小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2022年9月26日月曜日

20220926 連休最後

また台風がきている。とはいえ太平洋の沖を進んで行く様子で、うねりに気をつけながら遊べそうな一日。

五島ツアーがキャンセルになって、参加予定だった後輩が知り合いを連れてツアーになった。後輩は今年、新谷さんの知床ツアーに参加して漕いできたそうだ。その時に知り合った人を連れてきてくれた。

朝のうちにソロでチョロリと漕いで、岩場のポイントでたらふく遊び、ツアー組に合流。午前中は北風に乗って城ヶ島まで下り、帰りは多少の向かい風でも、知床のつもりで頑張って漕いであがりましょう。

サクサク漕いで赤羽根まで。同じペースで別のグループも漕いでいて、それが赤羽根の浜に先に入っていった。それなら、多少のうねりはあるけども、洞窟の浜に上がりましょうと少し足を伸ばす。

小さな浜には流木がたくさん打ち揚がっている。その中に柱材が一本、二つの岩の間に渡って落ち着いている。そこに座って足をぶらぶらさせながら昼ご飯。

大先輩も隣りに座っておにぎりを食べている。トンビが崖にとまってじっと見張っているねと誰かが言い、それを見ようと大先輩が振り返った拍子でクルンと落ちた。

幸い下は砂浜で、どこも怪我はしなかったようだけど、その数センチ横は岩でギリギリのセーフだった。大先輩が言うに、最近首が回らなくて振り返るのに体全体を捻らなくちゃ行けなくて、それでバランスを崩したそう。日常に潜む罠。

風は爽やかだけど日差しにはまだ熱がある。熱くなって来たので帰ることにする。向かい風が丁度いい塩梅で、のんびりと漕いで俺の浜でまたコーヒータイムがてらロール練習。最近はみんな、バンザイで浮かぶ練習をしていて、体を目一杯捻ってヨガのよう。まだ気持ちいい水に頭をつけて、高い秋の空を見ながら舟と一緒に波にプカプカ浮いていると、カヤックってほんとに面白い船だよなあと思う。

2022年9月17日土曜日

20220917ブラボー

シルバーウィークの初日。とはいえ台風がやってきていて長く遊べる気配もない。クラブツアーで五島列島の予定があったのだけどそれもキャンセルとなってしまった。僕は申し込んでなかったけど、行くメンツはピカイチ面白そうで土産話を聞けなくなったのが残念だ。

とりあえず漕げる日には漕ごうとクラブハウスにやってきた。北東がそれなりに吹く予定で、様子を見ながら波遊びをしようと考える。

湾から出ていくと、俺の浜でサップが一人入ってる。近場のポイントには逆に誰もいない。うねりは有るのだけど厚めでタルい感じなので先に行く。

狭い岩場のポイントはもうサーファーが入っている。船が壊れそうだ。ここまで風の抜けるエリアを漕いできたけど、まあなんとかなりそうなので足を伸ばして長者まで漕ぐ事にした。

久しぶりの小田和湾の渡り。佐島が近づかなくて単調さを感じることもあるけど、淡々とパドルを回すのに没頭出来て嫌いじゃない。

そうして長者までやってきた。サップが3人ほどポイントにいて、声をかけて一緒に入らせてもらう。サイズ感があって楽しそう。

長者のあたりは賑やかで、周りには浜から出入りするサップやカヤックがたくさんいて夏の最後に華がある。小網代からのお上りさんが遊ばせてもらっています。

サップに並んで波の順番を待っていると、沖から帰ってきたカヤックに、「カナックですか?」と声をかけられた。そうですと頷いてちょうど来た波に一本長く乗れた。そしたらブラボーとそのカヤックから応援が飛んできた。ちょっと照れて、低く手のひらをヒラヒラさせてまた順番に並んだ。

波が落ちてきたように感じたら、長者の砂嘴に上がって昼休み。ついでにクラブのオンライン出艇表を見たら、スリムな先輩が出てる。合流できるかなと思って、長者を切り上げて帰り始める。

