小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年12月30日土曜日

20171230 荒崎・諸磯

前日からの風が朝にはおさまってすっきり晴れる予報。実際そのとおりの良い日和。大潮前日の中潮、干潮の前後数時間を漕いだ。

午後に用事があったので始発から動く。良い海況そうなので、漕げる時間を増やしたい。そしたら横浜の乗り換えでバリバリ漕いでる同期とホンワカ後輩にばったり会う。同じく午前中だけなので、同じ考えで動いたみたいだ。

京急の道中、三浦海岸手前で房総半島が朝焼けに染まる。海と空はまだ暗くて、陸の際だけが藍色から朱色に色を分けてた。

三崎口につくと今度はSUP先輩がバスを待ってた。この時間にもう4人集まる。やっぱり午前中だけ。朝から賑やかに年の瀬の挨拶とか、先日クラブで行った伊豆日帰りの話とか、わーわー言いながら着いて舟を支度する。

先に支度ができたので、SUP先輩と二人で浮かぶ。なんとなく北の方に漕げるだけ漕いで時間内に帰ってくる感じ。佐島か立石くらいまでかなあと言いながら出てくると、朝の北風がまだ残ってて網代崎がちょっとザラついてる。


あれあれと思って近場のポイントに行くと、小さいながらも時々乗れる波が来る。 さっそくヘルメットを出して何本か乗るけど、ちょっと間隔が長くて時間がもったいない気がしてきたので、北に向ける。ヘルメットはしたまんま。

佃嵐崎を通りがかると、サーファーが一人ポイントに入ってた。浜におりてくる階段は完成したみたいだ。ソレイユの丘は結構人気みたいで、待ち渋滞が発生するくらいなのだそうだ。でもなんだかこれ以上手を入れずほっておいてほしい。

そのまま北に進み、荒崎までくると富士山が荒崎の松の隣にやってくる。年末になんだかめでたい感じで写真をとる。

うねりの方向が良いのか、またちょうど干潮一杯の時間もあってか、隠れ根に長く波が立つ場所があった。広々として気持ちがいいし、ザブンとなった後ろは深いのでレスキューもしやすい。 さっそくのりだす。もう北に行く気はなくなってる。

大きいやつが間延びしない間隔で来てくれるので楽しい。時々は沈するくらいの波が立つ。ロールで上がる。わざと崩れ波でロールの練習もする。

小一時間遊んだら潮が上がってきたのか、波が崩れなくなってきたので潮時。ちょっと戻って佃嵐崎で休憩する。サーファーがいなくなったと思ってしばらくしたら今度はSUPが一人やってきて波乗りをしていた。

浜で眺めていると、後から出たバリバリ同期とホンワカ後輩がタンデムで北からやってきた。岩の間の波の立つところに入り、ちょっと大きい波に乗ろうとしたようだ。バウの後輩がひゃーっと声を上げてそれが浜の僕らまで聞こえた。

タンデムも上げて4人で休憩。二人はこれで戻るという。僕と先輩はまだ少し時間があるので、南は諸磯まで行って岩場にご挨拶をして戻ることにする。

北風はもうおさまって海はとても穏やか。日射しもポカポカで、波で濡れたジャケットの冷えもなくなった。まだヘルメットはしっぱなし。

諸磯にはあまりうねりがなかったけど、目印の岩から一本、諸磯らしく岩を避けながら乗れた。横瀬島には行けなかったけれど、今年一年お世話になったポイントをだいたい回れて大満足。これでおさまりましたねーと先輩と話しながら戻った。

クラブハウスには車が止めてあって、僕らの後からさらに先輩が一人来てた。そのうちその先輩も帰ってきて、ちょっと話を聞いたら、港のマグロ祭りで車が両方向渋滞してたそうだ。帰りの時間が読めないのが嫌で、小網代の森を抜けて帰る。森の木々はだいぶ葉を落としたので森がとても明るい。立ち枯れのアシもピカピカして夏より冬のほうが親しみやすい。

午前中だけだったけどたっぷり楽しんだ。この日に来なくていつ漕ぐのという日が台風過ぎてとても増えた気がする。海の水はだいぶ冷えてきたけど、おひさまたっぷりの太平洋は冬こそカヤックシーズン。また来年もたくさん漕ごう。

2017年12月23日土曜日

20171223 忘年会

気温高め、風、波少なめの絶好の日和にクラブの忘年会。クラブメンバーもたくさん集まり、大先輩の車に乗り切れないほど。賑やかな一日になりそう。早めについて中潮の満潮から漕いだ。

支度をしていたら、NZ先輩の車に何人か同乗してやってきた。みんな考えることは同じ。軽く挨拶をして先に舟を出す。

網代崎は静か。かすかなうねりっ気があるものの、潮の高さもあって落ち着いている。これなら四人乗りをだして城ヶ島まで行けそうだ。


それなら朝は北にと思って、堤防を回り込んだらまっすぐ荒崎を目指す。黒崎の鼻、佃嵐崎を過ぎて荒崎が近づくと、前にSUPが見えた。ほんとはもっと前から見えてるはずだけど、一人で黙々漕ぐとついぼーっとしちゃう。視野は広くしとかないと。

SUPに近づくと案の定先輩だった。まだまだイナダが釣れるらしいと、朝一漕ぎにでて、今日はそれでおしまいだそうだ。忘年会には来られないとのことで残念。まだ年内漕ぐそうなので、その時にはぜひと挨拶する。

ちょうど良いので、岸によって佃嵐崎から小網代に戻る。途中ガンガン同期とホンワカ後輩と行き会って一緒に戻る。

大先輩の車もやってきて、人がゾロゾロ降りてくる。それぞれ支度して、四人乗りも出して水に浮かんだカヤックは13艇16人。四人乗りカヤックは一番前がラダーを動かす。そこに乗ったのがエクボの後輩。初めてのラダーで右に左に戸惑いながら、ヨットの脇をなんとか抜けていく。ちょっと緊張してたかな。

広いところにでると、四人乗りは断然早い。初めての忘年会では四人乗りに乗って、ふだん先に行かれる先輩をぶっちぎれて楽しんだ。今年はこっちが先輩になって追っかける番。道場のつもりでパドルを動かす。

諸磯あたりまではなんとかついていったけど、汗がだらだら、メガネまで曇るほど。ここで売り切れを認め、後は四人乗りの後ろにぴったりくっついて流れに引いてもらったり、遅れて漕いだりしながら城ヶ島を目指す。

そういえば釜根の灯浮標が復活してた。朝荒崎を見たときはまだ古いのが打ち上がったままだったから、新しいのをこさえて設置したんだな。古いのはいつ撤去されるんだろう。

長津呂崎はかすかなうねりっ気に反応してバシャバシャしてた。そこから赤羽根海岸まで、隠れ根の崩れ波を避けたり突っ込んだりしながらのんびり漕いで海岸に上陸してお昼。

帰りは四人乗りのメンツを変え、エクボの後輩がバウは変わらずだけど、後ろの三人はいかつい中年男性がエンジンとなった。これはまた早そうだ。ゆっくり漕いでーと弱音を吐いて、穏やかな海を黙々と漕いで帰った。

みんなで舟を上げて片付けが終わったら、今日はここからが本番。大先輩の芋煮鍋を中心に、めいめいで持ち寄った食材やお酒で漕ぎ納め忘年会。四人乗りを追いかけてダルダルになった体に芋煮の滋味が染み入って幸せだった。

今年も色々漕いで、クラブのみんなと一緒に無事漕ぎ納めができた。来年もすぐに漕ぎ始めるけど、まずは三浦七福神をカヤックで巡って、カヤッカーみなの安全を祈りたい。あー、またすぐ漕ぎたい。



2017年12月17日日曜日

20171217 風波サーフ

土曜まるまる吹いた強い西風が日曜朝には北風に変わる予報。日射しもなんとかある。距離は漕げないけど、波が残ってれば遊べるかなと三浦に出てきた。大潮の干潮前後で漕いだ。

 朝支度をして先に舟を出す。風はもう北に変わり、西からの風浪と喧嘩して海面を荒らしてる感じがする。網代崎を見るとバチャバチャした波が続いて崩れてる。うねりのゆったりとしたリズムではない。

堤防から渡って湾口を網代崎側に渡り、先端まで出てていくと、風に反応して波の出やすいエリア。フヨンフヨン上下する動きを楽しみながらウロウロして湾の奥にまた戻ると、NZ先輩がヨットの脇から出てきた。今日も後から後からクラブメンバーが集まってくるみたい。

とりあえず二人で近場のサーフポイントに行ってみると、風浪がモリモリと寄せてきて、崩れ波が一つ二つはいつも目に入る。遠くからのうねりと違い、周期が短い風浪は、沈脱した時にひっきりなしに崩れ波をかぶりながらレスキューしなくちゃ行けないので忙しないし、やりにくい。レスキューしてるうちに崖に寄せられると舟が危ないので、沖寄りで乗り始める。

風浪とはいっても高さはあって、何度かバウを刺しそうになった。体が慣れたら段々長く、奥まで乗ってドンドン楽しむ。風浪は繰り返し乗れるのでそれはそれで楽しい。

そのうちに他のメンバーも出てきた。なんでもやる先輩、細い先輩、ガンガン漕いでる同期。他にも何人か、波乗りはせずにお昼合流の人たちも出て来るそうだ。いいね。今日出てこなくていつ漕ぐの、という感じ。

そのうち、よく挨拶をする赤い舟の人が通りがかった。木のグリーンランドパドルでさかさか漕いでくる。近づいて声をかけると、寒いかと思って塗ったホットジェルが今熱くて大変なのだそうだ。ピースフルにロールの練習をして冷やしますと笑ってまた漕いで行った。

こちらは一つところでずっと行ったり来たり。干潮に向けて波も横に広くはっきりしだして、濡れるのも気にせずがんがん遊ぶ。沈しなくても、崩れ波がくればハイブレースで肩から浴びて、まー濡れる。

