小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年3月31日金曜日

20170331 グリーンランドパドルのキャップ

今度の週末は土曜が風が強くて漕げそうにない。漕げない時は家でカヤックに関わる物を触って気を紛らす。削っているグリーンランドパドルもだいぶ形になってきた。

パドルの先端を補強する方法を考える。好きだから、岩場に入ってパドルで突っつくだろう。先端を守るためには、エポキシパテを盛って形を整えたり、硬い木を継いだりといろいろ方法がある。

グリーンランドの人たちは動物の骨をはめるのが主流だったみたい。だから先端が白い。それにならって、自分のも白く作ろうと思う。

色は白にして、カーボンパドルみたいに編み目の見えるようにできないかなと考えたけど、白いガラスクロスはエポキシを塗ると透明になってしまうのでだめみたいだ。

メーカーズマークのキャップみたいに、硬い樹脂にチャプンとつけたら出来上がりみたいのないのかな。でも、先端をある程度薄く仕上げたいので、それなりに粘りと硬さのある材料がほしい。

そういえば、知り合いが3Dプリンタを持っているのを思い出す。聞くと簡単に作れそう。出来上がりは少し隙間があくものらしい。接着してから形を整えて、エポキシのパテで表面を均して磨けばいいような気がする。

CADデータを作って知り合いに頼む。形はわりと簡単。出来上がるのが楽しみ。

そういえば、去年の今頃は、自分の指輪に嵌っている貝を、三浦のトコブシの貝殻に嵌めかえていた。またトコブシの貝殻を拾って、パドルにも模様を入れてみよう。

2017年3月25日土曜日

20170325 横瀬島

午前中の北東の風も午後にはおちて一日すっきり晴れる予報の土曜日三浦に。中潮の干潮手前から満潮過ぎまで漕いだ。

削りかけのグリーンランドパドルを大先輩から貰い、ここ二週間くらい合間をみて自分で削っていた。まだまだ途中だけど、どんなもんかと思ってそれで漕ぐ。木のパドルは軽くて体が楽だというので、それだと筋トレにならないから、幅の広くて重いやつに作るつもり。

一人で舟を出して、向かい風の中荒崎に向かう。スズメ島と黒崎の鼻を越えるところで風が抜けやすい。北東の風のいつもの感じ。風浪はきてるけど、うねりは全然ない。佃嵐崎も波が全然ない。

荒崎に近づくと波が落ちて、干潮でやっとくぐれる小さな穴を抜けて岩場であそび、どんどん引きに入る。
潮が下がるとくぐれる穴 
荒崎
荒崎折り返して風が落ちていくのを感じながら網代崎まで来ると、先輩が二人湾からでてきた。どちらもサーフが好きな先輩。定刻組はすでに出て南に向かったという。波もないので、合流した三人で定刻組を追いかける。

やっぱり波のない諸磯を抜けてどんどん南に下る。全身使ってひーこら漕いでも離される。風見もあって、ほとんど片漕ぎ。

長津呂崎を回ったら、馬の背洞門あたりに定刻組が見えた。なかなか追いつかなくて、結局赤羽根海岸過ぎて追いついた。ここで舟をあげて昼食。

みんなはのんびりしているところを、ソロでもう少し先まで足を伸ばす。宮川湾を渡ろうと思って漕ぎ出したら、調子に乗って横瀬島まで来た。横瀬島の周りを回り込む波があったので、二本くらいサーフする。木のパドルだけど上手く乗れて楽しかった。
横瀬島にはあがらず引き返す
そのまままた引き返して安房崎の灯台を回ると、まだ定刻組が休憩していた。大先輩が一番よく昼寝していたそうだ。今日の定刻組はみんな経験者でペースが早いし、風も落ちたしでさくさく漕ぐ。最後に油壺にまで寄り道してすいすい帰った。

もう少し削ったらまた来週試しに漕ぐのが楽しみ。




2017年3月20日月曜日

20170320 田牛-爪木崎-外浦

伊豆キャンプ最終日。ここまでは、駿河湾側の子浦から石廊崎を周り、相模湾側の田牛あたりまで漕いできた。石廊崎を越えたので余裕を感じつつ、昼ちょうどくらいに外浦について食事の予定で出発する。今日はシングルで自由だ。

