小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2015年12月30日水曜日

20151230 長者ヶ崎

冬晴れの気持ち良い日に三浦に。午後から風がおちる予報を信じて距離を漕ごうと思って。

できればまだ行ったことのない場所まで漕いでみたい。一緒に漕いでくれる先輩がいたので、くっついて長者ヶ崎まで往復することに。

北東よりの風の中を北に向けてまずは荒崎まで。うねりはほとんどないけれど、風波がざわざわと力なく舟を揺する。風上に向きたがる舟をなんとか押さえながら、荒崎まで。どの先輩も早い。

荒崎を越えると佐島までの湾口は相変わらずざわざわしている。北東の風なので、湾の奥から外に向かって大きくなった風波が寄せる。先輩はあまり湾の中によらず、沖をまっすぐ立石に向かって漕いだ。遅れながらもそれについていく。湾をわたる間はまた波が立つ。随分舟をゆすられるが、うねりがないので心配はない。

佐島を越えて、秋谷、立石、長者ヶ崎までが一望できると、波も収まった。風は強いままで、風上にむこうとする舟をおさえながらがずっと続く。帰り道が心配になる。

それでも良い天気の中を気持ちよく漕いで、長者ヶ崎について昼ごはん。小一時間して折り返しに漕ぎ出す。
正午くらいに長者についた
ちょうど雲と空の境目が長者になってた

帰りは追い風と思いきや、どちらかというと横からの風でまた苦労する。少し速度を出すと、舟があっという間に風上を向く。難しい。横からくる波にうまく合わせて片側を漕げばすんなりと向きをキープできるそうだけど、まだ実際が追いつかない。

午後からは風が落ちるといいながら、全然変わらない中を漕ぐ。佐島から荒崎はとても疲れた。腹がつるかと思った。荒崎を越えるともう安心感がある。大きい湾はないし、風も波も余裕を感じれる。荒崎から北はまだまだ冒険の領域だと思った。

2015年12月26日土曜日

20151226 四人乗り

午後から風があがりそうだけど、日差しは申し分ない土曜日、カヤックの集まりで三浦に。

まずは一人で荒崎まで往復。今日は随分透き通って見える。つくまでずっと海の底が見えているほどだった。トイレがてら、どんどん引きを上から見て基地に引き返す。
まだ和田長浜をまたいで荒崎まで来るのに緊張する
先輩方と合流して、今日の目的、皆で四人乗りのカヤックを漕ぐ。とても長い。みんなで漕ぐからとても早い。普段とは違う速度感で海面が滑っていく。でも、振り返るとシングル艇の先輩方がすぐ後ろに追走してくる。バケモノたちだと、正直思った。憧れる。そのくらいの力を自分もつけたい。

諸磯をこえて、城ヶ島の赤羽根海岸沖で折り返す。時々隠れ根で波が沖で崩れてる。四人乗りだと、自分でコースを決められないから少し怖い。
ドラゴンボートはこんな感じなのかな
最後に湾内に戻って、あがる直前に四人乗りでロールにチャレンジ。長く持ったけど、ぎりぎり上がらなかった。残念。来年にまたみんなでチャレンジしたい。

昼前で終わってあとは宴会。夜まで楽しんだ。来年も安全にカヤックを楽しみたい。ここまでも先輩方のご指導のお陰。ほんとうにありがたい。

今年、まだまだ漕ぎたいけど、まずは一息か。

2015年12月20日日曜日

20151220 安房崎

夕方からの用事のため、午前中だけでも漕ごうと思って日曜に三浦に。北寄りの風がどんどん落ちてくる予報だったので、南に向かう。三浦海岸まで往復するという先輩について、安房崎までの予定。

この先輩、還暦を過ぎているのに早い。湾内をでるまでにすでに左肩が疲れて痛くなる。湾を出たら、あっという間に置いて行かれる。諸磯で一回、三崎港の堤防で一回と、点々と待ってくれるが、このペースで三浦海岸まで行くのかと思うとまだまだだと痛感。

結構風波がある。うねりは少ないけれど、沖では白波が気持ち飛んでるし、帰りが心配。午前中だとまだ風は強い。安房崎から先についていこうかと思ったけど、風でずいぶん海面がザワザワしているし、自分はここで折り返すことにして戻った。

まだまだ水が暖かくて、濡れる練習も嫌じゃない。なにより、明るい陽射しの中、温水のシャワーを浴びるのはとても気持ちが良かった。冬は朝から漕いで明るいうちに上がるのが良いなと思った。片付けるとき手元が暗いのも嫌だしね。