そのうち波も落ち着いて、高さはあるけど押してくれない風浪になってきた。ちょうど良いのでお昼の浜にみんなで行き、他のメンバーと合流してゆっくりお昼。北風はあったけど、日射しのある浜で少し工夫をすればとても暖かに過ごせる。沖の方をレース艇がいくつか、南に向ってすっ飛ばしていくのが見えた。

だいぶゆっくりして体も乾いたので舟を出そうという時、僕らのいる浜に向って他のカヤックグループが浅い入江に入ってきた。支度をしながら見ていると、ロールをしたり、スカリングをしたりして練習をしている。その中に朝の赤いカヤックの人もいた。この時期にもガンガン濡れる練習できるのはとてもいい。それだけ海に対する準備ができてるという事だとう思うから。

そのグループと、別にきちんと挨拶を交わすわけでもないのに、なんとなしに一緒に漕ぎ出してしばらく黙って並んで漕いだ。僕らは近場のサーフポイントで止まると、彼らはそのまま真っ直ぐ進んで行った。

午後はさらに落ち着いていって、高くは見えるけど中々乗れない。波において行かれてただダッシュを繰り返しただけに終わる。ろくろく乗れず、潮時かと思ってみんなで帰って舟を上げた。

来週はクラブの忘年会。四人乗りがでる。今年はその舟をシングルで追いかける側になって頑張って漕ごう。楽しみ。




2017年12月9日土曜日

20171209 のんびり漕ぐ

北風が入って気温は上がらないけどすっきり晴れる太平洋の冬空。知り合いが初めてのカヤックをやりたいというので三浦に誘った。小潮の満潮手前から干潮まで漕いだ。

知り合いは定刻でくるので、その前に少し漕ごうと早い電車で動く。最寄りの駅まではまだ暗い。京急に乗りついで居眠りしながら進み、金沢文庫で目をあけると、朝焼けと夜空の二色が川に反射してた。

クラブハウスについて道具を出す。外のラックからカヤックを下ろすと、触れた指がかじかんでくる。あー、冬だ。荷物から出したウェットスーツも最初ヒヤっとして、それがすぐに湿った暖かさに変わる。

船を浮かべた湾奥の水は冷たく感じるけど、空気はもっと冷たいらしく水面から靄がたっている。ウミウのフンで白くなった木に赤みのある朝日が射してる。



さあてと言って外に向けて漕ぎ出す。今日は底までよく見える。これも冬だ。背筋を伸ばしてフォームをチェックしながら、ストロークの間を長く取って堤防に漕いで行く。網代崎は静か。今日はいい日になりそうだ。



佃嵐崎の手前までいって時間をみると、そろそろ引き返して定刻組の集合にちょうど良い時間。すずめ島のあたりで行き会ったNZ好きの先輩と一緒に湾内に戻る。諸磯の方を見ると、岩礁が水平線から切れて浮かんでた。


クラブハウスでみんなで合流すると、案外人が多い。のんびり行きましょうとみんなで漕ぎ出した。堤防を周り、北に舟を進める。カヤックが初めての知り合いは、ちょっと後ろに寄りかかりながら、ブレードを目で左右に追って漕いでいた。そのせいでどうも気持ちが悪かったらしい。後傾に気がついたので、前傾するくらいのつもりで背筋をたてて、体はひねりながらも前を向いたほうが良いよと声をかけたら、その後は楽になったそうだ。我慢強い人で、その時は言わなかった。それがなかったらカヤック次はないなと思ったという話を後日聞いた。そういえば、全然進んでないように思いますとしきりに言ってたな。

一気に荒崎まで行ってお昼ごはん。途中もずっと水が綺麗。久しぶりにさかさで写真を取ったら、舟も光が通ってとても明るい。


水はぬるいけど、上に戻って風に触れるとそれなりに冷えてはくる。夕方の用事があったので、知り合いを大先輩におまかせしてピューッと漕いで先に上がる。すると暖かい。知り合いも案外早く皆に遅れることなく戻ってきた。帰り道は舟を自分で進ませるという感覚が味わえたと喜んでた。

日射しと風が良ければカヤックは年中できる。漕ぎ納めということも言うけど、二週間とあけずに漕ぎ初めをするのだから、納まりも初めもひと繋がりで曖昧としてる。その続いているところを、でもどうせ区切りがあるのだから一緒にみんなで楽しく納めましょうといって集まるのが楽しい。

今年の残りも安全に漕いで楽しく納めたい。

2017年12月3日日曜日

20171203 横瀬島

久しぶりに遠出ができそうな予報。日差しもたっぷり。サイトによっては、午後からちょっと南西が強いのかなという懸念もあったけど、朝から気張って始発で動く。大潮の干潮手前から満潮手前までこいだ。

朝、車窓からの東京湾は朝日の逆光の中に柔らかい感じがする。ここんとこギラリとした海をみて肩肘張ってたから、ふうと一息、力みが抜ける。

支度をして舟を浮かべたら、NZ好きの先輩がとことこ歩いてくるのが見えた。横瀬島に行くつもりと言うので一緒に行くことにして、支度が終わるまで先に堤防まででてみる。網代崎の様子を確認して、沖網代の途中まで漕いで引き返す。


先輩が出てきたので、連れ立って出発。諸磯を抜けて三崎の堤防にとりつく。堤防の隙間は塞がれてこの秋の台風を持ちこたえたけど、流されちゃった釜根の浮標はまだ戻ってない。

長津呂崎も岩の間をすんなり抜けて城ヶ島の南に入る。赤羽根海岸あたりで後ろからレース艇がすーっと抜いてきて、そのままどんどん小さくなっていった。早いなあ。

僕らも安房崎から宮川に渡り、岸べたで横瀬島までつく。台風以降来てなかった。貝殻の浜はなくなってて、岩の位置もなんだか見知らぬ感じ。ゴロタの石に赤いファルトがあがってた。城ヶ島で抜いていったレース艇の人もあがってる。

僕は横瀬島にはあがらなかった

波で遊べるかと思って浮いてたら、レース艇の人が舟を出してきた。なくなった浜のことなど話して、そして長浜まで帰るんですといってまたピューッと小さくなった。

先輩は横瀬島をくるりと回ってきてた。新艇のテリトリーがまたちょっと増えましたね。

あとから出発のみんなが赤羽根海岸を目指してきていると言うので、ぼくらも城ヶ島に舟を向ける。今度は東風崎の灯標経由でまっすぐ安房崎に取り付き、浜に舟を上げたらみんなもちょうどついた。

赤羽根海岸のウミウの断崖

浜でお昼ごはんを食べてたら、バードウォッチャーから声をかけられた。ウミウが営巣している崖にはあまり近づかないで欲しいとのこと。僕らがいる場所は問題なかったそうで安心した。クラブの人にも連絡しとこう。

浜で休んでれば、おひさまがたくさんでとても気持ちがいい。漕げば漕いだで海の冷たさと動く熱で気持ちいい。今年一番のカヤック日和。

ゆっくりお昼を片付けてたら、赤いファルトの人が赤羽根海岸に入ってきた。横瀬島で会った人だった。菊名海岸から出てまた戻る。途中「みやがわベーグル」に立ち寄ってお昼をしたと教えてくれた。美味しいんだそうだ。

気をつけてーと挨拶をしてまた舟をだす。どんどん静かになる海を、ちょっと沖網代に寄り道したりまた合流したりして帰って舟を上げた。ほんとうにいいカヤック日和だった。



2017年11月25日土曜日

20171125 のんびり近場

朝までの西風も昼に向けてだんだんと収まる予報。波の様子を見ながら近場で遊ぶつもりで出かけた。日差したっぷりの中のんびり過ごし、小潮の満潮から干潮まで漕いだ。

朝の電車でいつもの車窓チェック。西風の風裏なのに、野比海岸から見る東京湾の海の色は鈍い。あれれと思う。

クラブハウスについてボート釣りのお兄さんに挨拶をする。先週に続き、海が良くなくて朝出るのを諦め、風待ちをしていた。双眼鏡で沖網代まで見ると、横に伸びた白波があちこちにたっている。双眼鏡を外してもはっきりと見える。とはいえ風も落ちついてきたようだ。

支度をしているとチラホラメンバーも集まってきた。一足先に浮かんで堤防まで様子を見に行く。湾の奥まで風浪が入ってきている。停泊ヨットもマストを揺らしながら、でもカランカランという音はしない。風はパドルを持っていくほどではなくなった。バウに水をかぶりながら堤防まで。雪をかぶった富士山がはっきり見える。冬の景色だ。


網代崎では周期の短い風浪で白波がたっている。うねりじゃないからちょっと乗りにくそうだけど、遊べる感じ。一旦戻って支度の終わった NZ先輩、オサレな同期と一緒に三人で近場のサーフポイントまで出直す。

周期の短い風浪はそこそこパワーもあって奥まで乗っていける。ここにもう三人合流して昼まで遊ぶ。

午後は波も落ちてきて、三崎の堤防手前までまとまって漕いだ。ちっこい後輩も風に向って淡々と漕いでる。潮が下がってきた諸磯の中は白い波があちこちから岩を洗う。そこを抜けた堤防との間は波の間も長くなって、うねりの赤ちゃん。後輩は余裕がなくなると黙るけど、今日はわりと平気らしい。

それならと思って、沈脱してTレスキューしてもらう。肩の高さまで波に持ち上げられる艇を抑えて水抜きをするには、やっぱり腕の力が要る。まして僕のは重いポリ艇。その水をちゃんと抜いて舟に上げてもらえた。お見事さん。

吹く風は冷たくなったけど、まだまだ水は温かい。風がなくて波もあるときは練習の良い機会だ。自分でも馬乗りやったり、回ったり、揺れる艇でいろいろ遊んだ。楽しい。

それで帰って舟をあげたら、ボート釣りのお兄さんも立派な真鯛を一匹釣って上がってきた。波の中を根性でぶっこ抜いてきたそうで、青い点々とアイシャドウはいつ見てもきれいだ。深い海の中から上がってくるこのイルミネーションは釣る人だけの景色だろう。お兄さんの明るい声にもその光る点々がちらちら見えて僕に伝わった。あー、面白かった。来週も漕げるかな。



