小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2022年11月19日土曜日

20221119 昼寝の季節

数日までは距離漕げそうだったのに、前日の予報は北風が強そう。それでも、まずは出てみてということで、クラブにでかける。

まずは一人で支度をしてぶらりと浮いてみる。堤防を出てスズメ島まで行くと中々に吹いている。さてさて。

小網代の入江に戻ると、筋トレ後輩が漕ぎ出してきて合流。他にも二人ほど支度をしているようだけど、先に行ってくれとのことだったので二人で漕ぎ出す。

北東が吹くときは網代崎から諸磯を越えて三崎の堤防までがドンブラする。今日もいい感じ。堤防の脇は波は落ち着いたけど、壁に沿って風が強い。それに乗ってどんどん行く。

途中、釜根のあたりで三崎港越しに風が吹き抜ける。北東の本気具合がこれでわかる。この風だと安房崎から先は漕げなそうだ。その想像どおり、長津呂崎を周って安房崎までくると、房総半島から吹く風に飛ばされる白波が一面に見え、今日はここまで。というか、これから向かい風との筋トレ勝負がはじまる。

沖に出過ぎないように、できるだけ岸ベタで北風成分を避けながら漕いで長津呂崎まで。そこからは逃げられない。時々ブローが来る中でパドルを水に挿して、パドルのキャッチにぶら下がりながら懸垂のように風を漕ぎ登る。堤防沿いの風をなんとか登り切ると、諸磯までは少し風の手が緩む。

諸磯は潮が高くて一本気持ちよく乗り、ひっぱりすぎて気分良く水浸しになる。ふー。日ざしはあるけど風が寒い。

ここから先はどこまで行こうかと、四角い灯台の入江で後輩と相談し、風のウェイトリフトは堪能したので俺の浜で切り上げることにする、

浜に上がると風裏に日差しがたっぷりで暖かい。濡れた上着を乾かしながらご飯を食べようとすると野良猫がやってきてニァと鳴いた。

少しかまってやって昼ご飯もすみ、まだ日が温かいので昼寝にした。後輩は頭の後ろに手を組んでゴロンと横になる。何かまだあるかと待っていた野良猫は、それを見て鼻をひくつかせながら頭を下げてにじり寄ったが、違うとわかってそのままお尻をつけて座り、顔を洗い出した。そうして、それも終わると後輩の頭の後ろにそのまま箱を作って座り、あくびをしながら後輩だか海だかを目を細めて見ている。僕も砂浜に寝そべって、その様子も見ながらウトウトした。

だいぶ日が低くなって目が覚めると猫はもういない。これ以上はおひさまの力も貰えそうにないので潮時と、風の様子を見ながら入り江に戻って舟を上げた。

2022年11月12日土曜日

20221112 わっしょい

おめでたい話は何度あってもいい。クラブで進水式があるので三浦にでかける。お日柄も最高の海況で持ち主の持前の明るさか。

今日はビジターさんの数も多く、メンバーも集まり、賑やかに進水できそうだ。支度中の舟がひしめく中、まだ包まれたままの舟が船台に置かれる。

オーナーのハサミさばきがもたついて、やきもきした人達が手を出して、これもお人柄がよく出でるなあ。

ピカピカの舟があらわになるとみんなから声があがる。オーナーも照れくさそうな笑顔。レジェンド先輩はバウ先に頬をくっつけて、スターンまで見通すようにして品定めをしている。でも横から見ると頬擦りにしか見えないかな。

準備が整ったので、新艇を肩の上に担ぎ上げ、わっしょいわっしょい言いながら、白髭神社の鳥居をくぐる。担ぎ手はオーナー、レジェンド先輩、手広くやっている後輩の豪華な顔ぶれで、このめでたい式に相応しい。

神社の階段の下で船をおき、オーナー一人、階段を上り参拝してくる。そしたらもういちど舟を水辺に運び、クラブの公認ビールでお清めをして進水が無事終わった。

朝一番のお祭りが落ち着き、みんなで入江に浮かぶ。今日は海がいい。みんなが集まっているので、ツアー組と一緒にのんびり漕いで長津呂崎の岩場の隙間で昼ご飯。

少しギャラリー多めだけどトイレが近くて便利。出掛けに、熱心な後輩が二人、ロールの練習をして水につかってた。帰りものんびりと漕いで俺の浜でもう一度コーヒー休憩をし、太陽の色がついてきたので最後の一漕ぎで入江に滑り込んで舟を上げた。

進水式は何度立ち会ってもウキウキする。これからキャンプしても、すぐそばに自艇があると思うとロマンがあるとオーナーの言。良いね。これからも一緒にがんごん漕ごー。すぐやろう。