2015年12月12日土曜日

20151212 サーフっぱなし

しばらく漕げなかったので、どんな天気でも三浦に行こうと思っていた土曜日。陽射しもあって15℃くらいまでにもなり、これまたカヤック日和だった。午前中までは風が強い予報だったけど、北東よりだったので行けるだろうと思った。前日までの低気圧で、うねりもありそうだ。

今日は、風の強い午前中に波の様子をみて、あわよくばサーフ、午後からは風が落ちるのを期待して距離を漕ごうと思った。結果は一時過ぎまでのサーフで満腹。

朝、基地からでて堤防を越えると、風波とうねりにビビる。風波が岸にそって北から、低気圧のうねりが西から入ってくる。水面がガチャガチャして、ちょっと漕いで湾内に引き返す。

先輩が一人、ちょうど舟を出すところだったので、くっついてサーフに行く。ヘルメット被って準備する。

先月の11月28日より波が高い気がする。正直びびりながら。それでも、三本くらい長く、奥まで乗れた。嬉しい。

ハイブレースで初めてブローチングもできた。横乗りで奥まで持っていかれる。とても楽しい。嬉しい。

先輩画像


次にブローチングした時は、波が大きくて、頭の真上から白波が降ってくる。大量のシャワー浴びてるようで、ブローチング中に息ができない。吸おうと思うと思って水を飲む。苦しくなってきた時に沈。

ロールで上がろうと二回やったけれどだめ。沈脱する。悔しい。

波を見ながらリエントリーしようとしたら足が入らない。コックピットに入れておいたフロートバッグが途中で詰まって邪魔してる。これは危ない。リエントリーも失敗する。中途半端に入った足が、今度はクロックスで引っかかる。自由な足で蹴飛ばして力任せに抜いたけど、波で舟が揉まれたら、足ひねられて危ないと思った。

結局先輩にレスキューしてもらって、沖に出てポンプで水を抜く。ブローチングで水を飲み始めてから、ここまでずっとゼーゼー息しっぱなし。しんどいのー。

ネオプレ質で裏地が起毛したハードシェルに、下にネオプレ長袖、ロングジョンでつかったわけだけど、寒くはなかった。ただ、これからさらに水が寒くなったら、やれて沈脱は一回だと思った。

しかしながら、悪いイメージで終わるのは嫌なので、もう何回か波を選んで乗る。気持ちいい。スキーでもそうだけど、ビビって終わると次回が辛い。それでも疲れたので、日の高いうちに帰った。お疲れ様。先輩に感謝。


今回のサーフ沈脱で反省した。

  1. コックピットの中には物を置かない。サーフ時にはなおのこと。デッキバッグを買おう。
  2. クロックスはボッテリとしてるので、ぴったりフィットの靴に変えよう。みのる君をもっているからそれを試す。
  3. 上着はドライを買って、サーフ沈でのロールを完璧にしないといけない
  4. ロールは一回失敗したら、二回目は絶対にロングで。それで失敗したら沈脱と決める。

2015年11月28日土曜日

20151128 サーフ

絶好のカヤック日和の土曜、三浦に。気温だけ見ると15℃程度だけど、一日中陽射しがあったので暑く感じるほど。風もそれほどない予報で、はたしてそのとおりになった。

今日は北寄りの風のうちに距離を漕ぎ、西寄りに変わったらサーフのつもり。

午前中は結構うねりが残り、ざわざわした感じ。風はないからいいのだけど。荒崎までいったけれど、どんどん引きには近付かないで折り返す。そのままクロダイゴメまで南に行ってまた折り返す。この時点でだいたい昼前。

サーフにいる先輩方と合流し、ヘルメット被ってやり始めてみる。波強い。胸くらいの高さで崩れる波にパドルをつっこみ、ハイブレースして波を越える。楽しい。

沈脱もした。ロールしようと思うけど、うまくいかない。沈した時、サイブレースから足がはずれてスッポ抜けそうになってる体制で無理した。落ち着いてしっかり舟に張り付いてセットしてからやろうと思う。波の中で沈すると、次の波が来る前にと焦ってなかなかロールであがれない。

何本か波に乗ることもできた。とても楽しい。まだなかなか先輩方のように奥まで長く乗ることができない。

夕焼けまで粘って遊んで帰る。またよい週末だった。師走の手前でこんなに気持よく泳げるとは思わなかった。

2015年11月21日土曜日

20151121 立石

すっきりしない週末を繰り返したけど、ようやく良い天気の土曜がきた。気温も高く、波も落ち着き、風もそんなに上がらない予報。喜んで三浦に。

海況も良いので、初めての場所まで漕いでみたい。それから、先週沈脱になった舟に乗って感触を確かめたい。

朝、ベースに向かって歩く途中、海から突き出した決まった岩に、だいたいかわせみが止まって魚を獲ってる。お気に入りの場所なんだろう。今日は道のほうを向いていたから、オレンジのお腹が見えた。
朝の食事場所
まだ他の先輩方は来ていないので、一人で支度をして海に出る。今日は随分潮が透き通って見える。気分がいい。堤防を出たら富士山もとてもよく見える。北に行こうか南に行こうか。

