小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年12月30日土曜日

20171230 荒崎・諸磯

前日からの風が朝にはおさまってすっきり晴れる予報。実際そのとおりの良い日和。大潮前日の中潮、干潮の前後数時間を漕いだ。

午後に用事があったので始発から動く。良い海況そうなので、漕げる時間を増やしたい。そしたら横浜の乗り換えでバリバリ漕いでる同期とホンワカ後輩にばったり会う。同じく午前中だけなので、同じ考えで動いたみたいだ。

京急の道中、三浦海岸手前で房総半島が朝焼けに染まる。海と空はまだ暗くて、陸の際だけが藍色から朱色に色を分けてた。

三崎口につくと今度はSUP先輩がバスを待ってた。この時間にもう4人集まる。やっぱり午前中だけ。朝から賑やかに年の瀬の挨拶とか、先日クラブで行った伊豆日帰りの話とか、わーわー言いながら着いて舟を支度する。

先に支度ができたので、SUP先輩と二人で浮かぶ。なんとなく北の方に漕げるだけ漕いで時間内に帰ってくる感じ。佐島か立石くらいまでかなあと言いながら出てくると、朝の北風がまだ残ってて網代崎がちょっとザラついてる。


あれあれと思って近場のポイントに行くと、小さいながらも時々乗れる波が来る。 さっそくヘルメットを出して何本か乗るけど、ちょっと間隔が長くて時間がもったいない気がしてきたので、北に向ける。ヘルメットはしたまんま。

佃嵐崎を通りがかると、サーファーが一人ポイントに入ってた。浜におりてくる階段は完成したみたいだ。ソレイユの丘は結構人気みたいで、待ち渋滞が発生するくらいなのだそうだ。でもなんだかこれ以上手を入れずほっておいてほしい。

そのまま北に進み、荒崎までくると富士山が荒崎の松の隣にやってくる。年末になんだかめでたい感じで写真をとる。

うねりの方向が良いのか、またちょうど干潮一杯の時間もあってか、隠れ根に長く波が立つ場所があった。広々として気持ちがいいし、ザブンとなった後ろは深いのでレスキューもしやすい。 さっそくのりだす。もう北に行く気はなくなってる。

大きいやつが間延びしない間隔で来てくれるので楽しい。時々は沈するくらいの波が立つ。ロールで上がる。わざと崩れ波でロールの練習もする。

小一時間遊んだら潮が上がってきたのか、波が崩れなくなってきたので潮時。ちょっと戻って佃嵐崎で休憩する。サーファーがいなくなったと思ってしばらくしたら今度はSUPが一人やってきて波乗りをしていた。

浜で眺めていると、後から出たバリバリ同期とホンワカ後輩がタンデムで北からやってきた。岩の間の波の立つところに入り、ちょっと大きい波に乗ろうとしたようだ。バウの後輩がひゃーっと声を上げてそれが浜の僕らまで聞こえた。

タンデムも上げて4人で休憩。二人はこれで戻るという。僕と先輩はまだ少し時間があるので、南は諸磯まで行って岩場にご挨拶をして戻ることにする。

北風はもうおさまって海はとても穏やか。日射しもポカポカで、波で濡れたジャケットの冷えもなくなった。まだヘルメットはしっぱなし。

諸磯にはあまりうねりがなかったけど、目印の岩から一本、諸磯らしく岩を避けながら乗れた。横瀬島には行けなかったけれど、今年一年お世話になったポイントをだいたい回れて大満足。これでおさまりましたねーと先輩と話しながら戻った。

クラブハウスには車が止めてあって、僕らの後からさらに先輩が一人来てた。そのうちその先輩も帰ってきて、ちょっと話を聞いたら、港のマグロ祭りで車が両方向渋滞してたそうだ。帰りの時間が読めないのが嫌で、小網代の森を抜けて帰る。森の木々はだいぶ葉を落としたので森がとても明るい。立ち枯れのアシもピカピカして夏より冬のほうが親しみやすい。

午前中だけだったけどたっぷり楽しんだ。この日に来なくていつ漕ぐのという日が台風過ぎてとても増えた気がする。海の水はだいぶ冷えてきたけど、おひさまたっぷりの太平洋は冬こそカヤックシーズン。また来年もたくさん漕ごう。

2017年12月23日土曜日

20171223 忘年会

気温高め、風、波少なめの絶好の日和にクラブの忘年会。クラブメンバーもたくさん集まり、大先輩の車に乗り切れないほど。賑やかな一日になりそう。早めについて中潮の満潮から漕いだ。