入江をでたら北東よりの風が思ったよりも吹いている。昨日タンデムで一緒だった小柄な後輩も今日はシングルで、トルクがでないなりにピッチを守って、遅れながらも黙々と漕ぎ進む。別に声をかけるでもなく、なんとなくつかず離れず漕いで行く。大先輩は相変わらずのペースで淡々と先頭を守り、行く先の目標になってる。

下田では湾の奥から抜ける風を避けるのに防波堤に寄って渡った。下田を越えると風裏なのか風は落ち着く。だけど今度は波がある。恵比寿島から爪木崎を回るまでは岩場が複雑なのか、右前方からの風浪とそ三角波で、石廊崎よりも揺られた。今日はシングルで楽しめる。

岩場の中は楽しい
爪木崎の灯台が見えた。前からくる浪を楽しみながら漕ぐ。小柄な後輩もピッチが上がり、そんなに遅れず漕いでいく。爪木の浜に上がる手前が浅く、波が崩れて楽しかった。浜への入江は砂ぞこで、アクアグリーンのビクトリーロードを漕いで浜にあがる。ゴールの外浦は目の前で余裕があるし、灯台まで登って散策。
爪木崎灯台は石廊崎のより灯台っぽい形

柱が並ぶ岩場


 爪木崎の浜は広々と開けていて気持ちがいい。岩場の間は潮が流れて楽しそうだし、自分で舟をもったら何度も遊びに期待。最近、ファルトが欲しいなと思いつつ、カヤックの事故を聞いたりして考え直していたけど、やっぱり一人でフラフラ行ける舟がほしい。

爪木崎をでて九十浜に入る。ここでは、若い後輩が乗ってたタンデム艇が波に乗ってしまい、ブーマーにそのまま突っ込んで沈をする。水面に浮ぶとしきりに「パドルを離してしまいました」と繰り返すのを、たくさん漕いでいる同期に突っ込まれる。彼は昨日もシングルで沈したし、持っている。沈する場所も心得ていて、笑い話になる。

もうひとつ岬を回れば外浦。落ちていく風の中サクッと漕いで、日差しがたっぷりの白い浜にゴールした。

簡単に身支度をして国道近くにある上野山食堂でお昼ごはん。地金目のカツ丼がとても美味しかった。金目のフワフワした身に出汁が染み込んで、カツの油と身の油がとても甘い。ついていた磯物の味噌汁もうまい。カメノテ、フジツボ、マツバ貝が入ってる。いつも見ながら食べてみたいと思っていたのがちゃんとした料理で食べられて嬉しい。

これで二泊三日の伊豆キャンプもおしまい。初日3キロ、なか日20キロ強、最終日15キロ強。あまりがんがん漕ぐ旅ではないけれど、漕ぎ応えのある海況だったし、無補給で食事を作りながらの経験もできた。荷物の量の感覚もついた。カヤック楽しい。



2017年3月18日土曜日

20170318-19 子浦-石廊崎-田牛


三連休にクラブのみんなで、南伊豆にキャンプツーリング。三日とも風も天気も良さそうで嬉しい。二宮駅で全員が合流し、伊豆半島の東側、外浦に向けて出発する。車を二台だして回送の用意がでてきるので、駿河湾側から出発したら南下して石廊崎を周り、相模湾側を北上して外浦で舟を上げる予定。

外浦についたら一台の車をおいて、西側に移動。下田を抜けて子浦に到着。ここを出発地とした。舟で出たら無補給なので、道中の食べもの飲みものを買い出しする。クラブの指定スーパーは Aoki。

子浦について舟を支度しながら昼飯を食べてのんびり出発する。初日はそんなに漕がない。目と鼻の先のキャンプ地に向けて湾内をのんびり漕ぐ。

それでも、柱のように固まった岩場や小さな洞窟など、楽しみどころは一杯ある。岸沿いにくねくね漕いで、昼飯がおなかに残ったまま舟を上げた。三時くらいから夜もふける頃まで飲んで前夜祭のようだった。

