小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年5月28日日曜日

20170528 黒崎-諸磯

午前中にちょっと用事があって午後から漕ぎ始める。よく晴れて、風は終日穏やか。良いこぎ日和の予報だったけど、思ったよりは南風があったなあ。昨日までの大潮にちかい中潮だった。

昼前についた小網代の湾を坂の上からみると、黒いカヤックがヨットの停泊場所にまっすぐ漕い入ってくるのが見えた。漁船が通るラインをそのまま漕いでくる。

クラブハウスで支度をして自分のカヤックを水際まで持っていくと、その黒いカヤックが釣りボートの船着き場にカヤックを上げて一休みしているのが見えた。高いファルトのカヤックだ。

坂から見て少し気になっていたので、軽く声をかけて、漁師さんに何か言われたか聞いたら特にトラブルにはなってなかったみたいだ。良かった。

小網代の湾内は北側に沿って岸沿いを漕ぐようにお願いする。停泊中のヨットの間や漁船の航路を邪魔しないようにというお互いのマナーだ。

僕も舟を担いで他の地域に漕ぎに行ったら、気づかないでフラフラ漕いで、地元のカヤッカーにこうやって声をかけられるんだろう。できるだけ下調べはするけど、そういうときにはすぐに声をかけてもらって、言うことを聞こうと思った。

小網代の森は、半分くらい干潟になって、こんなに引くのは珍しい。お気をつけてと黒いカヤックに声をかけて舟をだす。今日はいつものポリ艇。一発回っていい感じ。

定刻組は北に行ったか、南に行ったか。もうすぐ正午、どこかで昼ごはんに舟を上げているだろ言う。とりあえず北に行ってもし黒崎の鼻にいなかったら南に折り返すことにする。

昨日もそうだったけど、わりと水が澄んでる。ずいぶんと赤潮が強かったけど、ここのところおさまってきたみたいだ。引いた潮の浅くて透明な明るい色を楽しみながら北に漕ぐ。スズメ島なんて、歩いて渡れるくらいだった。


黒崎の鼻の鼻筋の上にグループがいるのが見えた。きっとみんなだ。近づくうちに誰かが手を振ってくれたのでパドルを振り返す。ちょうどお昼ごはんが終わるところのようだった。昨日泊まった人たちは、朝から横瀬島まで漕いでから定刻組に合流したそうだ。

朝のうちは風も穏やかで良かっただろな。それでも、横瀬島の波は結構楽しめるうねりが入って、そこそこ遊んで帰ってきたそうだ。

一緒にみんなで引き返して、波の立つところで、何人かで波遊び。あまり大きい波じゃなかったから、崩れる場所をみつけて、波が来たタイミングで波の下側に沈して戻る練習をした。面白かった。

一緒に遊んでるみんなも、ずいぶん横に向けられたときのブレースがうまくなったとおもう。がんがんいく後輩は波に体をあずけるタイミングを掴んだみたいで、格段に沈が減った。というかしなかった。

ハプナーの後輩も随分前からそんな感じ。サーフ沈からショートでセットした瞬間、これは上がるという雰囲気が有ったけど、膝の踏ん張りが足らなくて、スイープに入る前に舟から抜けちゃったのが惜しかった。次は上がると思う。

それでまとまって湾内に戻って、僕だけちょっと諸磯に往復して、日が低くなった光る界面をみながら戻って舟をあげた。この週末はまとめては漕げなかったけど、一日にちょっとでも海に触れると楽しい。また来週漕ぐー。








2017年5月27日土曜日

20170527 近場午前

土曜日。晴れるけど風が強い。三浦には昼前から夕方までの強風注意報が出ていた。朝のうちになら近場で波遊び、昼前には湾内に戻ってレスキュー練習しようと三浦にきた。大潮の干潮まで漕いだ。