支度をしていたら、NZ先輩の車に何人か同乗してやってきた。みんな考えることは同じ。軽く挨拶をして先に舟を出す。

網代崎は静か。かすかなうねりっ気があるものの、潮の高さもあって落ち着いている。これなら四人乗りをだして城ヶ島まで行けそうだ。


それなら朝は北にと思って、堤防を回り込んだらまっすぐ荒崎を目指す。黒崎の鼻、佃嵐崎を過ぎて荒崎が近づくと、前にSUPが見えた。ほんとはもっと前から見えてるはずだけど、一人で黙々漕ぐとついぼーっとしちゃう。視野は広くしとかないと。

SUPに近づくと案の定先輩だった。まだまだイナダが釣れるらしいと、朝一漕ぎにでて、今日はそれでおしまいだそうだ。忘年会には来られないとのことで残念。まだ年内漕ぐそうなので、その時にはぜひと挨拶する。

ちょうど良いので、岸によって佃嵐崎から小網代に戻る。途中ガンガン同期とホンワカ後輩と行き会って一緒に戻る。

大先輩の車もやってきて、人がゾロゾロ降りてくる。それぞれ支度して、四人乗りも出して水に浮かんだカヤックは13艇16人。四人乗りカヤックは一番前がラダーを動かす。そこに乗ったのがエクボの後輩。初めてのラダーで右に左に戸惑いながら、ヨットの脇をなんとか抜けていく。ちょっと緊張してたかな。

広いところにでると、四人乗りは断然早い。初めての忘年会では四人乗りに乗って、ふだん先に行かれる先輩をぶっちぎれて楽しんだ。今年はこっちが先輩になって追っかける番。道場のつもりでパドルを動かす。

諸磯あたりまではなんとかついていったけど、汗がだらだら、メガネまで曇るほど。ここで売り切れを認め、後は四人乗りの後ろにぴったりくっついて流れに引いてもらったり、遅れて漕いだりしながら城ヶ島を目指す。

そういえば釜根の灯浮標が復活してた。朝荒崎を見たときはまだ古いのが打ち上がったままだったから、新しいのをこさえて設置したんだな。古いのはいつ撤去されるんだろう。

長津呂崎はかすかなうねりっ気に反応してバシャバシャしてた。そこから赤羽根海岸まで、隠れ根の崩れ波を避けたり突っ込んだりしながらのんびり漕いで海岸に上陸してお昼。

帰りは四人乗りのメンツを変え、エクボの後輩がバウは変わらずだけど、後ろの三人はいかつい中年男性がエンジンとなった。これはまた早そうだ。ゆっくり漕いでーと弱音を吐いて、穏やかな海を黙々と漕いで帰った。

みんなで舟を上げて片付けが終わったら、今日はここからが本番。大先輩の芋煮鍋を中心に、めいめいで持ち寄った食材やお酒で漕ぎ納め忘年会。四人乗りを追いかけてダルダルになった体に芋煮の滋味が染み入って幸せだった。

今年も色々漕いで、クラブのみんなと一緒に無事漕ぎ納めができた。来年もすぐに漕ぎ始めるけど、まずは三浦七福神をカヤックで巡って、カヤッカーみなの安全を祈りたい。あー、またすぐ漕ぎたい。



2017年12月17日日曜日

20171217 風波サーフ

土曜まるまる吹いた強い西風が日曜朝には北風に変わる予報。日射しもなんとかある。距離は漕げないけど、波が残ってれば遊べるかなと三浦に出てきた。大潮の干潮前後で漕いだ。

 朝支度をして先に舟を出す。風はもう北に変わり、西からの風浪と喧嘩して海面を荒らしてる感じがする。網代崎を見るとバチャバチャした波が続いて崩れてる。うねりのゆったりとしたリズムではない。

堤防から渡って湾口を網代崎側に渡り、先端まで出てていくと、風に反応して波の出やすいエリア。フヨンフヨン上下する動きを楽しみながらウロウロして湾の奥にまた戻ると、NZ先輩がヨットの脇から出てきた。今日も後から後からクラブメンバーが集まってくるみたい。

