小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2016年7月30日土曜日

20160730 梅雨明け

梅雨が開けての土曜日で、風もなく暑くなる。先週漕げなかったからたっぷり水につかろうと思って出かける。若潮のちょうど干潮から満潮に向かって漕いだ。

まずは荒崎まで往復。うねり、風、ともに全然ない。静かな夏休みの朝ってこんなだったなと思い出しながら漕いだ。海の上にいると少しの風も涼しい。
すずめ島が白から緑に変わってる 
夏にしては珍しく富士山がはっきりと見えた
南は三崎港まで折り返したら戻って他のみんなと湾内で合流。また漕ぎだす。あちこち漕いだ。

昼過ぎに、諸磯の少し沖側のちょっと波が立ちやすいところでセルフレスキューの練習。少し波のある中で沈脱して、馬乗り再乗艇をやる。なんとか上がれたけど、普通に波のある時には成功率がとても低そう。波のあるところでこそ積極的に練習しないとだ。

来週は三浦付近でキャンプして土日とも漕げる予定。楽しみ。



2016年7月16日土曜日

20160716 安房崎灯台-黒崎の鼻

曇りがちだけど風は落ち着いてる土曜日、次の週は漕げなそうなので、はりきって始発から動いた。若潮で、干潮のちょい前から満潮まで漕いだ。

今日はできるだけ距離をこいで、隙間で顔を水につけてスカリングする練習をするつもり。カヤックからおりずにスノーケリングできるから楽ちんになりそう。

曇り空の中を漕ぎだす。

ずいぶん潮が引いているので、ガンガゼの集団がよく見える。トゲが長くてやる気を感じる。

堤防から外にでると、かすかにうねりはあるのだけど、 あまり力を感じない。波にはちょっと乗れない感じ。逆に安心できるので南の城ヶ島に向けて漕ぎだす。カマネの浮標あたりで先に漕ぎだしてた先輩が城ヶ島方面から戻ってきた。赤羽海岸まで行ってきたそうだ。出るのも漕ぐのも早いですな。

様子を聞くと、隠れ根で波が崩れるところもあるけど、大外を回れば凪いでるということなので、舟を進めることにした。まだまだ北寄りの風の時間なので、そうそう荒れることもないと考える。

長津呂崎も今日はそんなにざわついてない。外を回ったためかもしれないけど、不安なく進んで安房崎灯台で折り返す。宮川まで渡ろうかと色気もでたけど、みんなとも漕ぎたいのでやっぱり引き返す。

網代崎まで戻ったところで、ちょうど出てきたみんなと合流する。のんびり漕ぎながら黒鯛込まで。途中、諸磯の中でがちゃがちゃしているところを選んで遊ぶ。このあと戻るまで、岩のそばや間でできるだけ波に揺られて遊ぶ。
網代崎で先に戻るみんなと分かれて、ひとりで黒崎までいって引き返す。都合30kmくらいは漕げたかな。満足。

来週は漕ぎにいけないのが残念だけど、いっぱい水につかったし、楽しかったのでしばらくは耐えられると思う。



2016年7月10日日曜日

20160710 晴れた!


ここのところ風の強い土日が続いたけれど、ようやく風も落ち着いて雲も晴れる日曜日。しかも前日からのうねりが残りそうという絶好の機会。午後に用事があったのだけど、正午までは目一杯漕ごうと思って始発から動く。ちょうど小潮の満潮から干潮に引く間を漕いだ。

今日は、あいた時間で左手のロールの練習を始めよう。

準備をしてまずは荒崎までソロ往復。はっきりとわかるうねりが西から次々やってくる。みんなとサーフするのが楽しそうだ。
すっきり晴れたー
荒崎に向かう途中、サーファーも何人か出てた。普段このあたりではめったにサーファーは見ない。彼らが乗ってるところは波がものすごくて、カヤックではちょっと怖くて入れない。2m越えてると思う高さから一気に波が崩れて岩に向かって突っ込んで行く。沖から見てると、透き通って明るい緑に映える波の背中が珍しかった。

荒崎についてドンドン引きあたりはうねりが届いてるけど、まあ入れそうな感じ。でも釣り人がいたので遠慮する。ちょっと荒崎を回りこんで小田和湾も覗いて引き返した。回りこむ時はやっぱりばちゃばちゃしてる。面白い。

戻って他の皆と合流。波のあるところでサーフをしだす。はっきりとした乗りやすい波が次から来るので何度も乗って楽しむ。普通のサーフで沈はせずにすんだけど、バックサーフしようとしたらさすがに沈した。ロングできちんと上がる。

一度崩れた波で横乗りしてしまって、岩場まで持っていかれる。岩場の手前で止まったけど、スノーケリングしてる人がその先にいたのでちょっと失敗したと思う。その前に沈するべきだった。