今日は一日中北東寄りの風の予報なので、北に行くことにする。南に行っても剣崎から先が不安なので、風裏をキープして漕げる方を選ぶ。
これからどんどん透き通るそうだ
順調に荒崎まで漕ぐ。ここまではなんの問題もなし。いつもと違う舟にも少し馴れてきた感じがする。いつもの舟は棒立ちで傾けていった時の許容範囲が広かった。今日の舟はそれが狭い。そこをはずさないように、舟を常に腰の下にキープするように気をつけて漕ぐと、とても安心感がある。いつもの舟に頼って漕いでいたのだと思った。また、どんな舟でもこの感覚を大事にしたい。

どこで漕いでも富士山が見える
荒崎を回って北に進むと佐島の湾を越えることになる。前回は佐島港口中根灯標の緑の灯台まで行ったと思ってたけど大間違い。黒いただの鉄杭で、もっと近いところにあった。記憶なんて当てにならないものだな。
この前はここで引き返した
佐島の入り口はとても波が立ちやすいと感じた。北東の風で湾奥から風が抜けやすいというのもあるし、海底が凸凹してるのか急に波が盛り上がる。帰り道にはサーフ状態になってすっ飛んだ。もっと風が強い日は気をつけよう。今度は本当に佐島の緑の灯台が見て湾を渡り切る。
ほんとに佐島港口灯標
佐島の湾の北側は天神島と笠島。ここは基本的に立ち入り禁止。赤いブイより岸に入ると、スピーカーで注意される。島にあがらなければ良いのだろうと不注意に漕いでたらすぐに範囲から出るようにと丁寧にスピーカーの声。
笠島付近はこの赤いブイより沖を漕ごう
笠島を越えると長者ヶ崎まで視界が開ける。江ノ島と富士山はいつも向こうに見えている。ほんとに空も澄んでいて気持ちがいい。定置網のブイに入らないように気をつけながら漕いでいたら、黄色い岩が海岸に立っているのが見えた。立石。ちょうど良い時間だったので、ここで折り返すことにして岸に上がる。トイレがあればと思ったのだけど、見つからなかった。帰りの荒崎まで我慢しよう。
立石到着
海・富士・松・浜・舟
立石を出発して南に戻る。帰りは追い風追い波。一気に舟の向きを変えられるので、行きの向かい風よりもさらに腰の位置を気をつけて漕ぐ。意識しなくてもできるようになるまで。

正直、帰りの佐島を越えるのが怖い。行きはだいぶ波がたっていた。まだそんなに風が上がった感じはないとはいえ、強くなりすぎる前に帰ろうとビビっている。実際、帰りはちょっと追い波ではからずもサーフしてしまったり、一度ならず完全に横を向かされてたり、まだまだ全然だめ。

それでも無事に荒崎まで下り、そこで他の先輩方と合流した。その後は一緒にサーフしたり、黒鯛込近くの堤防から三崎港を覗いて戻ってみたり、夕方までよく遊んだ。後で見返したら、29kmくらいだったかな。よく漕ぎました。
夕映える諸磯の灯台
緑の葉も朱に染まる

2015年11月15日日曜日

20151115 真鶴

雨でも漕ごうと予報を見ながら覚悟した日曜日、何人かで真鶴へ。

今日は真鶴を漕ぐ。その一点。中学生の頃、友人と自転車で熱海まで行こうと横浜を出発し、夜通し走ったけど、結局行けなくて真鶴で引き返した。それがアンカーとなってかぜひ漕ぎたかった。

真鶴漁港の近くからし舟を出す。うねりはあるけど、風はないし、これから下がっていく予報。雨ももうほとんど降ってない。

ちょっと浅い岩の間を抜けるのが面倒だったけど安全に舟を出せた
舟を東に向けて真鶴半島の先端に向かう。先端は笠島、あるいは三ツ石と呼ばれる景勝地。大きい岩のてっぺんにはお社があり、二つの岩の間はしめ縄で結ばれている。

ここまでうねりはあるものの、そんなに嫌らしさはない。三ツ石を回るときはさすがに三角波がボコボコしてたけれど、余裕があった。
北側から三ツ石を見て回りこんでいく
 三ツ石の沖は波が立ちやすいところで、昔から漁師さんは気をつけていたそうだ。波をおこすヌシとして鮫が登場するぼんぼん鮫の伝承があると後で知った。
越えたところ
結構波がたっている
三ツ石を越えると湯河原や熱海の街が見える。岸沿いに岸壁を眺めながら漕いでいく。茶色の塔が見えてきた。古色のあるもので、いいものかと思ったら地下を通る道路の換気塔なのだそうだ。なんだと思ったのは内緒。