とりあえず二人で近場のサーフポイントに行ってみると、風浪がモリモリと寄せてきて、崩れ波が一つ二つはいつも目に入る。遠くからのうねりと違い、周期が短い風浪は、沈脱した時にひっきりなしに崩れ波をかぶりながらレスキューしなくちゃ行けないので忙しないし、やりにくい。レスキューしてるうちに崖に寄せられると舟が危ないので、沖寄りで乗り始める。

風浪とはいっても高さはあって、何度かバウを刺しそうになった。体が慣れたら段々長く、奥まで乗ってドンドン楽しむ。風浪は繰り返し乗れるのでそれはそれで楽しい。

そのうちに他のメンバーも出てきた。なんでもやる先輩、細い先輩、ガンガン漕いでる同期。他にも何人か、波乗りはせずにお昼合流の人たちも出て来るそうだ。いいね。今日出てこなくていつ漕ぐの、という感じ。

そのうち、よく挨拶をする赤い舟の人が通りがかった。木のグリーンランドパドルでさかさか漕いでくる。近づいて声をかけると、寒いかと思って塗ったホットジェルが今熱くて大変なのだそうだ。ピースフルにロールの練習をして冷やしますと笑ってまた漕いで行った。

こちらは一つところでずっと行ったり来たり。干潮に向けて波も横に広くはっきりしだして、濡れるのも気にせずがんがん遊ぶ。沈しなくても、崩れ波がくればハイブレースで肩から浴びて、まー濡れる。

そのうち波も落ち着いて、高さはあるけど押してくれない風浪になってきた。ちょうど良いのでお昼の浜にみんなで行き、他のメンバーと合流してゆっくりお昼。北風はあったけど、日射しのある浜で少し工夫をすればとても暖かに過ごせる。沖の方をレース艇がいくつか、南に向ってすっ飛ばしていくのが見えた。

だいぶゆっくりして体も乾いたので舟を出そうという時、僕らのいる浜に向って他のカヤックグループが浅い入江に入ってきた。支度をしながら見ていると、ロールをしたり、スカリングをしたりして練習をしている。その中に朝の赤いカヤックの人もいた。この時期にもガンガン濡れる練習できるのはとてもいい。それだけ海に対する準備ができてるという事だとう思うから。

そのグループと、別にきちんと挨拶を交わすわけでもないのに、なんとなしに一緒に漕ぎ出してしばらく黙って並んで漕いだ。僕らは近場のサーフポイントで止まると、彼らはそのまま真っ直ぐ進んで行った。

午後はさらに落ち着いていって、高くは見えるけど中々乗れない。波において行かれてただダッシュを繰り返しただけに終わる。ろくろく乗れず、潮時かと思ってみんなで帰って舟を上げた。

来週はクラブの忘年会。四人乗りがでる。今年はその舟をシングルで追いかける側になって頑張って漕ごう。楽しみ。




2017年12月9日土曜日

20171209 のんびり漕ぐ

北風が入って気温は上がらないけどすっきり晴れる太平洋の冬空。知り合いが初めてのカヤックをやりたいというので三浦に誘った。小潮の満潮手前から干潮まで漕いだ。

知り合いは定刻でくるので、その前に少し漕ごうと早い電車で動く。最寄りの駅まではまだ暗い。京急に乗りついで居眠りしながら進み、金沢文庫で目をあけると、朝焼けと夜空の二色が川に反射してた。

クラブハウスについて道具を出す。外のラックからカヤックを下ろすと、触れた指がかじかんでくる。あー、冬だ。荷物から出したウェットスーツも最初ヒヤっとして、それがすぐに湿った暖かさに変わる。

船を浮かべた湾奥の水は冷たく感じるけど、空気はもっと冷たいらしく水面から靄がたっている。ウミウのフンで白くなった木に赤みのある朝日が射してる。



さあてと言って外に向けて漕ぎ出す。今日は底までよく見える。これも冬だ。背筋を伸ばしてフォームをチェックしながら、ストロークの間を長く取って堤防に漕いで行く。網代崎は静か。今日はいい日になりそうだ。



佃嵐崎の手前までいって時間をみると、そろそろ引き返して定刻組の集合にちょうど良い時間。すずめ島のあたりで行き会ったNZ好きの先輩と一緒に湾内に戻る。諸磯の方を見ると、岩礁が水平線から切れて浮かんでた。


