小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2023年10月28日土曜日

20231028 崎が違う

朝から筋トレ後輩と先に出て、三時のおやつ時間にツアー組に合流しようと目論んで出かける。

まずは剣崎まで漕いで様子見と行っていると、なんとなく距離が伸びる。追い潮のようだけど波がなく実感がない。

快調に横瀬島を過ぎて剣崎を回ると、後輩はなんとなくその先まで行きたそう。それならここで省エネに切り替えさせてもらって、折り返しの遠津浜でトイレ休憩しようと話を合わせてから動き出す。

さて折り返しての遠津浜では後輩は岸による素振りも見せない。ずんずん漕いで横瀬島を過ぎて、毘沙門の浜に向かおうとしている所で手が止まる。ようやく間違いに気づいたらしい。いかにも彼らしい。

もうここまで来たからと諸磯まで漕ぎ通してそこでやっと陸に上がって行動食を食べる。ここまで漕ぎ通したので思ったよりも時間が早い。ツアー組は北に行ったので、黒崎あたりまで探しに行くことにしてまた海の上。

網代崎から見渡してもカヤックは見えない。黒崎まで来てもまだ。とりあえず先に進めばいいだろうと北に漕ぎ進んだら、佃あたりからようやく荒崎手前の浜にいるカヤックが見えて、はたしてツアー組だった。

そこからは合流して俺の浜まで南に戻り、コーヒーの時間をゆっくり過ごしてから入江に戻って舟を上げた。

剣崎から先、後輩が距離を漕ぎたそうにしてたのでとろ火でやらせてもらった。それで剣崎が雨崎に、黒崎が荒崎に変わってもまあついていけた。もっとガンガンこぎたそうにしてたけどすまん。

2023年10月21日土曜日

20231021 三浦キャンプ

この土日はクラブのみんなでキャンプの日。朝に駅で集合したら近くのスーパーで買い出しをしてクラブハウスに移動し、もろもろ支度して漕ぎ出す。天気は申し分なし、

支度していたら、悠々自適の後輩が「マムシ!」と声を上げてカヤックシューズを慌てて脱ごうとしている。今日のツアーはこれで中止かなとびっくりしたら、靴から大きなムカデが出てきた。

これなら経験ある。ムカデなら江ノ島往復できる。僕じゃないけど。とりあえず毒抜きポンプですっぽんすっぽんと抜いて、みんなで漕ぎ出す。総勢八人。

赤羽根、安房崎と過ぎてキャンプ地を思案する。東風崎あたりは潮が高くて平らな場所が少ない。もう少し足を伸ばしたら、ここ数年はいつも誰かしらいて入れなかった場所が空いていてそこに入れた。背の高い雑草の先にポッカリと丸く空き地になっていて良い塩梅。

そうしたら皆それぞれでテントを張り支度をし、ひたすら食べて飲んで喋る。ああ楽しい。


朝は例によって食べ物が余っている。みんな人の分もと買い出ししてしまうから仕方ない。それでも今日はのんびりと風をやり過ごして昼前くらいの出発なので、時間をかけて全部やっつけた。

スタミナたっぷり蓄えての漕ぎ出しなので、休憩もなく一気に小網代まで漕ぎ戻り舟を上げた。

2023年10月18日水曜日

20231018 顔見知り

時々ワーナーのパドルが欲しくなる。グラスブレードのオレンジ色のカマノ。アイコニックな感じ。久留和に中古が出てたので、買い物がてらそっちに漕ごうと三浦に。

一人浮かんで湾を出ようとすると、堤防の手前でミサゴが魚を獲りに水に入った。小網代にはミサゴがいる。そういう漫画がある。良い漫画だ。僕の舟に点々と跡をつけた狸が思い出される。