クラブにつくと、果敢に攻める後輩と、なんでもやる先輩がすでに先に出ていた。支度して追いかける。

お日様のジリジリがだんだんと強くなってきた。梅雨の前のカラリとした空気感。今日は富士山もよく見える。風が強くなりそうだ。

網代崎はかすかに崩れてる。風浪のちゃぷちゃぷがあるかな。


近場で波遊びしている二人に追いついて何本かのる。風浪だから周期が短く、大潮の干潮に向かうところだから潮が浅い。乗ってる波の一つ前にバウが届いてる。

そろそろ風が入りそうな雰囲気になってきたので、昼はまだだけど湾内に引き返してレスキュー練習。

先輩と TX やったり、フロート使ったり、くるくる回ったり。今日はボリュームが低い艇で漕いだので、馬乗りをやってみた。コックピットも狭めなので、お尻を落としてから足をしまうのが窮屈で難しい。波があるところで沈脱したら、フロートないと難しいんじゃないだろうか。

後輩が早めに舟を上げたので、先輩と最後にもう一度だけ堤防の外をのぞきに行ってうさぎが飛ぶ前に帰った。

昼ごはんは舟をあげてクラブハウスで食べる。昼間からお酒を飲んでもいい。強まる風を聞きながら、午後にロール練習しにきた人の陸練をつまみにお酒が進む。それで夕方までだべって楽しく帰った。




















2017年5月21日日曜日

20170521 江ノ島

去年はキャンセルになった江ノ島。年が変わって再チャレンジ。

午後から風があがる予報なのはあいかわらず。もしかしたら帰り道、途中でやめることも織り込み済みで出発する。この辺はあちこちに船をあげられるポイントがあるから心配がない。

行きはまっすぐ20km、帰りは岸沿いに25km、トータル45km漕ぐ。休憩全部コミコミで、だいたい時速5kmの計算で9時間。日没前には帰れるだろう。

僕はFRPのシングル艇にのる。少しボリュームは少なめのやつだ。シングルは全部で四艇。それにもう一つ、4人乗りのカヤックをだす。全部で八人、江ノ島への往復に出発する。

網代崎の波はない。江ノ島も今日はモヤの向こう。夏だなあ。まずは亀城礁をめざす。ちょうどその先に江ノ島があるから。

亀城礁につくと、うーっすらと江ノ島が見える。一度目を閉じるとわからなくなりそうなかすかな島影。それでもじーっと見ると見える。

50分こいで10分休むペースを守りながら、平らな海をたんたんと漕ぐと、江ノ島が大きくはっきりとしてきた。この手前が厄介。たくさんのヨットをかわして、大きな橋の浜に到着。往路達成。
浜には、僕の漕ぎのフォームの師匠がきてた。グレープフルーツを向いたやつをタッパーで差し入れてくれた。とてもおいしい。おかげで最後まで漕ぎきれる。

帰り道。こんどは岸よりをべったりこいで、七里ヶ浜では一本、波にものった。まだ風は落ち着いてる。たまたたんたんと漕いで行く。 稲村ヶ崎を海から見たのはじめて。絶壁に、四角い穴が開いている。きっと戦争のときの遺構だろう。
稲村ヶ崎からはまっすぐ大崎にショートカット。波はない。サーファーもいない。はー。残念。

森戸神社は良い雰囲気。川に開けてる参道がとてもいい。子供が川に飛び込んで遊んでる。

長者ヶ崎に向けてさすがに風が強まってきた気がする。三時を回ってる。一休みして帰りみちを漕いで行く。

佐島を通って、荒崎に渡って、回って、ここが一番荒れた。剣崎の観測で南西の風10m/sくらいが数時間吹いているわけで、まあそんなものでしょう。疲れもあって向かい風の中、みんなでたんたんと漕いで、日没ちょうどくらいに舟をあげた。

後半向かい風でペースが落ちても、織り込み済みで漕ぎきった。面白かった。









2017年5月14日日曜日

20170514 近場でサーフ

日曜はなんとか漕げそうな天気。風はいろんな予報があったけど、結局北東寄りの風がそれなりに吹き続けた一日だった。中潮の、干潮の前後を漕いだ。

海況が良ければまた剣崎あたりまで漕いで、帰りに毘沙門で波に揺られて遊ぼうと思ってでかけた。目がさめちゃったから始発で動いてクラブハウスにつくと、泊まりの先輩が起きて支度を始めてた。

一緒に支度してると、バイクで一人、歩きで一人、ぽつぽつと早い人達がやってきた。
準備を終えて、8時前には四人で舟を出す。

とりあえずどこにいこうか。北風だから、荒崎くらいまで往復して定刻組に合流しようか。考えはまとまらないけど、ヨットを抜けて網代崎が見えるところまでくると、それなりに崩れてる。