塔が渋い福浦側換気所
ここが真鶴半島の南側の付け根。これから来た道を戻り、岩という地名の北側の付け根までいけば真鶴半島クリア。少し休憩をして引き返す。

また三ツ石を回るとき、右舷を波に引っ掛けて沈。ロールも2回失敗して沈脱。ぼんぼん鮫にぶつけられたと思う。日々練習してもなかなか上がらない。三ツ石のヌシに慢心を戒められた。これからはブレースも反射的にできるようにしよう。

一度沈脱すると急にうねりが怖くなる。船の上で体が緊張し、さらにグラグラする。気持ちを平常に戻すまでに10分くらいはかかったと思う。

またリラックスできるようになったころ、岩に到着。真鶴道路の高い橋をくぐって小休憩。浜に向かっていい波が立っていた。サーフをする仲間も何人か。それで出発地点にもどった。

少し先にゴールについていたので、こっそりとロールのリベンジ。絶対失敗したくないので、ロングで持って成功。うねりもないところだし、こんなものか。また現地でやってみたい。

中学の頃の自転車に続き、真鶴にくるアンカーができた。また来て漕ごう。

2015年11月8日日曜日

20151108 秋の雨

土曜の良い天気から一転、雨の日曜に三浦に。風も昼過ぎから北から南にかわりあがってくる予定だったけど、実際には南転が遅れておさまっていく北風の中漕いだ。

今日の目標は雨の中漕ぐこと。あと、風があがる昼前までに、荒崎より先に行ってみること。

最初にロールして全身濡らしてから漕ぎ始める。湾を出て北に、荒崎を目指す。気温は18℃まで行かないくらいだけど、動いていれば全然寒くない。というか、首まで覆うネオプレーンキャップを被ってみたので、暑いくらい。雨は全然気にならない。

荒崎ついた。風波もうねりもないので安心して先に進むことにする。亀城礁を遠くに見ても白波は見えない。風のあがりを気にして、佐島の湾にあるなにやら緑の灯標をタッチして折り返した。佐島湾口中根灯標のようなんだけど、湾をそこまで渡ったか正直自信がない。またこんどきちんと確認しよう。

折り返して南を目指す。まだまだ北風なので三崎港の堤防を目指す。釜根のブイをタッチして折り返す。

うねりもなく潮が低くて岩が一杯出ているので、岸べたに遊びながら諸磯近辺を漕ぐ。岩の間を、すこしのうねりに乗って狭いところサーフィンしたのが楽しかった。それで湾に戻ったらだいたい26kmの漕ぎだった。満足。

帰りの電車、濡れ物をビニール袋に入れたつもりだったのだけど、どこからか水が漏れたのか、バッグを乗せた足の付け根が濡れ染みに。電車を降りるときにバツがわるかった。






2015年11月3日火曜日

20151103 堂ヶ島・田子近辺

予報が微妙だった祝日、なってみれば気持ちの良い晴れの日。前日の雨が嘘みたい。ガイドさんとのツアーで西伊豆に。子供と二人でタンデム。

今日は楽しむのが目標とはいいながら、子供が疲れて手を休めたら逆にチャンスと思いながら。

堂ヶ島のちょっと北側からみんなで舟を出して、天窓洞を眺めに向かう。細かい海蝕洞がいっぱい。通り抜けたり、行き止まりだったり。うねりも岩まで届いてくる。なにより崖が大きい。海面からまっすぐに立ち上がる。これはまたぜひ伊豆にきたい。
こんなに晴れた 
ガイドさんについて出発
途中、少し沖の小島を周りこんだ波が左右から正面衝突する場所があった。水深は浅く、パドルが届くから、波がいきなり立ち上がる。これも面白い。三浦にもないだろうか。
途中ちいさな滝に虹が
天窓洞で観光船を見たので、ここで北に折り返す。また穴に出入りしたりしながら、お日様がさしてうねりのすこしある、でも風のない絶好のカヤック日和を漕ぎ進む。

出発場所を少し越して、田子の港の小さな浜で昼食。焚き火をしてあそぶ。浜にかぶさる木には誰かがブランコを作ってあった。子供は喜んでこいでいた。
田子であがった浜には誰かの作ったブランコ
焚き火をして昼ごはん
ゆっくり昼を食べたらほぼ漕ぐのはおしまい。田子の湾の中をちょっと動いて舟を上げ、ガイドさんの車までは2kmもないハイキングコースを歩いて戻った。ハイキングコースからは自分たちが漕いできた海が崖の下に見える。