2017年11月19日日曜日

20171119 サーフチャレンジ

午前中は北風ぴゅーぴゅー。午後からは伊豆は大風、三浦は穏やかな不思議な予報。天気の通り方次第で三浦もわからないと思い、午前中メインででかけた。北風で寒いけど日差しはあって、冬の装備の再確認にちょうどいい。大潮の干潮前後数時間を漕いだ。

津久井浜駅と三浦海岸駅の間は電車の窓から東京湾がよく見える。この朝は明るい空の色に似合わず、海は鈍い灰色で北風の強さが想像できる。午前中は湾内から出られないかなと思いながらクラブハウスにつくと、ボート釣りの人が様子見をしていた。

この日はカワハギ釣りの大会が予定されていて、さすがに強風の予報でやらないだろうと思っていたら開催されて、ちょっと出遅れてしまったのだそうだ。海がなんだか温かいのか、まだ9月くらいの海の様子だそうで、まだカヤックでの青物釣りも期待できるのかもしれない。

ハウスから見る海も鈍い色で、僕ものんびり支度をしていたら、他のメンバーもぽつぽつやってきた。新艇で小網代初デビューのNZ好きの先輩、なんでもやる先輩だ。人があつまるとやる気が出てきて、白髭神社で挨拶したら水に浮かぶ。



ヨットの北側をすり抜けると、向かいから木のパドルの赤いカヤックがやってきた。この前と同じように挨拶をして三戸浜からの様子を聞くと、うねりっ気があるけど SUP も出てたとのこと。期待して網代崎を見るとバッチリ崩れている。


これはと思って三人で堤防から出ると、しっかりうねりこんで岩場に巻きながら当たる波が岸をおおってる。気を引き締めて近場のサーフポイントまで漕ぐと、SUPが二人いた。

一人はSUPでレースもでているプロの人。もう一人はSUPもやるうちの先輩。今日は朝からSUPで出かけてきたそうだ。追い風とはいえ、北からの風浪と西からのうねりの中よくSUPでくるもんだ。帰りもSUPだそうで、タフだなあ。

最初はちょっと引き気味に来たけれど、なんでも先輩が飛び込んでいく。NZ先輩も身の丈にあった波といいながらチャレンジしてる。みんなで乗り出す。サーファーが一人、SUPがもう一人、総勢7人がポイントに入り、絶え間ない波にどんどん飛び込んでいく。みんなひっくり返っても、水はまだまだ温かい。

干潮すぎても波はよかったけど、あっというまに腕も腰も効かなくなってきた。SUP先輩はお昼前ということで上がり、サイレンがなる頃には僕らも上がってお昼ごはんをゆっくり食べ、帰りの電車でお酒を飲みながらわいわい帰った。








2017年11月12日日曜日

20171112 房総チャレンジ

クラブのみんなと外房に漕ぎにいく。大先輩の車にカヤックを積んで出発。サーフが楽しみな人もいれば、サーフ初チャレンジの人もいて、怖いよー、でも面白いよーとはずんだ話をしたら海についた。午前中は北風の強い予報で、満潮前後で4時間くらいだったか。



支度をして舟を出す。今日はNZ好きの先輩の進水式もやった。もう何週間も前に届いていたのだけど、ここのところ週末の荒天で進水式が延び延びになってた。好きなだけあって、舟の配色もNZ国旗の赤白青。プチプチから出したばっかりのハルはワックスがツルツルに効いていて、白い浜に下ろすと横からの風ですーっと逆風見していた。斜面においたら大きな舟の進水式みたいにツーっと滑って波に飛び込みそうだ。

おめでとーと声をかけながらみんなで浮かぶ。出発の浜はピクリともしていないけど、右手西側の岬を回り込んで外にでると、浅い隠れ根が広く沖まで続き、とっても波が立ちやすいところなんだそうだ。

今日はお客さんはいないから、大先輩のコース取りも攻めてる。広い崩れ波を沖にかわさずに、逆に岸ベタに入り込んで波をかわして抜けていく。ときにはカヤックに座った頭の上からかぶさるように波が崩れるところもある。早速一人、波をくらって沈。後ろを見ていなかった。それを助けていると、また別の人が沈。それを助けにいった人もうっかり沈。モグラ叩きのように沈とそれを乗せるが繰り返されて、一旦沖に戻る。面白い。



風は強くなく、出し風でもなかったので、まだまだ何度でもモグラ叩きできたと思う。助ける側もいい練習になった。大先輩のレスキューは乗せるのがすごく早い。舟を抑える、水を抜く、乗せる、一連の動作に迷いがなく一発できまる。助ける側の技術にも雲泥の差があって勉強になった。

レスキューだけでじゃなく、沈しそうな人をどうフォローして進ませるかも見られていた気がする。漫然と進ませて波に突っ込ませてはいけない。自分が通れるところと、他の人が通れるところは違う。後ろにいても横にいても、お互いに気を配ってフォローしあって声を掛け合ってリスクを減らす。



この後は随分まとまりもでき、沈もなく波を抜けてお昼ごはんがちょうど満潮の頃。食べたら先を急ぐ。出発から2つ、ひなびた漁港を越え、崖の下を漕ぎ岬を越えたら湾が開けた。遊覧船が通ってる。

5km くらいは続いたか、ここで隠れ根のエリアもおわり、岬を越えて風裏になった穏やかな海をたんたんとみんなで漕ぐ。湾を2つ3つ越えて、ゴールの浜に来た。今日は 1 ウェイで、ここから電車で回送。それまでは時間があるので、砂浜へのサーフにみんなでチャレンジ。

最初ついたときには今ひとつだった波も、干潮に向かってだんだんと楽しくなる。今日がサーフ初の人も果敢にチャレンジ。波のてっぺんまで持ち上がって沈して、脱して浜に打ち上がって、またアザラシ方式で出てきてまた打ち上がる。



疲れて浜でぼーっと休んだり、絶え間なく波に乗ったり、みなそれぞれ回送の時間まで遊ぶ。結局最後まで波に残ったのは、サーフ初の人と大先輩だった。ナイスガッツ。これで舟をあげて帰った。

やっぱり三浦は守られてる。房総半島と伊豆半島に守られた箱入り娘だという。そこで練習たら次はみんなで外に飛び出して、それでワイワイいいながら帰ってくる。その繰り返しがとても楽しい。



2017年11月5日日曜日

20171105 佐島のキラキラ

連休の最後に漕ぎにきた。午前中は北風強めでも、午後から落ちてくる予報。朝方の薄曇りも消え、よく晴れる大潮の干潮を挟んで漕いだ。

クラブのみんなは土曜がメインだったみたいだ。気温も高めで風も落ち着いた予報だったから当然か。一方日曜は気温が下がり北風の予報。冬の身支度ででかけた。

一人で準備をしながら考える。午前中の北東寄りの風は楽じゃなさそう。普段なら風裏めざして城ヶ島から宮川湾を見渡して戻るだろう。三崎の堤防を回れば穏やかな日差しで静かな水面を漕げるはず。

でも、今日はソロだしちょっと背伸びをしてみよう。荒崎を越えて佐島まで、向かい風の中を渡ってみよう。それで引き返して、余裕があったら城ヶ島タッチして帰ろう。

そう決めて湾内に浮かぶと干潟近くに赤いカヤックがいた。三戸浜から出て小網代に入ってきたみたいだ。挨拶をして少し話すと、僕のカーボンのグリーンランドパドルに興味を持ってくれて、何度か回ってもらった。逆に木のパドルを借りて僕も回る。やっぱり手に触れた感じは木のほうがいい。

それじゃと声をかけてヨットの脇を抜けていくと、木のパドルの白いカヤックがまた入ってきた。すれ違いながら挨拶をする。クラブの人はいないけど、三浦のカヤックは賑やかだ。



網代崎は静か。予定に変更なし。佐島に向かって北に舟を向ける。三戸浜はそうでもなかったけど、和田長浜の沖は風が抜けてた。一人乗りのヨットがたくさん練習してて、風に倒されたヨットもある。見ていると、横倒しになって水面近くにあるキールに立って、マストからのロープを引っ張ってヨットを起こしてた。小田和湾はどうなっているかばっかり気にしながら漕いだ。


荒崎にとりついて回り込むと、小田和湾は思ったよりふつう。引き潮で北東だから順目なのかな。剣崎で10m/s 安定して吹いていた時間帯。こちらは白波も出ず、バウが叩かれることもなく、風は少し弱かったのだろう。佐島マリーナの堤防の隙間目指して漕ぐ。斜めからの風なので、陸立てより沖には出されないよう気をつける。

橋をくぐって佐島の北側、キラキラゾーンで一休み。


帰りは斜め後ろの風。カヤックが一番苦手。風波に力はなく、風見で左に向きがちな舟を押さえて漕いだらとても疲れた。長津呂崎をタッチしたい気持ちと疲れた言い訳の折衷案で、諸磯の灯台を目指す。何故かとっても疲れて、諸磯につくまでに何度も休んだ。気温はちょうどよいし、なんでだろう。

諸磯の岩場の中でボッーっとして、今日はここまでということで引き返す。あー、疲れた。思ったより距離を漕げずだらしない。海況の良いとき狙ってちょっと距離を出しておこう。




2017年11月1日水曜日

20171101 台風の後

台風の後の晴れにお休みを取って漕ぎにいく。中潮の干潮から満潮までちょうど漕いだ。

カヤックに興味を持った人がたまたまこの日に休みで、天気も良さそうだからと大先輩の一日ツアー定刻組に参加することになった。僕も一緒に漕ぐ。でも、ツアーだけだと少し物足りないから、早起きして先に浮かぶ。

ちょっと漕がなかっただけなのに体が重い。肩に担いだ舟も重くて足元に不安がある。怠けてた。堤防で静かな網代崎を確認し、北に向かう。向かい風。黒崎まで往復するけど、ここでも体が重い。