南で距離を漕ぐのは選択肢から消えたけど、逆に近場でサーフに期待できる。北風はまあ吹いているなあという感じで、風浪も寄せる中を漕いでいると、SUPで波乗りしている人が見えた。

近寄っていくと案の定先輩で、6時から波乗りしててもう少ししたら帰る、朝だけパターンだという。やるなあ。朝のうちはもう少しあったけど、今は落ちてきたらしい。

それでもカヤックにはちょうどよいくらいで、バンバン乗り出す。正午に向けて潮が下がるので、どんどん波が良くなった。定刻組もでてきて、総勢8人でどんどん遊ぶ。

うねりに向かい風なので、崩れた波の頭を後ろに吹き上げる。そんな波の中で、後輩の一人がブレースがうまくなってきた。崩れ波を真横から食らっても、きちんと波に体を預けて沈しないでかわす。沈がだいぶ減った。
波しぶきのカーテン
今日はカヤックのグループが多い。僕らが波に遊んでる沖を5人くらいのグループが何組か往復していった。

正午がなったので、定刻組に合流しようと南の方に漕いで、黒鯛込でみつけて軽くお昼ごはんを食べる。その後はダラダラと油壷湾内によったりして、定刻組とたらりと漕いで帰って舟をあげた。



















2017年5月7日日曜日

20170507 GW 最終日

GWも最終日。曇りがちな予報だけど、風はまあまあ。波が残ってればなあ。だめならダラダラ漕いで、新しく買った上半身長袖の1mmウェットの調子を濡れながら試すつもり。

午前中北よりのが午後から南に変わって一瞬強まるかという感じ。中潮の干潮から満潮まで。

朝来たら、昨夜泊まった先輩がもう船を出すところだった。荒崎まで行ってくるというので、自分も支度して30分遅れくらいで一人で漕ぎ出す。支度の最中、タコが好きな先輩もやってきた。今日は賑やかになりそうだ。

潮が低くても網代崎は静か。かすかなうねりでゆっくり波頭ができたり消えたりしてた。

北をみると荒崎が曇り空に霞んでる。春霞も終わって、湿気のある梅雨の曇り空に変わってる。
小網代の堤防から荒崎を見る

波乗りはできないかなーと思いながら北に漕いでくると、SUPもやる先輩が漕いでいた。今日は近場でSUPをして早く上がるそうだ。ちょっと北風が強い中を漕いでいた。

手を止めて少し世間話をしてたら、ちょうどこのあたりは波が立ちやすい。崩れる波がいい形。ただ回りが岩場だらけなのでここでは乗らない。そうきめた。


荒崎で折り返してきた先輩がそのうち北からきたので、SUPの先輩とは分かれてカヤックだけで南に折り返す。湾内に戻ると、ヨットの間からちょうど別の先輩がでてきた。城ヶ崎に行くというので、今度はこちらにひっついて一緒に出て行く。

諸磯を抜けて三崎の堤防前は三角波。長津呂崎の岩の間を抜けるときに輩に見ててもらって、がちゃがちゃした波でロールの練習。馬の背洞門までいくと、タコ好きな先輩が釣りをしてた。午後からの風の上がりがきになるから、お昼ごはんは安全なところでということになって、諸磯方面に戻ることに。

途中また何人かと行き会って、諸磯でお昼ごはんは賑やか。雲も薄くなって日差しも十分に感じられるこぎ日より。


お昼を食べたら、諸磯の中で小さい波を狙う。南に風が変わったので、諸磯の三崎側に風浪が寄せる。それに乗ってひとしきり遊ぶ。いい時間になったので、湾内にもどってロールして舟を上げた。

GW最終日にたくさんの先輩と会えて楽しかった。距離もまあ20kmくらい漕げたし満足。






2017年5月5日金曜日

20170505 剣崎

GWも後半。晴れて風のない予報なので距離をこぎたい。終日風も弱く、おひさまもたっぷりで、水に浸かればちょうどよい陽気。こぎ日和だった。小潮であまり動きのない海だった。