浅くて透明感がある 
この下も漕いだ
帰りは土肥元湯温泉に入って帰った。お疲れ様でした。
 




2015年10月31日土曜日

20151031 久しぶりに湾の外

久しぶりにと波が落ち着いた週末、土曜日に三浦へ。明るい色の曇り空で、ここ数日に比べて冷え込んだ日ではあったけど、夕方には太陽も少し見られた。

知り合いと一日のんびり漕ぐ予定なので、合流の前に10kmほど漕いでおきたい。午前中だけ漕ぐ先輩がいたので、一緒に荒崎を目指す。

目標は、一生懸命漕いで、それで気温が下がってくる時期でも一日中濡れ続ける。

久しぶりに網代崎から外に出る。思ったよりも風が吹いていて、風でできたうねりもある。北寄りで吹いているからか、そんなにひどくはないけれど。

先輩について、曇り空の秋の朝を荒崎目指して漕ぐ。久しぶりにドンドン引きに入った。外に出て折り返しロール、上がりそこねて二度目であがる。ちょっとルーズにやるとまずいね。

網代崎までの帰り道は、追い風と波で舟の向きを揺らされる。直しながら漕ぐのだけど、軽々漕いでる先輩にだんだん離される。頑張って漕ぐのだけど離されるばかり。スズメ島くらいでペースを落としてくれてやっと追いついた。悔しいのう。
ドンドン引き
湾内に戻って知り合いと合流。のんびり漕ぎ始める。知り合いは一年ぶりのカヤックで右に左に行っていたけど、すぐになれてまっすぐ漕げるようになった。網代崎から今度は南に諸磯のさき、黒鯛込まで行ってそこでお昼ごはん。

時期柄、風は冷たくなってきて、濡れて浜にいるとかなり寒い。漕いでる間はいいのだけれど。これは、ドライを考えなきゃいけないかもしれない。

往復とも、諸磯の近くは岸に寄って岩をすり抜けて漕いだ。すこし風はあったけど、北東よりなので波は全然ない。知り合いもうまく岩を避けて漕いでいる。ひょいひょい舟を操る真似事が楽しい。もっとうまくなってうねりのある中でも入れるようになりたい。

油壺湾に立ち寄ったり、少し浜に上がって休憩したりしたらもう日が低い。この頃には風も波もだいぶ落ちてきて、どこまででも漕いでいけるように思わせる。思うだけで、今日はおしまい、舟を上げて帰った。また一緒に漕ごう。
夕方は雲間から日がさして少しの青も見えた
暮れるのが早い

2015年10月28日水曜日

オル・カヤックを一年使って

オルで一年前に漕ぎ始めてここまで30回くらい使った。ほとんど多摩川だけど、三浦の海や横浜の運河も漕いだ。ここまでの感想。基本、多摩川中流から下流でのほぼ静水での経験から。

ざっくり書くと、沈脱している状態でうまく水を抜く方法と、デッキに負荷をかけない再乗艇の方法の二つをなんとかしないと海では安心して乗れない。確実に泳いで岸につける場所で使うなら今のところなんの問題も感じない。とはいえ、季節によっては100mと泳げない場合もあるし、安全のマージンが極端に少ないのを気をつけないといけない。荷物もたくさん入るから、キャンプツーリングも普通にやれると思う。

持ち運び

以前から自転車の輪行をしていたので、折りたたんだサイズには違和感がない。自転車よりは少し重いから、片方の肩だけにかけず、昔ながらの駅弁の売り子みたいに首の後ろに回して前で両手で持つと歩くがわりと楽だった。

バスや電車も、休日の移動であれば満員電車というわけでもなく、そんなに恐縮せずに動けてる。海に行く電車は釣り人もクーラーボックスをカートで引いてたり、わりと行楽地のお互い様みたいな感じがあると思った。

漕いだ感じ

漕いだ感じはとても良く出来てる。リジッド艇に比べると波を受けて船体が撓む感覚があるけど、ファルトは乗ったことがないので違いは言えない。水の上で座ってる分には安定していて沈する気がしない。幅が広いしゆったりしてる。ただ、膝をしっかり掛けられないので少し不満もある。