クラブハウスに戻って定刻組を待つ。日向ぼっこをして柿ピーを食べる。大先輩の車が入ってきて、人を下ろすと案外多い。僕の知り合い以外にも何人かいて、クラブメンバーもいて、週末と変わらない。みな晴れを心待ちにして台風を過ごしたんだろうな。

みんなで支度して淡々と漕ぎ出す。少し霞もあるけど、夏の蒸気と違って乾いてる。薄っすらと青い富士山も見えるし、江ノ島も見える。もっとはっきりとしてきたら冬だ。

一気に荒崎まで漕いでお昼。どちらの週末台風がやったのか、釜根の浮灯標が流されて、三崎の港から荒崎まできて打ち上げられてた。舟で引っ張っていって戻すのかな。



ゆっくりお昼休みをしたら、岸寄りを漕いでちがった景色を楽しみながら帰る。岩の間をカヤックを動かして抜けていくのは楽しい。自動車教習所みたい。細いクランクを抜けていく。

そんなに南風も強まらないまますずめ島をすぎて、途中ちょっと休憩して湾内に戻って舟をあげた。

2017年10月29日日曜日

20171029 台風だから

先週に続いて週末台風。自由に動けるのは日曜だけだったから今回はカヤックあきらめる。土曜に出た人もいたけど、波は全然無かったみたいだ。

それならと思って買い物。カヤックを始めてから普段も帽子をかぶるようになったけど、どうも手につかない。気にいって使ってても、しばらくして失くしてしまう。

定番のバケツハットをもう三個も失くして、また買えば良いけど愛着もある。気をつけているのだけど失くなる。そしたらこの前四個目にニットキャップを失くした。みんなそんなもんなのかな。

いつも帽子を買いに行くお店にでかけて、同じニットキャップを色違いで買う。嬉しくて、ざーざー降る雨に傘をささず、帽子を濡らして歩く。

ついでにカヤックの道具屋さんを見に行く。薄手のウェットの上から羽織るジャケットが欲しいかなと思ったけど良いのがなかった。

お店が海のそばなので歩いて海を見に行く。公園になってて目の前は港。東京湾だから波立ってない。物心ついて自転車でブラつけるようになった時分、よくこの辺まできて遊んだ。


その頃から海は身近に感じてたけど、外遊びではスキーにはまって雪山に通った。自転車も好きで、週末に三浦半島一周こいだりしたけど、海そのもので遊ぶことはあまり無かった。いつも海に後ろめたさがあった。

今はカヤックを漕いでるから目の前の海も漕げる。やっと地元の景色の中で遊べるようになって胸を張ってでかけられる。



2017年10月21日土曜日

20171021 台風の前に

長雨の中に台風が突っ込んでくる週末。波風が上がりすぎる前に三浦に漕ぎにきた。雨の予報はしょうがない。気温もだいぶ低い。それでも北寄りの風と台風からのうねりが届く頃合いだから、まずは来てみないと話ははじまらない。大潮干潮の前後二時間が狙い目。



まだ強くはない雨の中クラブハウスにつくと、SUPもやる先輩が支度をしてた。最近早上がりが多くて一緒に漕げてなかったけど、こういう日によくリズムがあう気がする。

二人ともシーズン初ドライを出してきていて、雨の湿気がこもる湾に舟をだす。海の上に漕ぎ出せば、蒸し暑さも体の熱の乾いた暑さにかわり、水につかればそれも冷えてちょうどいい。静かな湾内から堤防の外に出て、北風に起こされてざらついた風浪を漕ぎ上がって近場のサーフポイントに行く。

カヤック、SUP、ボート釣り、箱メガネの漁師さん、そういったのは全然見ない。岸近くを行くのは二人のカヤックだけ。届き始めて入るけどうねりはまだ大きくはない。それが岸を白く洗っている。水平線遠くには遊漁船がいくつかいた。まだ風の落ち着いている土曜に遊びにきた釣り客がいるんだろう。

サーフポイントはふたり占め。うねりは大きくはない。干潮までまだ時間がある。それでも舟をしっかり押し出してくれて、岸ぎりぎりまで長く乗れる。崩れないからコントロールもしやすい。波の形もきれいでカヤックが叩かれず、スーッと水に切り込んでいく。スキーでいえば15度くらいの圧雪のきいた緩斜面。練習にはもってこい。エッジを切り替えて舟を動かしながら遊ぶ。



そのうちもう一人、堤防の方からやってきてこれで三人。おされな同期。ちょうど干潮が近づいて波も少しサイズが上がってきた。それでも安全に遊べる範囲。しっかり舟の向きをコントロールして最後まで綺麗に乗り切れると嬉しい。



別の方からは SUP の人たちも三人ほどやってきた。雨の中、六人も浮かんで波待ちしているけど、しぶきや落ちるやらで雨にはなんの意味もない。遊び日和の良い土曜日。それでも干潮を過ぎて正午のサイレンがなると波も落ち着いてきた。

同期はドライじゃなかったので少し寒そうだ。これを潮時に舟を上げて、お昼を簡単に食べて帰った。

さすがに日曜は風が強まってうねりもあがり、行くべきじゃない海況になるだろう。ワンミス命取りで沖に流されるのは怖い。

2017年10月11日水曜日

20171011 秋雨の前に

今度の土日は秋雨前線がいすわってしばらく雨が続きそう。最後の夏の晴れを狙って三浦にやってきた。小潮の満潮から干潮までを漕いだ。午後からは南西の風が強まるかもしれないので、昼には近場に戻っておく。



舟を出すと網代崎はおとなしい。午後からの風浪に期待して北に向かう。沖から聞こえる漁船を聞きながら、数日前の若狭湾を思い出す。風の音もせず、機械のもなく、鳥も聞かない時間が多かった。自分がたてる水の音だけを聞きながら漕いで、時折騒がしくしゃべくりあった。

三浦はソロで漕いでいても人の音が聞こえる。弱いときでも風の音がいつも耳にある。

ぽろぽろ漕いで荒崎から佐島に渡る。マリーナ堤防の隙間からはいり、奥の橋をくぐってキラキラした遠浅の入江に入る。北はここまでで折り返す。



またぽろぽろ漕いで荒崎を回って佃嵐崎でお昼ごはん。そういえば、ソレイユの丘の観覧車にゴンドラがくっついて完成してた。丘の上から浜に降りてくる道には、丸太の階段が作られている途中。ドラえもんの空き地に建物が立つ時、のび太達はどう思うんだろう。



まだ風も波もない。次はまっすぐ諸磯を狙って漕いで行き、波がないのでそのまま堤防を回って長津呂崎。ここは少しがちゃがちゃしてた。波のあるところで少し揺られて休憩した。

この先安房崎まで行こうと思っていたけど、城ヶ島の南岸は静かでのっぺりしている。風が早めに吹き出したらと考えると長津呂崎が少し面倒くさそうだし、ソロなのでビビリが入ってここで引き返す。

潮が下がってきたので、諸磯は少し波が上がっていた。ここで何本か波乗りするけど、底が近くて舟をこすりそうなのでやめて、いつものサーフポイントに向かった。三時前後で気持ち風が強まる中そこで波が上がるのを待つ。

気持ち耳に風の音が強まるけど、日差しの熱が十分あり、濡れて風に吹かれてもちょうど良いくらいだった。水を浴びながら待ったけど、波は全然上がらない。風も思ったより強まらない。それでも30kmくらいは漕いだから満足。最後の一夏をつかまえられて嬉しい。

舟を運んでくると、いつものボート釣りのお兄さんが帰り支度をしてた。週末の寒い雨を嫌って、休みを取って釣りに来た。イナダ狙いだけど、例年よりまだまだ小さいそうだ。水が温かいんじゃないかと言っていた。それでも真鯛を何匹かしっかり釣って帰るのが相変わらず。

週末はやっぱり雨かな。秋雨前線が抜けるとぐんと寒くなる。服をそろそろ変えよう。

2017年10月7日土曜日

20171007-09 美浜-小浜

三連休、大先輩をはじめ、総勢7人のクラブメンバーで日本海を漕いだ。初日20キロ、中日25キロ漕いで、最終日は回送、片付けで帰ってくる旅程。



天気は初日の朝の薄曇りからどんどん晴れ、期間中ずっと良い天気。風もない。10/06の大潮から続く3日間、敦賀・舞鶴どちらも潮汐の差が20cmに満たない。日本海は干満の差がこんなにも少ない。知らなかった。

金曜の深夜に集合して大先輩の車上に。夜通し走って美浜につくと朝。七時に開く地元のスーパーでキャンプの食材を買う。地元のお魚はまだ並んでない。目を引いたのは、鯖のぬか漬けという「へしこ」。色々買ったら美浜の浜に戻って油凪の海に舟を出す。

ウォーターフィールドの知床というカヤックで漕いだ。アホみたいに荷物が入る。何か忘れ物でもしてるんじゃないかというくらい、自分の持ち物が少なく見えて隙間がある。そこに共同の水やらをやたらに詰め込んだ。だから舟が重い。嬉しい。

岩場があればべったりはりついて岸ベタというよりロックガーデニングのように漕いで行く。途中、日向湖に入って入り口から奥をみた。せっかく来て海があれてても、三方五湖を回れるんじゃないかと思う。

また海にでて、透き通った海の下の隠れ根を避けながら、切り立って水面に刺さる崖の下脇を揺られもせずに漕いで行く。途中砂利浜に上がって昼飯、昼寝をした。普段三浦で漕いでいるときは昼寝をしないけど、夜通し車だったから昼寝のお陰でスッキリした。みんなも元気に漕ぎ出した。

常神半島を回り込んで御神島が右手に見える。渡船で渡った釣り人が崖の下にたくさんいた。トチノ島を過ぎたら湾を渡って神子崎にとりいて初日はおしまい。

中日は神子崎から千島を経て七蛇鼻まで一気に渡り、世久見湾をショートカット。まだ昼というには早い時間なのに日差しが暑い。風もなくのっぺりした海だけど、御神島の南側を過ぎると、中くらいの周期のうねりが右後ろから舟を揺らしだす。風が無いのにうねりが残っているのかな。荒れたら怖そうだ。

