小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2018年1月27日土曜日

20180127 森戸神社お参り

平日関東に雪が降って、その寒波がまだ居座るけど風は落ち着いた週末。若潮土曜

距離が漕げそうな海況なので森戸神社にお参りに行こう。僕らは小網代が根城だけど、逗子・葉山あたりのカヤックの人たちは名島の鳥居と森戸神社が氏神さま。年も明けたし、ちょっと遅くなったけどお隣さんにご挨拶まわり。

月曜に降った雪がまだ道路の端々に残ってる。今朝も寒かった。カヤックを出したら、ハッチの中に溜まり氷ができてた。ゴムのハッチカバーも溝に氷が入っててはまらない。バンバン叩いて氷を落としてはめる。

それでも水温は13度からある。水に浮かべて一、二掻きで寒さが消える。気持ちいい。堤防からみる網代崎は見事に静か。予定どおり北に向かう。

富士山をみると、手前の山々もくっきり見える。水平線も漁船はまばら。ポツンと見える亀城礁の灯台をまずは目指す。黄色と黒は勇気のしるし、そんな歌を思い出しながら、少し崩れる波に揉まれて遊んで一息いれる。

ここから海岸線を見ると、 崩れた白い崖肌が3つ目立つ。右から長者、大崎、稲村ヶ崎と遠くなる。さらに遠い目印は江ノ島。くっきり見えるけど今日は行かない。とりあえず、稲村ヶ崎の崖を目指して真っ直ぐ漕いで行く。出発から二時間になるまで漕いで、時間になったら手近な岸を目指そう。

波風ともに静かで、漁船も通らず、カヤックもすれ違わない。目に見えないほどのプランクトンが水面に作る小さな曳き波もしっかり見える。漁具の目印にもやわれたペットボトルが水面に同心円を作ってる。少しも崩れずに細かいさざなみで幾重にも輪が広がる。

そうして漕いで名島につく。カヤックに乗ったまま祠と鳥居にペコリと頭を下げる。


森戸神社に着いて、こちらもカヤックは上げずにペコリ。 ここで引き返す。満潮手前で鮫島の壁横を抜けて行く。長者ヶ崎でお昼休みにしよう。

長者につくとちいさな波がたっていて、SUPが一人いる。僕も入っていいかと声をかけたら、ここまで一言も喋らずにきていた喉がしゃがれてた。快くどうぞと言ってもらって、できるだけ大きくなるやつを狙って長く一本乗れた。それで満足して長者の砂嘴に舟をあげ、お昼ごはんをささっとすます。長者の浜にはいくつかカヤックも見えた。

帰りは岸寄りを佐島、荒崎、佃嵐崎とつなぎ、さらに諸磯まで行って岩場に入った。大先輩の定刻組が南に行っているはず。しばらく三崎の堤防を諸磯の岩場から眺めてたけど、カヤックは見えなかったので、小網代の堤防に戻ってロールして帰った。濡れると日のあるうちに片付けたくなるよね。

ちょうど舟を片付けたあたりで大先輩たちが帰ってきた。赤羽根海岸の方までゆっくり漕いだそう。岸辺の岩でちょっと波が崩れてて、出入りが楽しかったという話を聞きながらクラブハウスで温かに飲んで帰った。

朝晩の冷え込みが厳しくて、支度の間がつらいけど、その何分間かを我慢すれば海に浮かんで暖かい。それも後何回かやったら春がくる。そうしてまた一年楽しもう。

2018年1月21日日曜日

20180121 三浦東岸

クラブのみんなで三浦半島の東京湾側をワンウェイで漕ぐ。気温は二桁行くかどうかだけど、風が落ち着いている予報なので絶好の漕ぎ日和中潮。八景島海の公園から出て菊名海岸まで。朝9時から夕方4時までの予定。

まずは大先輩が海の公園の駐車場でカヤックを朝早くに下ろす。大先輩の車に3人が同乗してきて、カヤックを下ろすの4人でやったそう。僕も始発で動いたのだけど、駐車場についたころには作業は終わってた。ありがとう。

とりあえずカヤックを浜に運んで、全員がそろうまでまだ小一時間ほどある。早速浮かんで朝日の海を静かに回る。たくさんの鳥が浮かんで寝ているので、驚かさないように大きく周りを回った。