船足は漕ぐ人次第だと思うけど、たかだか歴1年のカヤッカーでも14kmこいで平均時速7.6kmは出せた。フットブレイスはそれなりに踏める。

漕いでて水が入るということはない。ロールの練習しても、リジッドと同じくらいしか入ってこない。

レスキュー

ここが一番の問題。オルでは不向きと感じるセルフレスキューがいくつかある。
  • ロール:
    まあできる。ただ、膝のかかりが甘いので、体全体でのけぞりながら上げてくるほうが上がりやすいかも。
  • 馬乗りレスキュー、パドルフロートセルフレスキュー:
    スターン側のデッキに上がると船体が凹む。合わせ目が落ち込んで割れるんじゃないかと不安になる。沈するような状態で波に揺られながら負荷をかけるとすごい不安。できればやりたくない。
  • パドルフロートでヒールフック:
    試してないけど、デッキに負荷をかけずに再上艇するのに一番有力なんじゃないかと思ってる。これができれば馬乗りや普通のパドルフロートレスキューの代わりになると思う。
  • リエントリーロール:
    まあできる。パドルフロートをつけてもいいし。ただ、復元した後に水を抜くのが問題。
  • 沈脱した時の水:
    たくさん入る。舟全体に入るから、全部をビルジポンプで抜ける気がしない。船を横にしてゆっくり持ち上げていくと、沈した状態でもうまく水を抜けるのかもしれない。なんかビデオで見た。

積荷

コックピットのスターン側にたくさん入る。55l のバックパックも楽々。ただ、密閉されていないので、防水バックがなにがしか必要。とはいえ、80l のなんちゃって防水バッグにバックパック入れて使っていて不満はない。

故障とか

ちょくちょく壊れたところが幾つか。
  • 右と左の合わせ目をつなぐシームの棒。割れやすい。外すの忘れて折りたたむと一発で割れる。
  • 一年間、多摩川の玉石を気にせずずるずる引きずって使ってたら、さすがに擦り切れて一層目のプラが5cmほど割れた。スターンのキール部分。上からテント補修用のシールをベタッとはったらそれなりに直った。
  • バウとスターンのネオプレーンのカバーに穴があきゃすい。テント補修用のシールを内側から貼ってごまかした。
  • バウとスターンはプラダンの二層の構造のチューブがむき出しになっている。ここから砂が入ると黒く筋に残って取り出せない。見た目はともかく、重くなるのかもしれないと思うと少し嫌。予め接着剤とかで中空部分を蓋しておけばいいのかも。
    実際には、多摩川は芝生と玉石がメインなので、折りたたみの時に気をつけてれば、一年使ってもそんなに砂が入ることはなかったけれど、砂浜でバラす人はもっと入りやすいだろうな。


2015年10月24日土曜日

20151024 一段落

ここ二週間、よく漕いだ。一段落の土曜日三浦に。午後から風が強くなる予報なので、どうしようか考えたけど、カヤック強化週間の締めくくりと思って、やっぱり海にした。

こういう海況のときは、湾内で向かい風筋トレと、濡れた状態で風に吹かれての様子見。あと、最近はまってる片手漕ぎの練習。

今日は南西の風なので、湾の奥まで波が立つ。風波で、ヨットのあたりまで軽くうねりこんでいる。珍しい。堤防と湾奥を行ったり来たりしながら、そこかしこでロール。常に濡れ続ける。今日来たジャケットは良かった。水が入りにくいし、あまり濡れた感がない。ネオプレーン素材の内側が起毛しているジャケット。これなら結構寒くなるまでいけそう。

風がでてきた
堤防から先を覗いて引き返す 
雲と空のさかいめ
日がさしこんでくる

湾奥でタコクラゲを見た。話には聞いていたけど初めて。傘の直径で15センチくらいあったかな。
沈した時にタコクラゲにつかまって戻ったという酔い助の話を聞いた
触っても全然平気ということはわかった

2015年10月21日水曜日

20151021 北風強かった

海況が良ければ長く漕ぎたかったけど、午後から北寄りの風が強まった。近場の安全な湾内で漕ぎながら、向かい風を漕いだり、濡れてどのくらい寒くなるかをためしに三浦に。

でてまずロール。今日は上に一枚ウィンドブレーカーを着てある。水が隙間にはいるのが少し冷たい。この時期は濡れて風にあたってても平気だけど、真冬は少し心配。やはりドライが必要か。

向かい風は厳しい。でも、堤防からちょくちょく外を覗いたけど、北東寄りの風だったからか思ったよりも波は荒れなかったような気がする。真冬の北風はどんなものなんだろう。

湾から外には出なかったけど、あちこち往復して向かい風筋トレ。所々でロールして常に濡れ続ける。この時期はまだまだ行ける。湾奥ではしきりにカワセミを見た。アンドンクラゲもみた。小さい傘に長い脚の伸ばして、見た目だけなら綺麗なクラゲだなと思った。

2015年10月18日日曜日

20151018: 横浜縦断カヌーフェスティバル出た!