七蛇鼻から反時計回りに岸ベタで進む。すぐに滝のある砂利浜があったのでそこでお昼ごはんにした。僕らが食べ終わる頃、ファルトが三艇ほど向かってくるのが見える。そういえば、初日、中日と、ここまで全然カヤックを見なかった。手を振ったら挨拶を返してくれて浜に向かってきた。少し話をして僕らは先に進む。

風が無いのに、岸のそばはわりとガチャガチャしてる。中くらいのうねりっ気がぶつかりあってるのかな。強みたいなおとなしい海況でこれなら、ちょっとでも北風が吹いたら手に負えなそうだ。

北側に回って蘇洞門を越える。何メートルあるかわからない真っ直ぐに立つ壁が伸びておひさまを遮る。冬は一日中日が差さないところがありそうだ。寂寞とした岩肌がヒンヤリとしてた。その下をぺったり張り付いてクネクネ進んでいく。三角波は本牧の堤防によく似ている。

蘇洞門自体は有名だけど、中に入らず通り過ぎる。観光用の足場より、カヤック以外では寄れない岩肌のほうが魅力的だった。対岸に大飯原発を見ながら松ケ崎を回って小浜湾に入った。岩礁の脇を通るとき、岩場の釣り人が関西の言葉で「10分で2時やぞー」と身内に声をかけていた。渡船がくる時間なんだろう。

泊の沖は釣り用のいかだがいっぱい浮いていて、そこに渡す舟も頻繁に通る。気をつけながら双児崎に取り付き、小浜湾に入って舟を上げた。そのときに、シメスタの五分割艇に行き会う。欲しいなと思っている艇だから実物を見れて良かった。

これで漕ぎはおしまい。2日とも風の音をまったく聞かずに漕いだ。それでも中くらいの周期のうねりが北から届き、岸ベタで三角波の中を漕いだ。荷物の重い舟で岩の間を抜けるのは、ストップアンドゴー、右へ左への操作で結構漕ぎごたえがあった。これをシングルでついてきた女性のメンバーはすごいと思う。もちろんペースが遅れることもあったけど、皆たんたんとまとまって漕いでいた。

最終日はみんなで美浜と往復して車を戻し、舟の積み込みやお風呂などして午前中を過ごす。その間も漕いだ海の話と次に漕ぐ海の話をして、こうして過ごす時間は楽しい。それでまた車で帰った。





2017年9月30日土曜日

20170930 安房崎-荒崎

久しぶりに漕げる週末の土曜中潮。午前中は北東よりの風が強めの予報。行ける範囲で距離を漕げたらと三浦に。

クラブに向かって歩く途中の急な坂道、緑のシットオンカヤックを載せた車が後ろから降りてきた。小網代の中にはカヤックを出せる場所はないと思うのだけど、どこから出すのだろう。

クラブにつくと、バイク乗りの後輩が朝マズメを狙って舟を出していった。他にはいま来たばかりというNZ好きの先輩もいて、一緒に支度をして二人で舟をだした。

シルバーウィークには何人かのメンバーで連れ立って北海道に一週間ほどキャンプツーリングに出かけていた。この先輩もそのうちの一人。カヤックを積んだ車で台風を避けながら北海道をあちこち移動して、東に西に漕いできたという。

その話を聞きながら堤防まで行く。思ったよりも北風がある。網代崎のうねりはないけど、北からの風浪がそれなりにぱちゃぱちゃしてる。

横瀬島までいけますかねと話しながら舟を南に向ける。諸磯まではぱちゃぱちゃ波、中もそんなにがちゃがちゃしていない。三崎の堤防にむけてはゆさゆさした波だけど、堤防を回り込むと落ち着く。どこもデッキにかぶるほどの波はない。ペースの早い先輩を追いかけながら、水の手応えを楽しんでいたら安房崎についた。

宮川湾を見渡して剣崎まで目をやると、たまの白波が目につく。北東よりの風の東成分が強く出て、向かい風に感じる。もう秋の風で、薄い雲の下に鈍い海が刺々しい。

北海道でだいぶ揉まれたらしい先輩だったら行けると思うけど、自分がびびってこの辺で勘弁してもらう。引き返す。風は落ちる方向だけど、なんだか臆病スイッチがはいってたなと思う。

またさかさか漕いで網代崎を回って湾内にもどると、大先輩の定刻組がでてきた。くっついて漕いでまた諸磯を抜け、その先でお昼ごはん。

定刻組についていたメンバーの何人かが少し漕ぎ足りないというので、定刻組から分かれて荒崎まで行くことに。お昼を早めに切り上げて大先輩に挨拶して先に船を出す。そういう体になってきた人が増えて嬉しい。

東寄りの風もあるので、少し岸寄りを目指して黒崎をかすめ、向かい風を漕いで行く。風は大したことはない。長浜の沖を漕いでいると、視界の先に緑の舟がひっくり返るのが見えたと一人がいった。みんなで見ながら漕いでいても、なかなか戻る気配がない。ちょっとおかしいなと、みんなで見に行く。

NZ好きの先輩がダッシュをかます。はやい。少しずつ離される。水もあたたかいし、普通に漕いでついても間に合うとは思っていたはずだけど、まずは全力で確認にいく姿勢が勉強になった。

近づくと、シットオンが浮いていて、そこに足だけ乗っている。床に寝っ転がってベッドに足を上げている感じ。近づくと足を外して普通に浮いた。声をかけると、いろいろやったけど戻れなくて、10分くらい浮いているそうだ。上半身からではのぼれなくて、足からやればPFDの浮力で登りやすいと思ったのかもしれない。勝手な想像だけど、足だけ載せてる理由が他に思いつかなかった。

舟を押さえてみたけど、自力では上がれない。バタ足をしてとお願いしてもできないかやらないか、腕の力だけであがろうして失敗する。また足からあがろうとして、PFDの浮力はあるけど頭は沈んでブクブクしてる。しょうがないから、もう一人の舟で挟んでやってようやく這い上がった。

大丈夫ですかと聞くと、大丈夫ですというのでそれで別れた。舟を出したという和田長浜までは300mくらいか。舟は漁具の浮きにロープで結んでいた。褒められた話ではないけれど、沈している間に沖に流されなくて良かったと思う。

僕らは一息ついでに一旦佃嵐崎にあがり、そのカヤックをしばらく見ていた。手を止めては少し南に流されてはいたけれど、そのうちになんとか浜に近づいたので安心した。またみんなで舟を出し、その後は平和に荒崎まで行って帰って舟を上げた。

シットオンをレスキューしたのは初めてだけど、普通のシーカヤックよりデッキの高さがあるから、再乗艇するのが大変そうだなと思った。助けるときに、自分も沈してやらせて貰えば良かったかな。あと、本人の「大丈夫」は信用しちゃいけないな。浜に近づくまでは一緒に漕げば良かったと思う。

それにしても、海に浮いたカヤックに足が2本乗っているのを思い出すと少し笑えるし、笑い事ですんで良かった。

2017年9月9日土曜日

20170909 雨崎

土曜日中潮。風の予報は、北東から南東にかわるけど、全般的に東寄りの風でそんなに強くない。波もなさそう。距離日和。新しいパドルで一日三浦を漕ぐつもりで三浦に。

始発近くで動き出してクラブハウスにつくと、タコ好きの先輩が舟を出していた。朝マズメを狙っての釣りだ。どこかの遠征に自艇を預けて、それがなかなかまだ帰ってこない。クラブ艇で最近漕いでいる。

最近入ったバイク乗りの後輩は、前日から泊まりでいた。さらに土曜も泊まって、二泊三日で週末両方漕ぐ予定だ。冬に向けての服装の話をちょっとした。パドルもPFDも借りれるけど服は買わないとね。

その後輩と一緒に支度をして舟をだす。静かな湾を漕いで堤防まででると網代崎もひたひた。どこを見ても波はない。距離確定。

北の逗子か、南の剣崎を回って雨崎か。

北に行けば風裏だからこのままの海だろう。安心していける。南は城ヶ島を回ると向かい風になるし、東京湾のフェッチがあるから宮川湾は気持ちチャプチャプしてるかもしれない。後輩はこのまま近場で少し漕いで大先輩の定刻組に合流する予定。なので漕ぐのは一人。

南決定。剣崎を回って雨崎まで行こう。

お互い気をつけてと声をかけて後輩とわかれ、諸磯の岩場の切れ目をめざす。諸磯の中は思ったよりもいかつく荒れていて、西からのうねりっけが岩を叩いてた。楽しい。ガチャガチャした中だけど、一本長く乗って舟をすすめる。

長津呂崎の中は静か。岩の間を抜けていく。ふと後ろを見たら、SUPのグループが同じ方向に向けて漕いできている。中に一人、グループから抜け出してぐんぐんくるSUPがいたので、僕も一所懸命漕いだ。馬の背手前で並ばれ、そのあと安房崎につくまでどんどん離された。早いなあ。SUPは先に安房崎で折り返し、すれ違うとグングン離れていった。

しょんぼりしながら安房崎の先を見ると、西からうねりっ気の上を東からのチャプチャプした風浪が荒らしてる感じ。風も涼しくてちょうどいい。毘沙門沖の灯標でレンジを決めてのんびり漕ぐ。灯標の周りも崩れ波はない。西からのうねりっ気で、横瀬島では一本乗れた。

毘沙門のテントは大賑わい。進んで剣崎の灯台を回って東京湾に入るとさらに人っ気が増える。雨崎も大賑わい。舟をあげることなく引き返す。

帰りは岸ベタで、できるだけ岩のそばを通って進む。波が残っていたら横瀬島で遊んでお昼ごはんを食べようと楽しみしておいたのに、うねりっ気は消えてしまっていた。しょんぼりして盗人刈りを目指す。

