に入る。まだ8時半くらいなので釣り人もいない。そのまま行くと、グーグルマップの言うとおり水路が二股にわかれているところがある。どうやら今日くらいの水位の時に撮られたものであるらしい。水位 2.26m の時にはここまで上がれなかった。

上流が二股に分かれて左が広い

神奈川岸のほうが広そうだったのでそちらに入る。川幅は細くなる。木が川の上まで覆いかぶさっているところなど、少し気になる場所もある。自分は上っているから気は楽だ。危なそうだったら漕ぐのをやめて戻ればいい。

右に左にくねって川が浅く流れの強い場所を一回越えると、また開けた瀞場になる。と、神奈川岸の川辺の枝から青い鳥がふと飛んで木立に消えた。かわせみだろう。とても鮮やかな鳥だった。小さいのに背景のくすんだ木立の色に良く映えてはっきりと見えた。

また見えないか木立に視線を送りながら瀞場をすすむ。瀞場と言っても、細くなると、波は立たないが流れが早くなる。最後の絞られた道を右に曲がると玉堤水門前の瀬を上流に越えたところに合流した。

瀬を越えて渡し場で担ぐ

渡し場までの瀬を頑張って漕ぎあがる。海に向けての筋トレ区間。川底の石が一漕ぎごとに何センチか、あるいは何ミリか動いていく。自転車と同じで、カヤックもパワーじゃなく回転数だと聞いた。前方遠くに櫂を入れてその場所から動かさず、逆にカヤックを前にすべらせる。それを何度も繰り返す。一漕ぎごとに石の動きを見ながら精進する。

ふと気づくと瀬を抜け、流れが緩くなって前方に渡し船が見える。渡し船の邪魔にならないよう、タイミングを見て、挨拶しながら東京岸をベタで通らせてもらう。その先谷沢川が合流する手前で州に上がる。前回はここで折り返したところだ。今回は時間があるので本流までほんの数十メートル担ぐ。

-- 2 担ぎP
谷沢川の水門と合流してくる流れ
再び舟を川に下ろす
 赤い橋は第三京浜

渡し場から綺麗な瀞場、第三京浜下流の水門で担ぎ

川を神奈川岸に渡ってそのままベタで。神奈川岸のほうが深そうなので。ただ、この辺は水が淀んで泡も浮いている。嫌だなあと思っていたら、本流が東京側に曲がり、神奈川側は瀞場に別れるという例のパターン出現。

まずは瀞場に入っていくと、案外水が綺麗に感じる。いつも新しい水が入ってきているのか、川底がはっきり見える。いつも流れがあるんだろう。周りの木立がないので、日もよく入ってぽかぽかする。一番深くても背が立ちそうなので、練習するには持ってこいかな。

日がさすと割りといい感じ
近づいてきた第三京浜の赤い橋と二子玉のビル
少し下って本流に入る。神奈川寄りの瀬は上がれない雰囲気なので、東京岸をはりついて漕いだと思う。一所懸命だったので忘れた。第三京浜直前でまた流れが分かれている。今度はどちらも瀬になって合流していて、どちらにしろ担がないと無理そう。東京岸に舟をつけて、水門付近まで担ぐ。

-- 3担ぎP
第三京浜がもう近い
振り返れば水門

第三京浜を越えて玉川公園前瀞場に

橋の下はいつも緊張する。流れはあるものの、変に舟をゆすられる感じはなかった。安心してふねをくぐる。でも、橋を越えるとまた本流が神奈川側にまがって瀬になっている。これも担がないとダメかなのかな? とりあえず、東京側の流れは玉川公園前の瀞場なので散策にいく。

瀞場に入る前に一難関。テトラの列が東京岸ベタに顔を出している。これより川の奥をこぎ上がらないといけないのだけど、そこも流れがあって一所懸命漕がないとあがらなそうだ。一番下流のテトラのエディに入ると舳先がすっとテトラに吸い寄せられてコツンとあたる。小さなエディラインに舟が寄せられて外に出そうになるけどそのラインでずっと止まっている。この程度でも舟がひっつくのだから、水の力は怖い。前を見ると顔を出したテトラの列の中は流れがざわついている。

一番下流のテトラ下で休憩 
テトラ近辺は流れがざわついている
テトラを越えて瀞場に入る。玉川公園からおりてくるスロープが見える。その向こうの二子玉の高層マンションが近い。電車も動いてる。ゴールは近い。
テトラを越えると瀞場
高層マンションと二子玉駅

瀞場から本流に担ぐ

テトラ下で合流している本流の瀬は浅すぎて通れない。神奈川岸の州で舟を担ぐ。結構浅い区間が長く、浅い流れが幾つもあり、それをザバザバと舟を担いで歩いて渡る。どれもくるぶしくらいまでの深さ。長靴の中にネオプレーン履いているので全然冷たくない。

-- 4担ぎP

このあたりは本当に浅く広かった。舟がこすらない深さまで行くには、20mくらいざばざば行く必要があった。冬だし長靴は必須だね。ちょっときになって、一番神奈川側の流れを見に行く。深さがありそうで、担がなくてもいけるかと期待もあった。でも、一目見て断念。細く早く流れこむのに加えて、流れを横断する仕掛けが幾つも掛かっている。なんの仕掛けかはわからない。まあ、流れが早すぎますね。下るのも無理。
本流が右手の瀬に流れていく
その受け皿が遠浅にひろがっている
仕掛けが幾つも

二子玉ゴール

お盆みたいな遠浅から漕ぎ出すと、すぐに流れがしっかりしてくる。表面穏やかなのに、なかなか漕ぎ上がれない。川の力を感じる。それを越えて行くのが楽しい。神奈川岸をあがっていくと、次のカーブは東京側に川が寄る。そこでまた瀬になってざわついてくる。この先もうちょっとで田園都市線をくぐれるのだけど、すでに折り返しの時間を超えていたので写真を撮って引き返す。次回は線路を越えよう。
今日のゴール 
ゴールから下流の第三京浜をみる
だいぶ流れがざわざわしている

あとは下って帰る

あとは来た道を戻るだけ。登ったのと同じだけ担ぐ。計8担ぎP。途中、綺麗な瀞場やジャングル瀞場で寄り道しながら。まあ、寄り道もしたけれど、往復の時間を見なおしてみた。行き2:43、帰り 1:17 行きのほうがいろいろ寄り道もしたけれど。往復で10km、合計4時間。平均で2.5km/hという感じか。いきのタイムで、寄り道抜きで2時間を切れるだろうか。

最後に

水温: ◯(担ぎに長靴必須濡れたら寒そう)
足がつく場所: ◎ (どこでも少し流れれば足がつきそう)
下流の障害物: ◯ (流れは早くないけど、テトラ、堰手前などなど注意して)
岸辺の移動: ◎ (担ぎの回数は多いけど、距離はそれほどでも)