クラブハウスでみんなで合流すると、案外人が多い。のんびり行きましょうとみんなで漕ぎ出した。堤防を周り、北に舟を進める。カヤックが初めての知り合いは、ちょっと後ろに寄りかかりながら、ブレードを目で左右に追って漕いでいた。そのせいでどうも気持ちが悪かったらしい。後傾に気がついたので、前傾するくらいのつもりで背筋をたてて、体はひねりながらも前を向いたほうが良いよと声をかけたら、その後は楽になったそうだ。我慢強い人で、その時は言わなかった。それがなかったらカヤック次はないなと思ったという話を後日聞いた。そういえば、全然進んでないように思いますとしきりに言ってたな。

一気に荒崎まで行ってお昼ごはん。途中もずっと水が綺麗。久しぶりにさかさで写真を取ったら、舟も光が通ってとても明るい。


水はぬるいけど、上に戻って風に触れるとそれなりに冷えてはくる。夕方の用事があったので、知り合いを大先輩におまかせしてピューッと漕いで先に上がる。すると暖かい。知り合いも案外早く皆に遅れることなく戻ってきた。帰り道は舟を自分で進ませるという感覚が味わえたと喜んでた。

日射しと風が良ければカヤックは年中できる。漕ぎ納めということも言うけど、二週間とあけずに漕ぎ初めをするのだから、納まりも初めもひと繋がりで曖昧としてる。その続いているところを、でもどうせ区切りがあるのだから一緒にみんなで楽しく納めましょうといって集まるのが楽しい。

今年の残りも安全に漕いで楽しく納めたい。

2017年12月3日日曜日

20171203 横瀬島

久しぶりに遠出ができそうな予報。日差しもたっぷり。サイトによっては、午後からちょっと南西が強いのかなという懸念もあったけど、朝から気張って始発で動く。大潮の干潮手前から満潮手前までこいだ。

朝、車窓からの東京湾は朝日の逆光の中に柔らかい感じがする。ここんとこギラリとした海をみて肩肘張ってたから、ふうと一息、力みが抜ける。

支度をして舟を浮かべたら、NZ好きの先輩がとことこ歩いてくるのが見えた。横瀬島に行くつもりと言うので一緒に行くことにして、支度が終わるまで先に堤防まででてみる。網代崎の様子を確認して、沖網代の途中まで漕いで引き返す。


先輩が出てきたので、連れ立って出発。諸磯を抜けて三崎の堤防にとりつく。堤防の隙間は塞がれてこの秋の台風を持ちこたえたけど、流されちゃった釜根の浮標はまだ戻ってない。

長津呂崎も岩の間をすんなり抜けて城ヶ島の南に入る。赤羽根海岸あたりで後ろからレース艇がすーっと抜いてきて、そのままどんどん小さくなっていった。早いなあ。

僕らも安房崎から宮川に渡り、岸べたで横瀬島までつく。台風以降来てなかった。貝殻の浜はなくなってて、岩の位置もなんだか見知らぬ感じ。ゴロタの石に赤いファルトがあがってた。城ヶ島で抜いていったレース艇の人もあがってる。

僕は横瀬島にはあがらなかった

波で遊べるかと思って浮いてたら、レース艇の人が舟を出してきた。なくなった浜のことなど話して、そして長浜まで帰るんですといってまたピューッと小さくなった。

先輩は横瀬島をくるりと回ってきてた。新艇のテリトリーがまたちょっと増えましたね。

あとから出発のみんなが赤羽根海岸を目指してきていると言うので、ぼくらも城ヶ島に舟を向ける。今度は東風崎の灯標経由でまっすぐ安房崎に取り付き、浜に舟を上げたらみんなもちょうどついた。

赤羽根海岸のウミウの断崖

浜でお昼ごはんを食べてたら、バードウォッチャーから声をかけられた。ウミウが営巣している崖にはあまり近づかないで欲しいとのこと。僕らがいる場所は問題なかったそうで安心した。クラブの人にも連絡しとこう。

浜で休んでれば、おひさまがたくさんでとても気持ちがいい。漕げば漕いだで海の冷たさと動く熱で気持ちいい。今年一番のカヤック日和。

ゆっくりお昼を片付けてたら、赤いファルトの人が赤羽根海岸に入ってきた。横瀬島で会った人だった。菊名海岸から出てまた戻る。途中「みやがわベーグル」に立ち寄ってお昼をしたと教えてくれた。美味しいんだそうだ。

気をつけてーと挨拶をしてまた舟をだす。どんどん静かになる海を、ちょっと沖網代に寄り道したりまた合流したりして帰って舟を上げた。ほんとうにいいカヤック日和だった。