念願の横浜でのカヌーイベントに参加。曇り空の朝だけど、だんだん晴れてくる予報。風も穏やか。

むかしたまに見たカヤックのイベント。ようやく柵のこっち側にこれた。目標は14kmコース二時間半の足切りにならず完漕すること。できれば二時間を切って平均時速7kmを超えたい。

電車にのって横浜・みなとみらいに。見た人が結構「Oru Kayakですね!」と声をかけてくれた。他にも何人かいるだろうと思ってたけど、Oru は僕だけだった。意外。

受付で58番のゼッケンをもらう。これはゴール後に崎陽軒のシュウマイ弁当との引換券になる。ゼッケン返却忘れを防ぐいい方法。プログラムを見ると全部で230艇。自分の「シーカヤック」カテゴリーを見てみると一番艇数が多くて37艇。4m未満の艇は僕だけだった。まあ、「ファルト」カテゴリーのある7kmコースに普通は行くんだろうな。

舟を組み立てて、リュック等一切合切を舟に突っ込む。車で来てる人は空荷でやれるんだろうなと少しうらやましい。浮力体とPFDのチェックをしてもらったらシールを貰う。これを舟に貼って参加OKの印。あとは開催式をしていよいよ舟を出す。 
弁天橋の脇から舟を出します
スイカと花火
日本の夏 
先日観音崎からも見たよ、ランドマーク 
橋の手前でウロウロ。スタートラインの目印となる漁船から、もっと下がってーって声がかかる。みんながいいとこまで下がったみたいで、規定の時間前なのにいきなり「はい、スタート!」。カウントダウンくらいあると思ってた。なんだそれーと笑うのもつかの間、混乱の水面に。

トップに絡むわけでもないし、後ろのほうで安全にスタートしようと思ってたけど、前方200艇以上のパドルで掻き回された灰色水の渦の中に突然自分がいた。全面がエディのような感じ。これ以上写真をとっててもしゃあないと思って漕ぎ始める。自分のスタートは10:25くらい。
もっと下がってー、下がってー
はい、スタート
漕ぎ始めたら自転車乗ってる時と同じ感じ。追いつきそうな人に狙いを決めて漕ぐ。追いついたら次の良さそうな人を探して漕ぐ。7kmコースとの分かれ道までは割りと人が多い。アウトリガーカヌーの人にくっついて漕いだ。結構暑い。

分かれ道を過ぎると途端に人が減る。1/4 ずつの地点で水を飲もうと決めていたので、漕ぐ手を止めて飲む。抜かれる。まあ、自分との戦いですから、これもしゃーない。人が減って遠くにポツンと見える前の人を目指して漕ぐ。磯子で折り返し。ここで羊羹食べた。やったー。自転車でこの掘割川の横、よく走ったな。嬉しい。
骨組みがカッコいい
造船所なのかな 
カヤックが折り返していく
羊羹食いながら写真をとる 
また大岡川に戻って水を飲む。前にシーカヤックの二人が見える。最後までこの人にくっついて漕いだ。こっちはヒーコラ漕いでたけど、シーカヤックの人たちは余裕シャクシャクな感じだった。

ゴールしてコスモクロックを見ると12:14。二時間切れたと思う。嬉しい。後で公式の記録で確かめよう。ゼッケンと引き換えにもらったシュウマイ弁当は、疲れてしまっていつものようには味を楽しめなかったけど、念願だった横浜でのイベントの終わりに、暑い日差しの中で大岡川を見ながら食ったのは忘れないと思う。

追記;
公式の結果がきて、1時間50分12秒だった。羊羹食ってなければ40分台には行けたと思うと悔しい。また来年も出ようと思う。

ゴール 12:14 by コスモクロック 
駅で買うのとひと味違う参加賞のシュウマイ弁当
14kmの苦労がつまってる
Oru で完漕した記念





2015年10月15日木曜日

20151015 観音崎

三浦といえども東側を漕いだ。荒れた連休が明けて一転とても良い天気の木曜日、観音崎に。

今日の目標は一点だけ、東京湾の中を漕ぐこと。干潮に向かって観音崎から北に漕ぎ、満潮に向かって観音崎に戻りに南に漕ぐ。

観音崎の多々良浜から舟を出す。底が白くて海藻もないのでよく見える。ちょっと嬉しい。
寒くなるとどんどん水が澄む
東京湾は潮の動きで流れができる。干潮の時は湾から南の太平洋に向かって水が出て行く。走水の辺りははっきり流れの波が見えるくらい水が走る。