静かな盗人刈りを眺めたらルーチンを終えた感じ。安房崎にとりついて諸磯までたんたんと帰り道。黒鯛込によると大先輩がいたので合流して諸磯を抜ける。そこからはまた荒崎まで往復して舟を上げた。

新しいパドルは体が楽。そのままもう一回同じコースを行けそうなくらい疲れが少ない。これを普段使いしていたら体がだめになる。スペアにしよう。

来週、再来週の週末は漕げないから、その前に良い天気のときにちょっと距離を漕げて良かった。

2017年9月7日木曜日

20170907 フロート遊び

お休みをとれたので小網代に漕ぎにきた。予報では午後一から南寄りの風が強まりそうな予報だったけど、実際は剣崎で一番吹いても8m/sくらいまでだったから、結局漕ぎ日和だった。とはいえ予報を気にして遠出はせずに、大潮の干潮前後で四時間くらいを近場で漕いだ。

網代崎がゆっくりと、でも広く崩れていたので、お昼までは波乗り。思ったよりも乗れた。平日なのに、SUPの人も二人きてた。少し離れて気をつけて乗った。

干潮すぎて波が落ちてきたので、持ってきていたフロートでセルフレスキュー練習することにした。小網代の干潟まで戻り、足のつくところでカヤックから降りてスターンハッチに水を入れる。

9/3 には琵琶湖で夜通し漂流したカヤッカーがいた。救助された時にはハッチが浸水していた。新潟から佐渡にこの夏渡ったカヤッカーも、途中でスターンに浸水した。Jogoさんの事例研究でもハッチの浸水だった。身内でも、何回かハッチが浸水したのを見ている。

ハッチが浸水した場合のセルフレスキューを大先輩から聞いたことがあったので、試してみる気持ちが高まる。こういう日はちょうどいい。


僕の使っているカヤックはデイハッチがあるので、スターンハッチだけの浸水ではカヤックは立たなかった。それでもスターンハッチから水がざぶざぶ入るくらいには喫水が下がる。

スターンハッチから水の中にパドルフロートを入れたら吹いてふくらませる。もう一つ入れて膨らませたら、パンパンで三つ目は入らない。隙間からビルジポンプを入れて水を抜く。30回くらいポンピングしたら、だいぶ喫水が高くなった。

馬乗りで戻ってもハッチの入り口は水に沈まない。それでコックピットの水をポンプで出した。こっちのほうが大変だった。

岸に戻ってスターンハッチのフロートを2つ抜き、残った水はビルジポンプで20回分だった。フロートを入れた後水を抜かないとどのくらいなのかも見ておけばよかった。

実際に波がある時にどうか、大先輩も懸念はあると言っていたけど引き出しには入れておこう。そもそも、デイパドリングにはデイハッチの荷物で十分だから、発泡スチロールのブロックでも買ってきてスターンとバウのハッチは潰しちゃえば安心じゃないだろうか。

2017年9月3日日曜日

20170903 事例研究

Jogo さんが開催されている事例研究に参加した。この日のテーマは「相模湾横断失敗報告」(過去開催の例)。カヤック誌に掲載された2004年の事例。テーマの内容はおいといて、参加して気付かされたことを書いておこう。

Blameless postmortem culture の醸成:

自分の失敗談を語りたがらない人は多い。今回テーマにとりあげられた報告は、プロの冷静な視点から詳細が書かれた稀有で貴重な報告で、このような報告を積極的におこない、またそれをポジティブに受け止める文化を作ることが必要とおっしゃった。

自分の仕事のIT分野では最近、改善サイクルを回すのに blameless postmortem culture が何につけ重要という話がよく出る。航空業界、医療など、失敗が即人命に関わるような分野では長く実践されていることで、すとんと腑に落ちる。

インプットからアウトプットへ:

また、この場で学んだ内容について他のカヤッカーに伝えてくれる人を増やしたいとおっしゃった。これも開催の目的の一つだそうだ。

学んだ事を自分の知識として活用し、自分自身の能力を上げていく。それは勿論だけど、そこから進んで自分が発信側になり、口コミでもなんでも知識やカルチャーを広めて行って欲しいのだそうだ。


この2つがかみあえば、学ぶ姿勢とその結果がコミュニティーの隅々まで行き渡る。そうして、カジュアルなパドラーからエキスパートまで、みなが安全にカヤックを楽しめる。そういうことだと思う。



そういう意味でいえば、次の2つの本はとても楽しく読めた。こういう本が出版されているという事が、文化の成熟を表していると思う。どちらも20例以上の事例報告があり、客観的な事故状況の報告と、それを防ぐための具体的な提案をそれぞれの事例ごとに行ってある。



20170903 新しいパドル

新しいパドルを買った。Gearlab の NUKAというカーボンのグリーンランドパドル。2つに分割できる。

作りかけのグリーンランドパドルを大先輩から貰って削っていたけど、あるとき運ぶ途中エスカレータに乗っていて、天井とステップで挟んで押し折って駄目にしてしまってた。

その流れでグリーンランドパドルで探してけど、このNUKAが送料込みで240ドルくらいだったから買ってみた。長さは225cm、真っ直ぐな部分が51cm。手元に届いたらすぐに使ってみたい。日曜に始発から動いて三浦に。強かった台風の風も土曜いっぱいまでで、日曜は風は穏やかな予報。中潮の干潮の前後2時間くらいを漕いだ。

舟を出して網代崎まで来ると、横幅広く崩れている。期待できるかなと近場に行くと、SUPの先輩がもう来てた。朝六時過ぎはあまり波がなかったけど、干潮に向けて少し波が上がってきたところだそうだ。確かに皆でタラリと遊ぶのにちょうどいい感じ。

新しいパドルだけど、近場まで2キロくらい漕いで来たところでは別に違和感はない。軽いし浮力があって勝手に水から上がってくるから楽だなと思う。波に入る前に少しロールしたら、これも普通に上る。ロング、ショートやったらまあ慣れた。

ダッシュも普通にいける。強く漕ぎたければ縦に深く差せばキャッチもきくし、普通に漕げる。そうしたらNZ好きの先輩が舟を出してきた。ヘルメットを被って準備したら、波の綺麗なところを上手にのって奥まで届く。SUP先輩も波を横に使ってサーファーみたい。普通のSUPやサーファーには波が小さいんだろう、今日は誰もこない。スノーケリングもいない。のびのびと遊ぶ。



ちょうど干潮になったら他のみんなもどんどん出てきた。なんでもやる先輩をはじめ、総勢10名ほどになって、それぞれお気に入りの場所を見つけてポイントのあちこちで波に揺られてる。

干潮を1時間ほど過ぎたら波も落ちた。僕は午後に用事があるので、またねとみんなに声をかけ、新しいパドルをさかさか回して舟を上げた。まあ違和感なく漕げた。次は40kmほど距離を漕いで確かめてみたい。

2017年8月27日日曜日

20170827 佐島

土曜は南西、日曜は北東。秋雨前線の上がり下がりに向かって風が吹く、そんな感じの週末。土曜の用事をすませて、日曜に朝から三浦にでかける。

土曜は風浪だけど遊べるくらいに波が入って、みんなは釣りに波に楽しんだと話を聞く。
比べると日曜は少し落ち着いて、クラブにつくと同期がひとり支度をしていた。一緒に舟を出す。

北東の出し風で、予報では 7-8m/s だから、あまり距離を漕げる感じではない。とりあえず小網代の堤防まで行って外を見る。

うねりはなくて網代崎は静か。出し風が作る風浪はまだ小さく、あかるい夏の曇り空をうけて遠くまでキラキラ・ちらちらしてる。薄いけど、江ノ島ははっきり見える。海の上の風は涼しくて、またひと夏過ぎるんだと口に出す。小網代の湾内のタコクラゲがもう随分大きい。

心配した程は風は強くないので、少しずつ様子を見ながら北に向かって漕ぎましょうと話して堤防を回った。すずめ島が近くなると三戸浜を抜ける風でギアが一段あがる。湾の内側を目指して漕いで、黒崎の鼻にとりつくと風が落ち着く。

次は和田長浜。これも湾の内側を目指して漕いで、佃嵐崎にとりつく。SUPが何人か、小さな波に乗って遊んでいる。これだけ静かでも少しは波がたつ。少し離れたがちゃがちゃした所で、僕らカヤックはロールして水浴びして進む。

佃嵐崎を回り込んで岸ベタで荒崎まで。トイレに上がれる入江に回り込むと、スノーケリングの人がたくさんいる。岸から離れて、遠い隠れ根まで息継ぎの管が見える。そのそばには箱メガネで漁をしている漁船がプロペラを回していて、引っかけたらどうしようとゾッとした。

スノーケリングを避けて荒崎を周り、小田和湾を眺める。風をはっきりとパドルに感じるけれど、風浪は大きくなっていない。もちょっとということで、湾の中を長井を過ぎたあたりまで岸沿いに漕いでから湾を渡り、佐島のキラキラした浅い海で一休み。

帰りは佐島の堤防隙間から荒崎にまっすぐ渡る。追い風追い波ですいすい。佃嵐崎でお昼に上がる。

お昼休憩の浜に SUP が二人上がってきた。ボードを上げる手つきが少しもたつく。なんとなく眺めながらしばらくしたら、うち一人が電話で車の仲間と連絡をしている。波も静かな浜で、ついつい聞いてしまっていたら、佐島のマリーナで合流しようと段どって電話を切った。

少し迷ったけど、剣崎でまだ8m/s 吹いていたし、出し風は午後もそのままの予報だったから、思い切って声をかけ、荒崎から北は風が割りとありますよと伝えた。別に言わなくても、荒崎から佐島を見て、本人たちの判断に任せることもできたとは思うけど、なんとなく気になった。

SUP と分かれて、僕らは追い風追い波でまた網代崎まで戻る。同期はこれで舟を上げた。

僕はも諸磯までもう少し漕ぐ。諸磯からの帰りは、シーカヤックポリ艇がシットオンタンデムと一緒に網代崎を回るのに行き会った。年季の入ったポリ艇にお父さんが乗って、もう青年になった子供二人と小網代の入江までツーリングだそうだ。挨拶をする。