長者と久留和の間の砂浜エリアも波が入っていてサーファーがたくさんいた。沖をすれ違いながら合流を目指す。そうして近場のポイントまで戻ってきたけど、いつものサップが入っていて、先輩の姿は無かった。乗る場所が無くて帰っちゃったかな。残念。

俺の浜で沖を見ると、別のカヤックグループが沖で沈脱してレスキューの練習をしていた。中々戻らないから気になってじっと見ていたら、フロートをつけていたのでなるほどな。ロールは出来ても完璧はないので、やっぱりフロートは最初でかつ最後のレスキュー手段だと思う。いいね。僕も湾内に戻ってまた水につかって、それで舟をあげた。

2022年9月10日土曜日

20220910 北風ツアー

なんだか小網代が久しぶりな気がする。なんでだろう。理由を探しながらクラブハウスにやってきた。今日は風が強い予報で、遠出できるわけでもないので、のんびりと大先輩のツアー組と一緒に漕ぐつもり。

先に支度をして浮かぶ。タコクラゲが入ってきていて、濃い茶色で元気そうだ。堤防まで漕ぐうちに、先に出ていたなんでもやる先輩が戻ってきた。外に出たけど風が強くてかなわないから、湾内で釣りでもするそうだ。風が大変だからぜひ行ってごらんと言われて堤防を回る。

結構な風ですなあと重いパドルをジリジリと回して漕ぎ上がる。まずはスズメ島を越えるところで風のギヤが上がる。そこから黒崎の鼻を目指して真っ向勝負。まあなんとか舟を進めて、次は長浜で風が抜ける。黒崎の北側で浮かびながら佃の波を目を凝らしてみるけど波はなさそうだ。

それなら頑張る理由もないから、引き返してツアー組に合流しよう。帰りは下り坂。パドルが空回りするようだけど進みは早い。スズメ島でふと沖を見ると、さっきの先輩が北に向かってジリジリと漕いでいた。きっと湾内でクルクル回ってるのに飽きたに違いない。

入江の奥に戻ると、何人か浮き始めたところ。そのうちの一人が元気に挨拶してくれたのだけど、帽子、サングラス、それにマスクのような日焼け止めをしているから、誰だかピンとこず、曖昧な声で返事をしてしまって不義理をする。まあ、そのうちわかるだろう。

みんな揃ったので漕ぎ始める。今日はゲストさんもメンバーもたくさん居る。これだけ居れば一人くらいはひっくり返るものです。ヨットを抜けたあたりで早速一人が脱ったところを、遊び上手な先輩がさっとレスキューに入る。その人をケアしながら漕ぎ進め、いよいよ堤防を回って外に出ていく。

初めての人もいるけれど、みんなそれなりに漕いで進めている。たいしたもんだなあ。縦に伸びた最後尾についてスズメ島まで来た。まあ、ここまで漕げてるから平気でしょう。今日はメンバーの数も十分だし。

そうしてまたジリジリジリと漕いでとうとう黒崎の鼻まで到着した。たいしたもんだ!剣崎の風速計だと秒速7メートルくらい吹いてたけど、こっち側はもう少しあったような気がするなあ。ともあれ大したもんだ。

岩場の上の芝生に登り、みんなで昼ご飯。ここからの眺めは気持ちいい。風はあるけど晴れていて、海を広く見晴らせる。黒崎は近すぎちゃってあんまり上がらないけど、昼ご飯を食べるならやっぱりここが一番かも。ここでようやく、挨拶で不義理をしたゲストさんが誰か気づく。あー、あー、よく来てくれました。水が冷たいときでもいつも元気に泳いでるひとだ。今日はたっぷり泳げますね。

黒崎から先は進まなくてもいいよね、陽射しの下の芝生でのんびりしましょう。そうは言いながら、早めにあがるちっこい後輩をスズメ島まで送る話になってるので、ささっと昼飯をすませて二人で追い風の中に飛び出ていく。リスクの線引きは人それぞれ。できると思っていてもやらないのも正解。サカサカとスズメ島まで話しながら漕いで分かれ、僕はまた黒崎まで戻った。ゲストさんは丁度降りてきて泳ぐ様子。メンバーは芝生の上で、なんだかヨガのポーズを色々試していた。海鮮好きの先輩は、コロナで家に籠もっているあいだ、暇にあかせて柔軟していたら、なんだかできるようになったそうだ。