午前中はそこそこの北東風とその風波でゆすられた。何度か腹に水をかぶる。面白い。ふと見上げてクッキリと線を引く雲が気になった。
先日の反省をいかし、カメラは慎重にしまう
ぶらぶら漕いで観音崎に戻る。午後は風もうねりもない穏やかな海。沖はたくさんの舟が東京湾に出入りしている。大混雑。特に自衛隊の舟が目立つ。帰りは岸によって漕いだ。途中走水の海水浴場前でアカエイを見る。細いしっぽまで、白い底を背景にはっきり見える。少し追いかけたけど、すぐに見えなくなってしまった。その先もすいすい漕いで夕日にあたる観音崎の灯台までもどる。その岬をくるりと回ってたたら浜で終了。 舟を上げる直前に一回だけロール。みんなに褒められる。うれしい。
観音崎の灯台

2015年10月12日月曜日

20151012 南西の風10m越え

三連休ばたばたと動けなかったけど、最終日にようやく時間をみつけて三浦に。昨日の雨は上がって晴れたけど、午後から南西風が強くなる予報。

目標は、いけたら荒崎と諸磯の間を20kmくらい漕ぎたいが、風の様子次第。南西の風の実力にも興味がある。

先輩方と湾を出て、一緒に黒崎の鼻まで行ってみる。10時まえくらいはまだ風がない。うねりッけはあるけれど。夏にくらべて段々水が澄んできたのがはっきりわかる。普通に漕いでいても視界に海の底が入って頭が混乱するのがわかる。もっと澄んで浮遊感が出た時にはどうなるんだろう。楽しみ。

まだ風がない 
下見るとちょっとクラクラする
黒崎で折り返して南に進む。諸磯の岩場の中を抜けて三崎の堤防でざわざわした海にしばらく浮かぶ。パドルを入れていないと時々ふらふらする。面白い。練習で折り返しロール。堤防に取り付いただけで引き返した。釜根のブイまでは心配で行かなかった。

基地に戻ってお昼ごはん。食べ終わった頃風が強くなる。どんなものかと堤防から外をのぞきにいく。強い風が常に吹き続ける。スズメ島手前まで行って小網代湾内に引き返す。これだけで泣きそう。

ここあら後は湾の奥と堤防を行ったり来たり、向かい風で筋トレと思って頑張ってこいだ。

いつも見返す三浦の気象庁過去データだと14:00から強くなったように見えるけど、剣崎の灯台 (MICS) だと、11:00 数m/s が12:00からいきなり10m/sを越えた。気象庁の過去データで南西の風の時は、西側はすこしゲタ履かせて考えよう。
小網代湾の出口付近での様子 
横堀海岸から荒崎がくっきり見える
白波がちょろちょろ立っている

2015年9月26日土曜日

20150926 横瀬島

20150926: 台風の進路と秋雨前線にやきもきした週末。終日雨の予報が曇りにかわったので土曜に三浦。

今日の目標は距離を出すこと。

舟を出した9時くらいは、風はなかったけど大潮の干潮にあたり、ちょっとのうねりで波が沖から崩れていた。先に出ていた先輩を見つけて一緒に荒崎に向かう。岸に上がれないだろうと思うけど、いって様子を見てくる。荒崎で折り返しての帰り道はすいすい。そのまま網代崎を越えて諸磯までいく。そこで他の先輩方とも合流して昼ごはん。

昼ごはん中にSUPの集団も上陸してきた。シットオンのカヤックも一緒に何人かいた。華やかでいい。どうにか混ざる手はないもんか。
荒崎から戻る
鈍い色の海面が気持ちいい 
諸磯灯台のてっぺんにとまったトンビのお尻
まだ曇り空
諸磯から出ると岩場の内側は例によって波が崩れている。面白い。そのまま三崎港堤防から城ヶ島、安房崎の灯台を越えて横瀬島まで先輩方と向かう。

途中、城ヶ島灯台近くの岩礁をうねりで揉まれつつ突っ切る。これは面白い。持ち上げられ、波に引きこまれ、海の斜面にうまく合わせて舟を漕ぐ。浮遊感と緊張感がたまらない。スキーと同じ部分が根っこにあると感じた。
諸磯の岩場では写真が撮れる
城ヶ島の岩場の中ではまだ無理
 横瀬島についた。周りであちこち波が崩れてるけど、タイミングを見て岸にあがる。潮もだいぶ満ちてきてスペースが少ない。横瀬島にはいい感じで切り立った岩がある。そこに上って剱崎の灯台を遠くにみる。次はあそこまで。
こんな波をうまくかいくぐって上陸
こんな風に 
先客の並べていったウニとタカラ貝
緑っぽいのでバフンウニ
横瀬島の立派な峰
遠くに見える劔崎灯台
あそこを回れば北に進路が変わる 
正直、横瀬島に上がるのも出るのも苦労したけど、楽しかった。また西に戻って城ヶ島を回って、黒崎の鼻まで行って今日はおしまい。30kmちょっと漕いだかな。
この日たくさんみたスナイロクラゲ
ビゼンクラゲの仲間で食える