剣崎を目指して漕ぎ出す。網代崎はぴくりともしない。問題なさそう。ヨットがトロトロと出ていくのを待ってから、安房崎までのちょい漕ぎでスタート。

風浪もうねりもなし
長津呂崎の中はかすかなうねりが岩場に飛沫をあげてる。そこを抜けてわしーっと漕いで安房崎到着。灯台には人が来てる。マグロキップかな。

安房崎からは一直線じゃなく、ちょっと岸よりによって、様子を見ながら横瀬島を目指す。帰り道で岩場をなめるように漕ぎ戻るつもり。

横瀬島についたら、島を回り込む波で2本くらいサーフ。ときどきの大きめのうねりをねらって、隠れ岩の上での立ち上がる波の上から滑りおりてスピードを楽しむ。

休憩がてらの波遊びのあと、剣崎の灯台までいって折り返す。 灯台がちょっぴり頭を出してカヤックを見下ろす感じが好きでいつも水路の奥まで入る。

毘沙門から宮川にかけて、帰りは岸ベタで。釣り人を避けながら、波を立てる岩場を狙って遊びながら戻る。今日はうねりもなかったのに、それなりに遊べるくらい三角波がたってた。荒れてたら来れないけど、落ち着いた海況のときには、釣り人がいなければ良い遊び場。
盗人刈りの崖

三崎港が近づいたら安房崎にまた渡ってワシワシ漕いで帰った。小網代の堤防に入ると、カヤックのグループが湾の奥から出てくるところだった。人の動きの隙間なのか、クラブの人とは漕げなかったけど、とても良いこぎ日より、みんながカヤック楽しめますよーに。




2017年5月4日木曜日

タスケテをイエナイ人たち

ついこの前、沈したカナディアンカヌーを先輩が助けた。三浦を漕いでいてのこと。

先輩が漕いでいて、ハルを見せて浮いているカヌーの近くを通る。三戸浜の沖300mくらい。近くに漕ぎ手の二人が海に浮いている。風は南より6m/sくらいで、風浪が多少あるけどうねりはない。水温は16度くらい。サウナ上がりに入る水風呂と同じくらいの温度といえばいいか。

近寄っても二人は別に声をかけてくるでもなく、先輩は再乗艇の練習でもしているのかと思ってそのまま通り過ぎる。

それで五分くらい漕ぎすぎてもそのままなのでおかしいなと思って引き返し、また近づいて「だいじょうぶですか?」と聞いたら、一人が「だいじょうぶじゃないです」と初めて返事をしたそうだ。

もう一人はすでに喋れない状態で、低体温症が始まりかけている。

最初のときに向こうから声をかけてくれれば10分は短くできただろうに、なぜ黙っているのか。助けてもらっては迷惑をかけると思うのかな。でも、もしそれで人が亡くなりでもすれば、比べられないほどの迷惑がかかるのに。

誰も死なずに帰ってこれれば、全部が笑い話になる。そのくらいのつもりで気軽に白旗を上げてほしい。

まだ元気なうちに救助を求める。


残りの顛末はこう。先輩がカヌーを戻しても水船で、ビルジポンプで水を抜いてもオープンデッキに風浪で水が入り追いつかない。

近くにシットオンが一艇いたので声をかけたら運良くバケツを二つ持っていた。シットオンと先輩でカヌーを押さえながらバケツでようやく水を抜く。

復帰したカヌーを押さえたまま、一人は自力で乗れたが喋れない方はどうも上がれない。みんなで引きずり上げて、それで浜まで自力漕いで戻った。

二人共自力では岸まで泳げないと言ったそうなので、カヌーを復帰させるか他の舟をつかうかして水からあげないことには、岸には戻れなかっただろうな。カヤックに掴まって岸までいく力もあったか怪しいし、水が流れると寒くなるから。

バケツがなかったらどうしよう。一人だったらどうしよう。二人乗りのカナディアンカヌー、Tレスキューみたいに水を抜く方法があるのかな。

沈した状態からスターンに乗ってバウを持ち上げてからクルリと回すやつ、カヌーでもやれるのかな。

それか、横向きにゆーーっくり持ち上げれば水抜けるのかな。カヌーを戻せないなら、他の舟を呼ぶしかないだろうなあ。

というか、海の上で水を抜けないような舟は海にでちゃだめだね。