そろそろ腰を上げて帰りますか。次は俺の浜でコーヒータイム。帰りは頑張らなくていい。チョイチョイとパドルを入れて向きを直してたら直ぐに俺の浜まで着いた。スリムな先輩とイケメン後輩の三人で散々回り倒していたら、北風で流石に寒くなってきた。ちょうどコーヒーができそうなので上がり、岩場にぺったりと座って暖を取る。あー、温かい。また冬が来るなあ。海鮮先輩と六本木の後輩も横に来て地べたに座って一緒に温まる。二人は波長が合いそうだ。仕事はしっかりしてそうなのだけど、時折気が抜けると粗忽さが顔をのぞかせる。カヤック漕いでるときは一杯気を抜いてくれるといい。

そうしてみんなでコーヒーを飲んで、またゆっくり漕いで舟を上げた。駅まで送ってもらう大先輩の車中はゲストさんも含めて会話が弾む。京急が止まっていて、もっと先の久里浜まで送ってもらったけど、その伸びた時間も楽しく話せて、なんだかコロナの前ってこんな感じだったよなあ。またカヤックに来て欲しい。


2022年9月3日土曜日

20220903 走ってみる

台風が沖縄あたりで跳ね返ってくる。日曜は房総に行くクラブのイベントがあるのだけど、用事が有って参加できない。なのでソロでのんびり土曜に漕ぐ。舟をカートで引いて近所の浜から漕ぎ出した。

しばらくはテトラの積んである内側を漕いでいく。北寄りの風の裏になるので平らに進んでいく。それが切れる久里浜の火力発電所からが本番の風表。

朝のうちは雲が重く、北の陸地は暗く覆われて見えない。その中の風浪三角波は随分とイカツイ。さてどうしたものか。向かい風と気持ち追い潮。風は安定して北東7メートルほどで、午後に向けて落ちる予報。そんなことを考えつつ、久里浜のフェリーが行き過ぎるのを待って体を波に慣らしたら、気を引きしめて風を漕ぎ上がる。GPSで時速4キロを下回るようなら引き返すと決めてフェリーの航路を渡り始めた。

せっせと浦賀を目指して漕いで、かもめ団地の横あたりに来るとだいぶ波が落ち着いてくれた。観音崎が止めてくれているのだろう。このあたりが漕げるから東京湾側に越したようなもので、のんびりとした景色がうれしい。とはいえそれも観音崎を越え出すと、また風裏で様子が一変するわけで、走水までざぶざぶと漕ぎ通した。北東風のときには当然波が寄せる方向なわけで、三月のお花見に来たいと思ってはいるけど、風向きを考えないと、船を上げる場所がないなあ。

北風の下見をすませた気になって引き返す。だんだんと雲が薄らいできて南の空は青い。たたら浜もずいぶんと明るくて、気持ちいい海の上に SUP が何人か風裏に遊んでいる。とはいえ人がいっぱいで、ちょっと先の鴨居の浜まで漕いでのんびりとお昼にした。

お昼を過ぎると予報通り風が落ち着いてきた感じはあるけど、東京湾の波はそんなに甘くないようで、まだざぶざぶとしている。帰りはゆっくりと岸ベタで浦賀の湾の中まで入って渡し船と大きなクレーン船を見学したら、燈明崎をかすめて次は久里浜の湾に入っていく。そういえば川があったよねと平作川を少し遡り、気が済んだので湾からでて、次に少し沖の海獺島まで漕ぐ。そのうちこの波加減にも慣れてくるのかな。ちょこっと追い波追い風で走ってみて、また久里浜の堤防の風裏に戻ったら、あとはテトラの内側をのんびり漕いで舟を上げた。