集合時間にはもうみんな集まって、大先輩も菊名海岸に車を置きに行って戻ってきた。支度が済んで、海図をみながら行程を確認する。大きなポイントは、門型クレーンから猿島までと、久里浜のフェリー航路の横断の2つ。漁船がたくさんいたり、フェリーが入ってきたり。

確認が済んでみんなで海に浮かぶ。浜のすぐは凪いでいて、ジェットコースターの脇を超えて門型クレーンに近づき出すと三角波が始まる。これは岸壁ならではのアトラクション。

門型クレーンを回ると、目の前にはびっしりの遊漁船。動かずに止まっているのも多いけど、いつ動き出すかわからないから緊張する。漁船の群れの向こうに見える猿島の左端に向けて漕ぎ出す。

思ったよりも早く猿島についたので、三笠をみに行く。おおきいなあ。艦首のバウの菊の御紋が金ピカに光ってた。

ここからは岸によって馬堀海岸から走水、観音崎を回ってタタラ浜で昼ごはん。このあたりは潮も風も抜けやすいから手漕ぎ舟は沖に出ないが吉。下げ潮が一番早い時間帯だったはずだけどあまり感じなかった。

城ヶ島よりアグレッシブなトンビに気をつけながら昼飯をすませたので先にでる。浦賀のかもめ団地の雑学などを聞きながら燈明堂まで浦賀湾を渡る。走水から燈明堂までは雰囲気のある景色でとてもいい


浦賀が済んで、次に渡る湾は久里浜。ちょうど目の前を金谷からのフェリーが入っていった。ちょうどいいと渡ったら久里浜の火力発電所の煙突がもう目の前。

火力発電所の堤防を回り込むと、三浦海岸から剣崎までが開けた。 なんとなく帰ってきた気がする。ホームグラウンドの景色。二時半前についてたら、そのまま小網代まで漕がせてもらおうかと思ったけど、3時を回っていたのでそれはさすがに無理。

そのまま岸ベタに野比海岸、津久井浜、いつも京急で通る景色の中を漕ぐ。

久里浜からこっちは少し雲もあって、青空というよりはミルク色の空と海を漕いだ。眩しくない柔らかい光で、天国はきっとこういう明かりなんだろうと思う。南国のギラギラした光は天国には似合わないようだ。


気持ちよくてめをつぶったり、なんとなく終わるのがもったいなくて口数も少なく漕いで見慣れた岩場についたら駐車場に大先輩の車が見えた。みんなで舟を積んで小網代に帰った。もちろん、仕舞支度のあと、ちょっとクラブハウスで飲んで笑った。

30kmちょいを漕いだ。これでみなとみらいから江ノ島までつながった。自分の舟がきたら、みなとみらいと多摩川をつなげて、もっともっと東側も漕いでホームにしたい。

2018年1月14日日曜日

20180114 向かい風チャレンジ

最強寒波が居座る週末。それでも土曜は風がなく日差しもあって良かったみたいだけど、日曜は午前中に強風注意報が出ていて考えどころ。だめなら小網代の入江で鳥でも見て、観潮荘でお風呂でも入って帰ろうかなくらいの気分。無理せずゆっくりと出かける。

それでも午前中にはついてしまい、支度をして舟を浮かべたのが中潮の干潮を過ぎたあたり。電車とバスの車窓から見た海はどちらの湾も鈍い色で、薄い青い冬空は晴れているのだけど厳しい海が見て取れる。

網代崎を見てみると、もちろんうねりはないけど白い崩れ波が一面に。うさぎが跳ねまくりともいう。崩れ波の幅がもっと広くなると白馬とも。

北からの風浪なので、シーボニアから網代崎までの北向きの岸はそれを受けて面白くなる。堤防から網代崎側に渡って、風が強まるあたりを軽く一周する。岸にそって漕ぐと風を横から受けるのでパドルを煽られる感じもつかめる。




なんとなく向かい風を漕ぎ上がる感触をつかめたので、湾から出て北に向かうことにする。網代崎の北側、湾口の真ん中ぐらいが一番波があった気がする。スズメ島に並ぶあたりで三戸浜からの吹き出しで強まる。岸寄りを見るとレース艇が二艇、三戸浜堤防で折り返してまた北に行くところだった。こっちも頑張って漕ぐけどグングンおいていかれる。しょんぼり。