さかさか荒崎まで漕いだら、一度立ち止まって先を見晴らす。白く目立つ建物を佐島から左に一つ二つと数え、遠くてまだよく見えない立石の目星をつける。

久留和のキラキラした浜に船を上げ、パドルを受け取る。長さは良いのだけど、スモールシャフトだったのを確認しなかった。

もう少し先にと長者まで漕ぐ。砂嘴ではなく、西の端の浜の前に滑り込み、そこから長者の山までを見上げる。白い浜から明るい緑の草、その上に濃い山が来て明るい空に抜けた。

古い顔見知りに二人挨拶した気になって帰り道。途中スズメでマスコット先輩行き合う。これから俺の浜で遅い昼飯にするそうだ。

僕はちょうどよい時間になったので少し水につかって船を上げた。

2023年9月18日月曜日

20230918 夏を追う

三連休最終日、風が強まりそうな予報だけど、元々湾内で練習する程度のつもりで出かける。

大先輩と何人かは三陸にツアーで出かけている。後で聞くと、北山崎とか、鵜の巣断崖とか、そのあたりを漕いだらしい。これからはお出かけの機会がいくつかあるし、三浦でもやるつもりだし、これからがカヤック本番だ。

入江のタコクラゲはもう大分育って大きいやつしか見当たらない。でかくて黒いやつは見栄えがすごい。

少し水にトロみが出たかなと思いながらヨットの横を抜け出ると空が広がる。雲が高くて海の上を渡る風も涼しい。完全に夏は終わった。

水の中はちょうどいいけど、そのまま風にあたっていると寒くなる。湾を渡って横堀の風裏に練習場所を移す。明るい水底を見ながら日にあたっていると充電できてまた練習に勤しむ。

そんなのを繰り返していたら、筋トレ後輩ものんびり出てきた。それを迎えに北側に移って一緒に練習する。

散々ぱら鼻を潮で洗って体が芯までさっぱりしたので、腹も減ってきたしと入江に戻って舟を上げたら、物持ちの良い後輩がこれから出る支度をしていた。

風は少し強まってきたけど、遠出をしない分には平気でしょう。気をつけてねと声をかけて送り出す。

片付けが終わった僕らは、クラブハウスの扉を開けて海の方を見ながらダベりだした。そのうちにビールが開いて、夏と秋の間のどちらつかずの空気感をつまみに時間を過ごす。気がついたら後輩が帰ってきて、もう早い晩飯にしても良い時間。それならと近所の焼肉屋に寄って、又ひとしきりのんびりしてから帰った。





2023年9月2日土曜日

20230902 久闊を叙す

以前メンバーだった後輩が久しぶりに漕ぎに来ると言うので、一緒に漕ごうと出かける。

こっちはこっちで練習したい事柄もあって、水に浸かりまくれる今のうちと、一人先に浮いて練習してから戻る。

今年はタコクラゲから目が離せない。入江にたくさん浮いていて、水面に枯れ葉かなと思うとそれはほぼタコクラゲ。

そんな話をしながらのんびりと湾から出ていく。水は涼しいがまだ日差しが暑い。ゆっくりと黒鯛込までということにして昼に上がる。

ここでも水に浸かりまくり人がちらほら、上の岩場から見守られながら練習に熱が入る。

後はのんびりと昼飯を食べて、俺の浜までまたのんびり漕いで、元メンの後輩のペースに合わせて、夏の終わった三浦の海を静かに進んでいく。

そうしてさっぱりと舟を上げたら、三浦海岸に移動して、何人かで楽しくお酒を飲んで帰った。

2023年8月26日土曜日

20230826 土用の集まり

待ちに待ってたクラブのパドルセッションの日。名前はカッコイイけど、中身は食い意地の張ったメンバーが大先輩のランチを目当てにゾロゾロ集まる日。

少し早めに行って先に一人で一回り。入江に戻ると丁度皆も出てきた頃合い。今日は昼過ぎまでざっと一雨有りそうな、ゴロゴロしそうな予報。どこで上がろうか。

両手両足で数えたくらいの舟が漕ぎ出して、南の方に進んでいく。風はないのだけど、雲の色が怪しい。手広くやっている後輩が盛んに雲を気にして声を出す。長津呂崎を回るとそろそろか。途中漁師さんにも声をかけてもらい赤羽根海岸にあがることにした。