正午になったので一人で戻って舟を上げる。他の皆は夕方まで乗ってたようだ。ここ何週間かの鬱憤がはれたかな。風の強い日でもサーフはしたけど、やっぱりすっきり晴れて風もないと安心して遊べる。沈脱してもそれが楽しい。

たのしー!
ひっくり返って写真をとる
やっと水の中で余裕ができてきた




2016年7月6日水曜日

「つぶやき岩の秘密」と「島根の海の物語」

勧められて新田次郎の「つぶやき岩の秘密」を読んだ。僕の母が長野出身なこともあって、その名前は小さいころから母が口にするのを聞いていたのを覚えている。僕自身は登山には興味がないので今まで名前だけだったけど、つぶやき岩は海辺の事でしかも三浦の三戸浜周辺をモデルとしていると聞いて読む気になった。

僕が週末にカヤックをしているのはまさにモデルとなった地域で、小説の挿絵地図はそのまま北から黒崎の鼻、三戸浜をすぎてすずめ島に突き出る岩壁、エビカ浜を通って小網代の堤防前までに重なる。小説の富浜(トミハマ)なんて三戸浜(ミトハマ)のもじりそのままだし、鵜の島は冬には実際いっぱい海鵜が集まる島で、本当の名前のすずめ島より似つかわしい。

なので、なんとなく地元感を持って楽しく読み始めたのだけど、すぐに話の筋が松江の図書館で読んだ「島根の海の物語-三太と源爺さんとミケ」ととても良く似ていることに興味の中心がうつる。

どちらも海辺になれ親しんで育った少年が、海辺でみつけたミステリーに興味を持ち、小学校の担任女教師の理解と助けを得ながらそれを自ら解決するという筋を持っている。また、メンターとしての役割をもつ身近な老人の名前の源爺と源造だ。

執筆機序や後先には興味がなく、つまりは、いつの時代にも少年が同じように体験する物語なのだろうと納得する。ともあれ、つぶやき岩を経由して、また三太の物語を読みたくなった。三太の物語は話の骨格がつぶやき岩とまったく同じだが、もちろん違いもある。その違いが、僕にはより三太の物語を好ましく思うものにしている。

一つは、お話の題材がより身近で、ノンフィクションのように感じられること。三太がみつけるミステリーはライオン岩のうめき声で、紫郎のみつけるつぶやき岩の海の声と同じだが、それを自然現象にとどめ、背景に日本軍の残党などは出てこない。少年時代の生活を懐かしく読むような向きには、変な財宝話は必要ない。

もう一つは、三太の物語は島根の生きた方言をその会話の中に捉えていることだ。三太は1940年代の山陰地方の寂れた漁村に小学生として暮らしている。その地元に根付いた言葉は僕のような渇いた標準語しか話せない人間からみると、瑞々しく聞こえてきて羨ましくさえある。

もし、つぶやき岩の紫郎に魅力を感じたら、ぜひ三太の物語も読んでみてほしい。紫郎と同じようにいきいきと海辺に遊ぶ三太を身近に感じて、また彼らの目から見る海辺を共有して欲しいと思う。

2016年7月4日月曜日

パタゴニアのマーブルカテドラル

マーブルカテドラル、行ってみたいものですのう。職場に何人かシーカヤックをやる人がいるのだけど、そのうちの一人がこのマーブルなんとかの近くの生まれで、子供の頃から湖で親とカヤックを漕いでいたのだそうだ。自分のカヤックで母親とマーブルの中で撮った写真がとても良かった。

実際に一緒に漕ぐ機会があって、ほんとにカヤックが好きな感じで楽しかった。その時は梅雨の入り口で寒々とした雨が降ってたけど、嬉しそうにロールして遊んでた。

ロールのリズムが自然で、キビキビスパッという感じではなく、ヌルンとした感じで C-to-C で上がってくる。早すぎず、遅すぎず、一番効率の良い速さでパドルが動く。沈でクルンと回ったそのままのスピードが止まらずに一回転する。まるでラッコがクルンと回って遊んでるみたい。

それを見て僕もがむしゃらに早く上がるのをやめようと思う。ガボッと水をかいてもパドルが沈む割には支えも少ない。ゆっくりヌルヌルと動かすと、パドルが沈まずに舟が良く動く。

いつか彼に案内してもらって、マーブルカテドラル漕いでみたい。その時は一緒に中でロールしよう。


2016年7月3日日曜日

20160703 沈脱の先輩

クラブハウスで泊まっての日曜の朝。夜はいっとき風が強まって、その音で目も覚めることも何度か。部屋の中は涼しいのに、トイレで外に出ると海からのぬるい風が肌に湿めりっけを誘う。