レース艇は黒崎の鼻を回り込んで長浜に向かっていった。黒崎に並ぶと長浜からの吹き出しで強まる。ここまでより一段強いので少し逡巡したけど、荒崎までと思って漕ぎ進む。時には手を止めて流される速さを見ながら風の感じを少しずつ確かめる。

荒崎の岸まで200mくらいにくると風裏になって海が凪いだ。風が回り込むのか追い風にすら感じる。ほっと一息つきながら荒崎を回るとまた風が強い。ここでちょうど正午のサイレンを聞いた。

強風注意報は午前中だけで午後からは弱まると期待はできるけど、小田和湾は緊張する。ここでも逡巡して引き返そうかと思ったけど、折衷で岸べたに真向かいの風を長井まで行ってみたら、アウトリガーカヌーが三艇出てきた。この三艇がぼくより沖側を佐島に向かって漕いで行った。

その尻馬に乗る感じで佐島までは渡ると決める。レンジを決めて、それよりは沖に出されないように気をつけながら漕ぐ。もし沖側に出されたら、すぐに湾内側にバウを向けて岸に戻るつもり。風が一段と強まるけど、波がまだでききってないのかうさぎはいない。手と腕の力をできるだけ脱いて歩くように歩くようにと唱えながら漕いだら反対側についた。

佐島のキラキラに入って一休み。ここはどこの方向からも守られていて小網代の入江のように静か。でももっとキラキラしてる。さっきのアウトリガーのグループもしばらくして入ってきた。ちょっと挨拶するといつもここで練習しているのだそう。フォームチェックの動画を撮ったりしてる。ここで引き返すことにする。

帰りは追い風追い波でらーくらく。荒崎までついて佃嵐崎で舟を上げて遅い昼ごはんにした。風はだいぶ落ちてうさぎはもういない。でも北東からにかわり網代崎までは真横からの風になった。風見で片漕ぎになってだいぶ疲れた。風を堪能できたのでこれで舟を上げておしまい。

そうそう、舟を出す前に、白髭神社にもう一度お参りして御守を貰って、いつも使うドライバッグの下に入れた。航海安全のご利益がありますように。普段は社務所がなかなか開いてなくて貰えないから、正月のこの時期に貰えてよかった。

来週はクラブのみんなで三浦の東側を漕ぐ予定。いい日和をお願いしておこう。

2018年1月7日日曜日

20180107 三浦七福神

クラブのみんなで初詣。三浦七福神 (ミウラ・セブン)をカヤックで回る。朝の8時に三崎口駅で大先輩の車に集合する。朝方は少し風が残ってたけど、その後は落ちた中潮

一つ目は三崎の尾根の中なので車で回ってからクラブハウスについて支度する。舟を大先輩の車に積み込んで身支度も終えて準備万端。今年は大盛況で、車に乗り切れないメンバーもいる。その人たちはカヤックで出発して海の上で合流。ぜんぶは回れないけど、漕ぐのが楽しいからそれもあり。

二つ目はクラブハウスの隣にある白髭神社。実はここが一番の肝になるお参り。お膝元であるし、航海安全と大漁満足のご利益があるから十分にお祈りする。



そしたら車に乗り込んで小網代から三浦海岸へ向かう。大根畑の尾根筋は見晴らしが良く、日差しがたっぷり。色薄めの空、畑の緑、土の色が日差しを受けてとても明るい。浮かれながら尾根筋から降りてくると東京湾が見えた。海は鈍ぶ色で白波も立っている。ちょっと北風が強いようだ。

海岸通りにでて車の中で相談する。普段は三浦海岸からカヤックを出して東京湾側から相模湾側まで回って行くが、海況を見て東京湾をスキップすることにした。車で三つ目、四つ目を周り、毘沙門白浜からカヤックを出す。