大きめのタープをみんなで広げて、流木を立てて高さを出す。隠岐の島前のツアーで雨のキャンプをして、輪になったテントの上にこのタープを張ったのを思い出す。夜通し降る強い雨の下、鍋を囲んでワイワイ騒いだのが楽しかった。


ざっと雨が降り出した中、大先輩がダッチオーブン3つを火にかけて鰻のひつまぶしを作ってくれる。ゴロゴロ音もして、眼の前の海と空を眺めながらお腹と天気が落ち着くのをのんびりと待つ。デザートにはメンバーが差し入れてくれたカルディのマンゴープリンと杏仁豆腐を四角く切り分ける。凍らして持ってきてくれているのが溶け切らず、シャーベットになってすごく美味しい。

手広い後輩はこの後夕方から仕事があるとかで、先に舟を出したらサカサカと右に小さくなった。その後ひとしきりタープの下に体を休めてもまだ日が高い。

空もだいぶ晴れて暑くなってきた。海の上のほうが涼しいので、俺の浜に向けて浮かぶ。皆が揃う間、海慣れした後輩がロールの練習に失敗して沈した。馬の背の上から人が眺めてたろう。

昼前から房総同期が追って舟を出したはず。どこで行き合うかと首を傾げながら長津呂崎を過ぎ、釜根に渡る。南に合流を目指したならさすがにもうすれ違ったはずだし、こちらの大船団を見逃すはずはない。ああ、北に行ったかなと思いながら諸磯の灯台見えてきたら、そこで波遊びしている同期が見えた。ここで引っかかって先に進めなかったようで納得。ご飯には元々間に合わなかったしね。

こうして人が合流したり抜けたりしながら俺の浜に到着。船を上げてスノーケルで浮かんだり、そのまま水に浸かる練習をしたり、オヤツの時間までめいめい過ごす。ロールを失敗した後輩は練習に熱が入る。

そうやって遊んでいたら、大先輩がコーヒー淹れてくれ、更にはスイカが切られておやつが揃う。スイカは三浦で買ったものだそうだ。遊び人の先輩がボリュームのある舟のコクピットに丸のまま入れて漕いできてくれた。他にもダッチオーブン3つ分、22合の米を炊くだけの水やら何やら、それぞれ分担して運んできてくれている。何も載せられない舟でゴメンナサイ。

「コーヒー入ったよ〜」の掛け声で皆が浜に上がる。スイカを手にした何人かはそのまま海に入ってラッコ食べしている。だんだん浮かぶ人が増えて、浜に立っている方が少なくなった。頭だけ出してこちらにじっと顔を向ける集団はアザラシにも見える。つられて僕もコーヒーを手に浮かんだ。

下がってきた日差しの力はだいぶ秋めいた。コーヒー、スイカをたいらげて落ち着いたので、誰と無く船に集まりだし、帰りのひと漕ぎに浮かぶ。頑張り屋の後輩がロールをしまくるので、漕ぎながら沈して上がるのもやってご覧と言ったら、俺の浜から堤防を回ってヨットに近づくまで、しきりに前に漕いでは沈、沈、それにつられて周りの人もコロン、コロン。イルカの群れの息継ぎのように、ツルンとしたハルが右左で顔を出す。カヤックは上下にも行けるのが面白いよ。

そうして入り江に入って順番に上がる。これだけ多いと船を洗う台を待つから、浮いて遊びながら待つ人が結構いる。薄暗くなるまでセッションしまくって船をあげ、クラブハウスで軽く打ち上げて夏のセッションに区切りがついた。