起きると日が高いけどまだ七時。みんなでぼんやりと口数もすくなく歯を磨いた後、キャンプの先輩から朝ごはんが振る舞われる。ご飯と味噌汁と焼き魚。シンプルに美味しい。

その最中に、ある先輩が自分の荷物をとりにバイクでやってきた。今度どこかに一週間ほどの遠征に行くとのこと。まとまった遠征を繰り返してるみたいで、仕事とお休みの調整で大変そうだけど、楽しそうな顔をしてた。

随分お世話になっている先輩の一人で、まだまだ一緒に漕いで勉強したいけど、三浦に来る機会が少し減りそうな話を聞くと移り変わりを感じる気もする。でも、その間にしっかり練習して次あった時に漕ぎがうまくなったねと言ってもらえるよう頑張ろうという気にもなる。

この先輩はうねりのあるところで自分から沈脱して、レスキューする側の練習をさせてくれた。それも「さあやるよ」というのではなく振り向いたらポロンとひっくり返っていて「たすけて~」と少しも緊張感のない声音で呼びかける。こちらは突然のことで緊張するけど、ゆっくり手順を聞きながら体を動かしていると段々落ち着いていったのを思い出す。僕は焦ると早口になって、その割には考えていることを外に出さず、できるだけ短く結果だけを話そうとしちゃうのだけど、それでは相手を逆に振り回すだけかもしれないなと思った。

この日は結局風が強く、ほんの何人かで堤防前までいって少し練習して舟を上げた。いっときは剱埼で 20m/s 西南西で吹いていたから、湾の中とはいっても結構強い。だから漕ぐ時間は短かったけど、充実して帰れた。また来週が楽しみ。

2016年7月2日土曜日

20160702 キャンプ回避

二度目の正直のキャンプも回避になった。雨の心配はないのだけど午後からは風が強まる予報。日曜はさらに強まる。キャンプの先輩と相談して、午前中漕げるだけこいだら午後はまったりして、早めにクラブハウスで飲むことになった。ほぼ大潮の干潮から満潮に向かって漕いだ。

早く集合した先輩と二人で一足早く舟をだす。朝になって霧が出てて遠くが見えない。堤防から北をみはらしても、スズメ島がまず見えない。それからうねりも風波もなんとなくある。一人だったら引き返してたかもしれなけど、風はまださほど強くなかったので、北に漕ぎだしてみる。

潮が低いので波が立ちやすい。スズメ島がぼんやり見えてきたので、その沖を目指してまわりこむ。スズメ島を越える時にはちょっと緊張した。そうすると、三戸浜が少し開けて見えて、その先の黒崎の鼻に続く台地もぼんやりと見え出す。三戸浜は風が少し抜けるから、霧も薄めになるようだった。

黒崎の鼻が近づくと、また霧が濃くなりだす。ぼんやりとした境目だけど、三戸浜の低いところは明るくて、北の黒崎に向かって白く濁っていた。ここで引き返す。
三戸浜の真ん中あたりは霧も薄い
振り返るとスズメ島がうっすり見えるくらい。ほいほいと漕いで湾内に戻り、他の人たちと合流。ゆーーくり湾内を漕ぎながら、少し弱まった隙を見てスズメ島を回って戻ったり、また網代崎近くの風裏でレスキューの練習をしたりして過ごす。それでも昼直前、一瞬の隙を見て諸磯の灯台まで往復してから、浜に舟を上げて遅い昼ごはんにする。

浜の陽射しは強く、日陰が気持ちいい。もう夏だ。
もう夏
カヤックを漕ぎながら釣った魚をコックピットに入れていた先輩がいた。これは夕方においしいお刺し身になって、クレソンと合わせてカルパッチョ風に料理される。
ロールして入った水が生簀になってまだまだピチピチ跳ねる
昼食後のまったりの中、波風があがってきた。何人かの先輩が舟を出し始めたのでくっついて出る。サーフしにいく先輩にくっついて、チューブ感のある風浪の中を漕いでいく。この前逃げ帰った時と似た感じだけど、怖さは感じなかった。

一本乗ると、波の力がとても強い。だいぶ沖から岸までグングン押されて乗って行く。長く乗れたので、右に左にスターンを入れ替えて遊べた。楽しい。ちゃんと途中下車もできた。でも、沖に戻るときの向い波の高さにびびり、これ以上上がったら帰れなくなると思ってまた一人で戻った。

浜で休憩していた先輩たちと合流して、ゆっくり湾の奥まで戻ったら、もう少し濡れる練習をして舟を上げた。

今日のメインはこの後の飲み。キャンプの先輩が次々と美味しい料理を作って出してくれる。途中は楽しく飲んでしまって忘れてたけど、最後の締めのリゾットだけは写真をとった。
しっかりとリゾット
その後もひとしきりだべってからお開きにしてそれぞれ寝る。次回はきちんとまたキャンプでもまた楽しみたいと思った。