二日目は石廊崎を回る予定で、海の様子を気にしながらテントに入って寝た。

短い漕ぎにも景色は大きい
二日目、起きると風はない。湾からでないと波の様子はわからないけれど、まずは石廊崎手前のヒリゾ浜あたりまで行って様子を見ることで出発。

この日はタンデムの後ろに乗った。ラダーは楽ちんで、ちょっとの足先の動きだけで風の中でもまっすぐ行ける。厳しい状況で進まなくては行けない時、漕ぐ力を前進にだけ集中できるのはすごく有利だ。ただ、岩場の中でとっさに左右がわからず、ラダーが逆なのに気づかずにパドルだけで舟を曲げようとして岩を避けれないことが何度かあった。慣れだな。

途中、後輩の若いお兄さんが隠れ根の上を気づかずに止まっていて、崩れた波で沈する。大先輩がタンデムを上手に寄せてすぐに再上艇してすすむ。

大根島の近くで舟を上げ、この先を相談しながら休憩。岩場の中はがちゃがちゃしてるけど、風もなく問題もない。石廊崎を周るということで再び舟の上。
大根島の階段がアイルランドっぽい
磯子の岸壁あたりよりもいかつい三角波が立っている岩場を楽々漕ぎ抜け、石廊崎を周る。ガンガン漕いでる同期は周りきったところでロールをしていた。僕はタンデムなのでやめておいた。

タンデムに一緒に乗った後輩は小柄なのでまだ力がこめ辛く、トルクを出すのに苦労している。でも、背筋も漕ぐ肘も伸びて綺麗に乗る。漕ぐ時も波で揺られた時も舟を左右にあおらないので、とても一緒に乗りやすかった。
石廊崎の灯台
石廊崎を周ったらどんどん波が穏やかになる。また岸沿いを漕いで今度は北上し、田牛のサンドスキー場を過ぎたあたりの小さな浜に舟を上げた。

二日目は朝から夜まで漕いで、昨日も漕いだし、明日も漕げる。好きなことをやって、しかも帰らなくていい日がある二泊三日の旅はやっぱり違う。前夜祭に続き、明るいうちからお酒を飲んで、夜もふけてテントに入って寝た。

三日目は下田を越えて爪木崎を周り、午前中にはゴールの外浦につく予定。





2017年3月11日土曜日

20170311 赤羽根海岸

午前中の北風が午後から落ちる予報一日晴れる土曜日、少し寝坊で出遅れたけど朝から漕ぎにでかける。中潮の干潮手前から満潮手前まで漕いだ。横浜駅で乗り換えに走ったけど、ほんの少しで間に合わず、三崎口行きの京急を目の前で見送る。

午前中の風のある中を一人で漕ぐために土曜にした。午後は落ちるはずだから、プッシュするならこういう時。10時過ぎには定刻組が出てくるから、それまで近場で漕いでくる。

静かな湾内から堤防の外に出ると、北のほうから風浪がチャプチャプしてくる。うさぎもちょこちょこ見えてる。風は北東なので、沖に出されないのを最優勢に岸ベタで向かい風を漕ぎ上がる。

小網代の堤防から荒崎
 すずめ島までくると、三戸浜側からくる波が岩と岩の間を抜けるのに川のように流れてくる。カヤックの底をすりそうな岩の上で風浪が崩れてる。潮位が低いからとても浅い。面白い。
すずめ島から黒崎の鼻
三戸浜を横切るときは風が抜けててパドルが重い。黒崎の鼻真っ直ぐではなく、三戸浜よりの内側を狙って漕ぎ上がる。黒崎の鼻タッチしたので、これで引き返す。

追い風でまた戻ったら、ちょうど定刻組の人たちが出てきたところに合流できた。北風に乗って南に行き、城ヶ島でお昼をして風の落ちた頃に戻る予定とのこと。

諸磯を抜けて三崎港の堤防までは風浪が来てたけど、堤防から長津呂崎を周るくらいまでは北風には反応が鈍く、まったりと漕ぐ。

長津呂崎をから赤羽根海岸までの城ヶ島南岸は、東寄りの成分が強く出て向かい風。でもみんなさくさく漕いで、赤羽根海岸近くの小さな浜で昼の休憩。
安房崎灯台の手前まで漕ぐ
北東の風が落ち着くまでは日差しのある浜でくつろぎ、重い腰を上げて帰り道を漕ぐ。風も波も落ち、柔らかい春の海で、小学校のひねもすのたりという言葉を思い出す。途中、諸磯灯台の入江についたら午後2時46分になった。三崎の防災無線からの合図をもとに、舟の上でしばし、それぞれが目をつぶった。