四つ目の毘沙門堂は海に降りて行く坂の途中、薮の中にひっそりとしている。ミウラ・セブンの中では白髭神社と毘沙門堂が一番雰囲気がいい。


ようやくカヤックで浮かぶと、七つのうち四つはもう終わっていた。まあ、海況があるからしょうがない。総勢8人、タンデム一艇、シングル六艇でちょっと逆戻り、剱崎灯台下の水路まで穏やかに漕いでそこから引き返して安房崎の灯台に向かって漕いで行く。

安房崎では3人の合流組が加わって、赤羽根海岸で昼休み。休んでいる間にもう3人が小網代から漕いできて合流した。気づいたら総勢十三艇が赤羽根海岸を出発。馬の背洞門からは富士山がよく見えた。


海外町で舟をあげて五つ目、六つ目を回る。六つ目の海南神社は一番立派。三崎の街を集団で練り歩く。



カヤックに戻って北に漕ぐ。諸磯を抜け、小網代の湾口では何人かが早上がり。黒崎の鼻で舟をあげて七つ目に向かう。ここまで20kmほど漕いだ後に台地の上まで登るのが結構大変。


大根畑を歩いて最後のお参りを終え、カヤックに戻るとちょうど日が沈むところだった。暗くなる中を小網代まで戻って舟をあげた。


朝のうちの風で車でのお参りが多かったけど、剣崎からこっちを日が沈むまで楽しんで漕いで、カヤッカー皆の安全をしっかりお祈りした。まだまだ水も冷たくなるけど今年も一年楽しんで漕ごう。今年は自分の舟もできてくる。三浦半島の東京湾側も攻めてみたいし、他にもいろいろ漕いで回りたい。まずはまた来週。



2018年1月4日木曜日

20180104 立石おめでたい

初漕ぎ。年々歳々薄れていく新年の区切りだけど、自分でもそれなりに感じて気持ちをあたらしく三浦に漕ぎにいく。昼前までは北風が少し残りそうだけど風は落ち着いていく予報。日射しはたっぷり。中潮の干潮前後で漕いだ。

クラブハウスに朝つくと、最近入った品の良い後輩が支度をしていた。白い不知火を出して、しっかりフルドライを着込んで準備万端。僕も支度をして一緒に舟をだす。

ずっと北風なので、時間の許す限り北に向って漕いでお昼を休み、帰りは追い風で帰ってきましょうと話をして堤防までいく。網代崎は静かで、まだ残る北からの風浪が小さく崩れるだけ。

佃嵐崎あたりを目指して向かい風を漕ぎ上がる。二人ともあまり口を開かずに、パドルに受ける風と水を感じながら黙々と漕いでいく。空も海もすっきりと明るい青で気持ちがいい。水は冷たくなってきて、15度をさすがに下回ってきた感じ。体の芯は汗ばんでくるけど、手や頬が水と風で冷やされて気持ちいい。

和田長浜の沖で一段風が強まるけど問題なく荒崎までとりつく。荒崎を回り込んで小田和湾を見晴らす。長浜より1.2倍くらい吹きますかねと話を振ると、後輩は大丈夫そうですというので佐島に渡る。 佐島のキラキラゾーンに入って南国感のある富士山を見ながら一息つく。ここのところ富士山がよく見えてすっかりお馴染みさん。

まだお昼前なので、もう少し先まで行きましょうかと立石まで漕ぐ。立石からは松の向こうに富士山を置けるのでとてもおめでたくて正月によく似合う。ここで軽く昼ごはんを食べて折り返す。

帰りの追い風はおもったより弱く、ほとんど凪いだ。風浪もおさまりぺったりとした海をまた黙々と漕いで小網代湾まで帰ってきた。まだ時間ありますねと後輩に振ると、もう少し漕げますねというので諸磯まで漕いで行く。

諸磯の中はかすかなうねりっけで小さい崩れ波がある。そこでブレースの練習をちょっとした。後輩は舟を傾けすぎて沈脱。でもドライスーツだから全然濡れない。それでも、長靴みたいなブーツに水が入り重くなったり、また片方はバタ足で脱げてしまったりと、ちょっと考えないといけないですねと頭をめぐらしてた。

それなら僕もと、馬乗りレスキューを一発やった。新年はじめに潮を浴びて気分がとてもさっぱりした。今度の週末はクラブのみんなで三浦七福神をまわる。今年も一年、ばりばり楽しもー。