小網代湾の中では北側を通るというルールはご存知で、一緒に堤防側に渡った。堤防脇で僕は水浴びして遊んでいる間、親子は入江の奥まで行って戻ってきた。楽しそうだった。挨拶をして別れ、入江に戻ってもう少し水浴びして舟を上げた。

向かい風の中を漕ぐのは好きだ。力を入れず、関節に負担をかけず、良いフォームで軽いストロークでずっとずっと動き続けるよう心がける。それを10分、20分続けて周りを見れば自分が進んでいることに気がつく。進んでいなかったらすぐに舟をあげよう。

2017年8月19日土曜日

20170819・20 レスキュー練習会

お盆も一段落。天気予報はなかなか渋かったけど、言ってみたら漕ぎ日和の土日。波も風もなく落ち着いた予報で漕ぎに来た。

土曜は午後から定刻組に合流してのんびりと漕いで岸でロールの練習。その後、夜にも漕いで、クラブに宿泊。泊まり組も6人くらいいて、夜まで賑やかに楽しんだ。開けたら日曜はクラブのレスキュー練習会。

まだ寝ていると、朝方4時に、タコ好きの先輩がバイクでやってきて支度をし、早速釣りに出ていっていた。次に船をだしたのは、泊まりの釣り組。6時くらいからゴソゴソ起きて出ていった。いぶりがっこ好きの先輩と、小さな後輩。

それをみながら僕も支度して、泊まり組の暴走同期と一緒に船をだした。波もないし、湾内は油凪。フォワードを意識して一掻きずつ漕ぐ。同期とも漕ぎ方の話をしながら北に漕いで黒崎の鼻で折り返し。また湾内に戻ってみんなと合流。

今日の練習会は前回参加した人も多いので、午前まるまるをロールに使って遅めのお昼ごはんを食べ、その時点からは流れ解散。

お互いに動作を確認しながら、失敗の確率を減らす地道な段階に入る。ロングはみんな安定した。その次のステップも人により違う。ショートを始める人もいるし、ゴーグルを外して漕ぎながら沈した状態を試す人もいる。次は外で穏やかなとき、その次は波のある中で、その次はソロで。少しずつ状況を実際の海況に近づけていく。

そうやって、自分のやれるレスキュー方法を常に試して状態を確認しておけば安心のマージンを増やせる。

2017年8月13日日曜日

20170813 スノーケリング

三連休はのんびりと海に行かずに過ごす予定だったけど、少しでもカヤックに乗りたくて、日曜の午前中だけ三浦にいく。早起きして始発から。風も波もない予報。金曜・土曜は厚い曇り空でパッとしなかったけど、日曜は晴れ間もたっぷりとのこと。

クラブにつくと、前日からの泊り組二人がすでに船を出したあと。早いなあ。

今日はなんだか潮が澄んでる。自分が舟を出した7時半はまだ曇り空で、薄暗さもあるのに海の底までよく見える。ヨットの横を通るとき、駆け上がりになっているところに灰色の魚がゆっくり泳いでるのまでよく見えた。

網代崎につくと静か。隠れ根の周りをスノーケリングの人が何人も泳ぎ回ってる。ちょうど小潮の満潮で、諸磯では一本だけ、岩の間を抜けて波に乗れた。普通は岩が水面から出ててのれない場所。ラッキー。

よい海況なのでそのまま長津呂崎を素通りし、安房崎までで折り返す。青いラインの入ったカヤックの人と会釈をする。また静かな海を小網代まで引き返す。途中、海の底がとても近いから、水中メガネをつけて舟をひっくり返し、あちこちで海の中をみて楽しんだ。カヤックスノーケリング。水泳で使うゴーグルなので、時々息継ぎが必要。楽しいから、そのうち息継ぎできるやつも買おうかな。

澄んだ海を楽しんで湾内に戻ったら、ちょうど大先輩が出てきた。その定刻組の皆さんとちょっと挨拶して午前中に舟を上げた。

この日は連休最後の日で、9時前後の三崎口の駅はバス・タクシー待ちの人で溢れたみたい。クラブの一人は、駅まで来たけどそのまま諦めて電車で帰ったような。

始発の頃のバスはいつも通りだったけど、だんだん混んだ。こうなると、帰りのバスも乱れるから、自分の用事が心配になって、帰りはバスをやめて小網代の森の中を歩いて帰った。

森を抜けて尾根筋に上がると、引橋から三崎への道に出る。逆方向、城ヶ島や油壺に向かう車線は車が続く。ナンバープレートの地名を眺めながら、駅まで歩いた。

せっかくの公共交通機関も、マイカーが集まって渋滞されると影響を受ける。とはいえ、地元の人も大変な時期だけど、年に数日しかないことだから、まあ仕方がない。来週からのまた落ち着いた日々が楽しみ。

2017年8月6日日曜日

20170806 試し乗り

ゆっくり出てささっと帰る時間の使い方。なので、昨日話に上がった舟を試し乗りしてきた。とある外国のカーボンFRP艇。513cm、幅53.3cmの覚え書き。

乗ってみるとすごい安定がいい。シートも低い位置ですっぽり乗り込んでる感じ。ボリュームもあって風浪に突っ込んでもバウが沈み切ることなくしっかり水面上に残ってくれる。横からの崩れ波も三角波の中も安定して座ってられる。いつものアボより幅は狭いのに全然不安は感じない。

リーンの限界感もアボと良く似ていて、5m 超えているのに良く回る。長さを感じさせない。棒立ちで傾けるとアボほど粘らないけど誤差範囲。

トータル、漕ぎ出しも軽いし、とてもいい。唯一、バックシートが高くて邪魔っけだけど、これを外してのけぞりがうまくできればすごくいい艇だった。

2017年8月5日土曜日

20170805 サーフ

まだ入っているうねりをあてにして土曜に始発から動く。大潮の干潮は9時半頃。クラブハウスにつくと、ファルト乗りの後輩が昨夜から泊まって起き出していた。のんびり支度をして西に漕ぐそうだ。今日は風もないし、沖に行く分には心配はないだろう。

こっちはいつものポリ艇を支度して一人で舟を出す。網代崎には幅広くめくれあがってうねりが当たってくる。ほくほくしているとSUPに乗った先輩がやってきた。家からの途中どこもSUPやサーファーがすでに入っているそうだ。先輩はこれからクラブに行ってカヤックに乗り換えてくる。

とりあえず一人で近場に行くと、SUPが三人、サーファーが一人。みんな上手。SUP、サーファー、カヤック、それぞれ走るラインが違うから、重ならないような場所で少しずつ乗り始める。

干潮に向かってどんどん波は大きくなってきた。体がほぐれた頃、SUP乗りの先輩がカヤックで来る。またしばらくしたらがNZ先輩、最後にはなんでもやる先輩がきて総勢4人、ちょうど干潮になってバンバン乗れる。
先輩が撮ってくれた
いつもよりも沖から波がたつので助走をつけて遠くからのる。波のてっぺんから滑り降りると、速度がぐんとついて波と一緒に走り出す。波が崩れて横に向くとハイブレース。横乗りが始まるけど、崩れ波の力でカヤックがたわむのがお尻を通して伝わってくる。こんなん初めて。

また、同時に4人で一本の波に乗って、綺麗にコントロールして最後までみんなで乗り切る。超楽しい。

そのうち、ちょっと混んでるから、ポイントのすぐ横、少し離れた大波がたつ場所に一人行ってみた。ここは大波が崩れて巻きながら岩場にぶち当たるので危ない。その前に左に抜ければと思って乗ったら、欲が出てココイチのやつに突っ込んでしまった。

やばいから左に抜けて横に滑り込んだら、波が巻く瞬間にかちあってクルンとひっくり返された。その瞬間細いチューブが見えて次は水の中。波の力で腹を押されて口から空気が一泡二泡押し出される。水の力でメガネが外されそうに震えてる。こえー。落ち着いたので、ロールで上がってすぐに逃げる。やっぱりサーフィンのようには横に走れないなあ。ここまで大きいのに乗るには舟が違うと思った。素直にポイントに戻って普通の波に乗る。

行ったり来たり、行ったり来たり、何度もダッシュして、時々波に置いて行かれて、ずっとこのポイントにいた。潮位そのうちガンガン漕いでいる同期も合流して5人に増えた。

お昼を食べるのに一休憩。SUP先輩は一旦もどってSUPに乗り換えてまた合流。今度はカヤック・SUP・カヤックでサンドイッチ同時乗り。これも乗り切ってみんな笑顔。

始まったときと同じように、一人減り、二人減り、最後にはNZ先輩と二人で何本かのって舟をあげて帰った。夏のうねりを存分に楽しんで怪我もなく終わって、楽しく帰れて満点。紙一重もあったけど、次はやらない。自分の限界を広げるのも少しずつ、ちょっとずつ。







2017年8月2日水曜日

20170802 諸磯


日本の南ほど近くに台風5号が居座ってじりじり西に動いてる。週末のうねりがまだあるかもしれないと思って三浦に漕ぎに来た。5号がまだいるのにもう11号ができようとしてる。間の台風はどこに行ったんだろう。
気象庁から引用

支度をして9時くらいに舟をだす。若潮の干潮は7時で、これから潮が上がってくるところ。風はだいたい北東から10m/s前後で吹き続けている。SUPもやる先輩はすでに7時にはカヤックを出したようだ。

近場のところに行くと波がない。少し思案していたら、北の方から先輩がやってきた。干潮すぐの頃は大きくないながらも長く乗れてたけど、だんだん落ちてきたので他のポイントを見回りに行ったのだそうだ。佃なんかは危なくて乗れたものじゃないそうだ。

週末にならって、それなら諸磯まで行ってみましょうかと一緒に南に漕いで行く。諸磯は相変わらずがちゃがちゃしてる。諸磯は水面下に岩がいっぱいあるので、それを避けて深めのところを通って波で遊ぶ。ジッパーラインも盛大に波頭を吹き上げて、波に乗っているのに正面から別の波が向かってきて舟が叩かれる。楽しい。先輩がいっぱい写真を撮ってくれた。