それで帰って舟をあげた。




2017年3月4日土曜日

20170304 真鯛

午前中に距離が漕げるかと思って三浦にでかける。午後からは南よりの風が強まる予報。それでもおひさまはあるかと思ったら、薄く雲がかかって思ったよりも暖かくない。中潮の満潮から干潮まで漕いだ。

水場を共同で使っているボート釣りの人は大漁だったとウキウキ話してくれた

先週はわりと楽しく距離を漕いだから嬉しい。その続きでクラブハウスへの急な坂道をウキウキしながらおりる。ただ、正午には風が上がりだすのでその頃には安心できる網代崎近辺にもどっておこう。

朝ついて支度をしていると、少しずれて人がやってきた。最近クラブに入った人で昔はファルトを持って広島の方で漕いでいた。横瀬島まで往復を考えているみたいで、一緒に南方面に行きましょうと一緒に船をだす。

堤防から網代崎を見ると、かすかなうねりが少し崩れている。風がなくて薄曇りなので、ぺったりとした海面と空が灰色につながる。富士山も見えない。諸磯の中も岩のあるところは盛大に崩れているけど風は全然ない。

釜根の浮標から長瀞崎

これで風が強まるんですかねーと話をしながら三崎の堤防から釜根を過ぎて長瀞崎にとりつく。網代崎の三倍の法則でそれなりにうねりが崩れてはいるけれど、楽しく抜けられる程度。八景から杉田の三角波のほうが嫌らしかった。

安房崎までついて剣崎まで見ると、まあ、行こうと思えば行ける海況。ただ、正午には安全圏に戻っておきたかったから、ここらへんで引き返しましょうかと声をかけて引き返す。横瀬島を目指したかったろうと思うけど、もろもろ考えてそう提案した。

振り返って安房崎灯台

引き返していつもの城ヶ島の洞窟を見ると、かすかなうねりが敏感に岩に反応してる。入れなくもないけど、長瀞崎を回って置きたかったのでもう少しいきましょうと話す。赤羽根海岸の前は真西からの風に感じる。いよいよ風が上がるのかと弱気になりながら気持ちがせく。

とはいえここまで休憩なし、上陸なしだから、長瀞崎ではまた岩のそばをぬけて波を楽しんで、灘ヶ崎の京急のそばに舟をあげた。ここまでくれば一安心。あれだしても三崎の堤防を回ってしまえば、あとは諸磯がブロックしてくれるはずだ。

一休み
風がくるまで今度は北に足を伸ばしてみましょうかと、黒崎の鼻での昼ごはんを目指して出発する。湾内のようなつるつるの海面を滑ってあっという間についた気がする。お昼を食べている間は曇りで寒く感じる。風を避けるのに岩を背にして座ったら、やっぱり南風になっていた。いよいよかなと思うけど、ここならいつでももう帰れる気になる。

お昼を食べたので、それじゃ荒崎タッチして帰りましょうと舟を出す。南風ですいすい。でも、荒崎手前まで来たところで風浪がさらりと崩れるのを数回みたいのでビビリがはいる。目と鼻の先でひきかえしましょうと声をかけて、軽い向かい風の中を漕ぎ出す。

網代崎に向かうに連れて風並みも落ち着く中、もう少し漕げたかなと考えもするけど、腹八分目とも言うしよかったかな。

湾内に戻って舟を上げたら、水場を共同で使っているボート釣のお兄さんが釣った魚の写真を撮っていた。まな板に並べた魚はどれも大きい。真鯛もいいけど、刺し身は石鯛が美味しくていいそうだ。いつも何かしら釣って帰る人だけど、今回は格別だったらしく、にこにこしながら石鯛の歯の凄さや、海底の形にあわせて垂らす針の工夫など話してくれた。話を聞いていたら雲も晴れておひさまが暖かかった。

風の上がる前に思ったよりも距離を漕げて楽しかった。来週も楽しみ。