2023年8月19日土曜日

20230819 黒白大小

土曜、少し早上がりの予定で三浦に出かける。この週末は海況良さそうなんだけど、今日は大先輩のツアーがなく、メンバーがバラバラと集まる様子。

今日は舟に狸の足跡はなし。白にピカピカ光ってる。支度をして入江に早めに浮かんで周りを見る。潮は先週に比べると少しトロみが出たようだけど、夏にしてはとても澄んでいる。まるで冬みたいだ。外もそうならエビ島あたりは気持ちよさそうだ。

パドルで進み始めるとすぐに茶色のタコクラゲに行き合う。去年見なかったので久闊を叙すと、すぐにまた次々にやってくる。茶色いのは体の中に藻が共生しているからで、餌がなくとも藻が光合成してくれていればそれで栄養になるのだそうだ。賃貸物件の大家だね。黒々としてでかいやつが悠然と浮いている姿は見事だ。藻が元気になるように、色々苦心しているのだろう。小さいのがピコピコ動いて薄っすらと色づいているやつもいる。これから頑張れよー。小さいなりにもタコクラゲの点々があってとても可愛い。目を凝らして小さいのを探す。時には、下の方に白いやつが静かにしてるのを見る。湯沢のリゾマンかな。また浮かび上がることもあるだろう。

大きいやつ小さいやつ、色も様々なタコクラゲを見ながらヨットの横を抜けてスズメ島までひと往復して入江に戻った。

文化的な後輩が丁度出てきた。いきなり水中メガネをしてロール練習するのでサポートに立つ。熱心に繰り返して、だいぶ軽く上がるようになった。

雰囲気イケメン後輩が出てきたので、二人で外に漕ぎ出すことにする。暑いけど、濡れながら行けば平気でしょ。潮が流れている諸磯をヌルんと越え、うねりっけを感じながら城ヶ島の南を漕いで安房崎で折り返す。

安房崎では後輩がだいぶ暑かったと見えて、船を降りてプカプカ浮いてクールダウンする。潮が澄んで気持ちいい。馬乗りで戻ったのを見て、僕も馬乗りの練習をした。戻ったのはいいけどコクピットに水が満タンに入る。波のある中、スプレーを被せてポンプで水を抜くのは大変だ。ポンプを通す穴がついてるスカートに変えようかと頭をよぎる。


帰り道はみんなを探しながらのんびり漕ぐ。でも全然見つからない。堤防を越え、諸磯の灯台まで来てたころにエビ島を見たら人がチラチラ見える。寄っていったらやっぱりメンバーのみんなだった。

エビ島で泳いだり、昼を食べたりしてまた水の上。ここでは夫婦で最近メンバーになった人がロールの練習。水が綺麗だし、何をやるのにも楽しい。まだ力技だけど、練習でやる分には失敗しなくなった。それで油断してローブレースの練習をしているところでマジ沈する。さあどうなるかと皆で見守る。案の定失敗するのだけど、脱るまで三回リトライした。素晴らしい。

奥さん後輩に声をかけてグループレスキューでだんな後輩を助けてもらう。どちらもできるようにならないと。水の入った重い船を上手に水を抜いて助けてくれた。お見事。

僕は早上がりなので網代崎を回って入江に戻る。みんなは俺の浜まで漕いでまだまだ綺麗な海を楽しむようだ。

入江に戻ったら、緑の舟が浮いて、後ろに寝そべって瞑想している後輩がいた。静かに舟を寄せて、起きるまでじっと息を潜める。これやられると、気づいたときホントにビックリするんだよね。

後輩もロールの練習を入江でやっていたそうだ。まだみんな、俺の浜にいるよと伝えてから先に上がった。

今年にメンバーになった人はもうみんなロールができるようになってる。まだまだ暑いから、しっかり身につくまで、たっぷり練習できるだろう。自転車や逆上がりとおんなじで、一回身につければなんのことはない。やれば体もほぐれるし、クラゲと一緒に波間に浮かぶのも気持ちがいい。カヤックの楽しみの一つだ。