昼過ぎまで遊んで、もう一度北の方に波の様子を見に行ったけど、すっかり落ちて静かだったから、ここまでで舟を上げた。台風5号は週末ころにはどこに行くのかな。まだまだ楽しみ。


2017年7月30日日曜日

20170729・30 レスキュー練習会

台風が東の方からやってきて、関東の南に居座っている週末。土日ともに相模湾の予報はうねりを伴った2.5mの波。久しぶりに波に乗れるかもしれない。
日曜はカヤッククラブのレスキュー練習会がある。だから引き算で土曜にフリー漕ぎ。

土曜、距離を漕ぐつもりはないのでゆっくりと家で食事をしてでかける。小潮の満潮すぎから干潮過ぎまで漕いだ。大先輩のツアーもキャンセルになったので、クラブについても人はいない。一人で支度をして舟を出す。

網代崎にうねりは入っているが、2.5mという感じはしない。北に舟を向け、幾つかのサーフポイントを見回る。まず、三戸浜の北側、黒崎の鼻との間のサーフポイントにSUPが二人いる。離れて一本乗ると、戻る時に SUP から手振りでもっと離れるよう言われたので、それならと思って、もう一本乗ってからさらに北に進む。

佃嵐崎では波の様子を確認だけ。ここでは乗らない。時たま目印の岩より沖から立ち上がるけど、だいたいは弱い。まあ満潮だしね。細い入江には素潜りの人がいてなにか観察してた。

舟を南に返し、網代崎を通り過ぎ、諸磯までいく。諸磯のなかはがちゃがちゃしてて、三角波のジッパーラインで遊ぶ。そのあと岩場を抜け開けたところで一休みしていたら、SUPの集団が見えた。その集団を遠巻きに回って諸磯のサーフポイントまで戻ると、ここ一のセットが入ってきたので乗る。何度か乗っていたら、バウが潜ってスペアパドルがコードから抜けた。潮時かなと、諸磯の浜でつけなおして、昼ごはんを食べてまた見回りを続けに北に戻る。

網代崎を越えていつものサーフポイントに行くと、他のクラブメンバーがやってきた。NZ好きの先輩、がんがん漕いでる同期、ミニオンズっぽい後輩だ。すでにSUPの波乗りが一人いて、何度かあったことがある人だけど、話したことがなかった。無言のまま、お互いプレッシャーをかけないよう気を遣って乗り出すと、潮が下がってきた時間帯で、わりと乗りやすいのがばんばん。

カヤックはまっすぐ走るので、一つの波に何人かで乗って、おしりとおしりをコツンとぶつけて挨拶する。楽しい。このあとずっと近場で乗って、波が落ちてきたのでSUPの人と挨拶して帰った。はじめて喋った。


日が明けて日曜。クラブレスキュー練習会の前に波乗りできたらと始発で動く。土曜と同じような潮回り。声の大きい後輩と一緒に漕ぎ出して、網代崎を見ると同じくらいか気持ちうねりがはっきりしてた。

昨日にならって諸磯に行く。きのうのここ一番みたいな波がバンバン入る。潮も高いから、目印の岩より先のところからでも十分安全に乗れる。ここで何度か乗って、後輩が沈脱したので潮時と思ってクラブに戻った。

レスキュー練習会は、午前はロール以外のレスキューをやって、午後はロール練習。できる人もできない人も、一日水につかって頑張った。がんがん漕いでいる同期は、安全にもとても気を遣っていて、他の人にもちゃんとやろうよと旗を振ってくれる。

レスキューの練習はこの日だけじゃないので、僕も日々、行き会ったメンバーと一緒に練習を習慣にしてこまめに積み上げて、安全に楽しんでいきたい。気持ちを引き締めるとてもいい機会だし、10名を超えるメンバーが集まるそういうクラブでよかった。

2017年7月24日月曜日

ロマニー・サーフ ポリ艇

先輩の細めのカヤックに乗ったら、他のもいろいろ乗って見たくなった。中でも、ハリケーンライダーの動画を見てたらロマニーのカヤックが格好良くて、しかもそのポリ艇が日本でも売られてる。ロマニー・サーフのポリ艇。



扱っているお店に出かけて試乗艇に座らせてもらう。シートが低くてペタンと座れる。膝のかかり具合もフィット感がそっくり。足先のデッキ高さも余裕があってすごく良かった。デッキがもう少し低いクラシックでもいいけど、ポリはサーフしかない。

一本物のリジッドは考えてなかったのだけど、一度くらいは水の上で試しさせてもらってもバチは当たらないかな。今度そのお店のツアーに参加して乗せてもらおう。

2017年7月22日土曜日

20170722 試し乗り

連休次の週末。土曜のほうが風がましの予報。遠出はできない雰囲気だけど、暑い夏を水につかって過ごしたい。大潮の干潮手前から満潮手前まで漕いだ。

始発から少し遅れた電車にのって三浦にでかけた。連休は賑やかだったけど、今週は一息落ち着いた感じ。レジェンドの先輩がすでに南方面に出てるけど、朝はそれだけ。一人で舟を出す。

網代崎はぴくりともしていない。うねりはなし。予報よりも少し強めの南風で風浪がチャプチャプしているけど、乗れる感じではない。まずは舟を北に、佃嵐崎まで行く。

風浪が押してくれるけど、長く乗れるでもなく、舟を左右に振られて気を使う。いい練習だと思いながら佃につく。パチャパチャとした場所を選んで練習をする。SUPを漕ぐ先輩が出てきているかと思ったけど、見当たらなかった。

定刻組が出て来る時間に合わせて湾内に戻ると、先輩が一人で出てくるのに行き会う。エビ島に行くというのでついていく。この先輩の舟は細くて長い。幅が52cmと、今まで見た中で一番細い。エビ島でこの舟に乗せてもらおう。今自分が欲しい舟は 50cm だから、細いカヤックに乗ってみたかった。


エビ島について試乗させてもらう。乗り込む時に少しふらついたけど、漕ぎ始めたら全然普通。隠れ根のそばなど、波のあるところを選んで諸磯の周りをクルリとまわったけど、かわらずに漕げた。でも、シートの高さは気になった。

普段の舟はシートが低く、お尻と踵の段差をさほど感じない。畳の上にぺたんと座る感じ。先輩の舟はシートが上がっていて、座椅子に座るよう。踵が少し下がる。これだと太ももと背骨の角度が緩んで逆に腰が痛い。勿論シート位置は下げられると思うので、注文する時は思いっきり下げてもらおう。

もどると定刻組もエビ島にきていた。みんなは泳ぎ始めたので、普段の舟でソロで城ケ島に行く。南風がある中でどのくらいか見てみたかったから。

三崎の堤防は三角波。スカリングしたりロールしたり、楽しく遊べる程度。長津呂崎も案外おとなしい。うねりはないからか全然穏やかで、隠れ根を乗り越えたり、崩れ波をくらって沈したり、少し遊んでから舟を返し、昼食の終わった定刻組に合流した。そのあとは一緒にゆっくり漕いで舟を上げた。

風の予報のせいか、あまりSUPもみず、他のカヤックも2グループほど見たくらいか。連休疲れの雰囲気の、タラリとした海を楽しく漕げた。来週は夜光虫を見る夜カヤック。楽しみ。



2017年7月17日月曜日

20170717 三連休

三連休、よく漕いだ。こまぎれだったから距離は漕げなかったけど、たくさん水につかって過ごせたから良かった。どれも天気だったし、風も波も穏やかだった。

土日は午前中だけで始発から。月曜はツアーに参加した知り合いと一緒に一日のんびり漕いだ。

土曜は一人で出た。網代崎が少し期待させてくれる感じだったから、荒崎近くまで様子見にいった。リスク高めの波乗りを何本か楽しんだけど、沈したからそこでやめた。舟を南に戻して諸磯までいき、すこし波ががちゃがちゃしてるところでもう少し波乗りをしてたら、また沈したのでそこでやめた。

日曜は声の大きい後輩と二人で朝から出て、波が全然なかったから近場をうろうろした。それでも少しはチャプチャプしてるところを狙ってレスキュー練習した。それで湾内に戻って僕は舟を上げたけど、日曜の午後からは南風が少し強まったらしい。ツアーのお客さんが一人、追い風追い波で沈したのを、声の大きい後輩がさっとレスキューに入って頼もしかったそうだ。やるなあ。

月曜は少し雲もあって、暑いながらもへばるほどではない。すずめ島に行っては見たけど油凪で、カヤックの上に SUP のように立てるんじゃないかと思うほど。大人しくツアーについて漕いだ。

3日間暑かったので、なにしろよく水につかった。お客さんもメンバーもレスキューの練習に積極的だった。だいたいの人は馬乗り再乗艇でなんとか上がれたし、初めてロングロールが成功したメンバーもいた。

馬乗りやロングが静水でできたからといってすぐに一人で出てけるものでもないけれど、一つハードルをクリアしたというのは励みになると思う。僕も苦手側のロールでとてもゆっくりと上がれるようになってうれしい。特に、0時から1時までのパドルの動きで、パドルを沈めずに舟を返せる感覚がつかめたのが嬉しい。






2017年7月8日土曜日

20170708 大崎

とてもよい週末。風もない予報の土曜に三浦で漕ぐ。先週あまりしゃっきりしなかったから、今日はソロで大崎まで往復しよう。

朝つくと、がんがん漕いでいる同期が先に来ていた。いままでレンタルして漕いでいたけど、自分のカヤックを購入して、それがとうとう届いた。デッキやハルの配色にいろいろ悩んでたみたいだけど、出来上がった舟を見たら、とても軽やかで似合うと思った。おめでとう。

ピカピカの舟の進水式も見たかったけど、とりあえず舟を出す。網代崎には波がない。心置きなく大崎を目指せる。
静かな網代崎が続く日々

かすかな南からの追い風も、漕ぎ始めれば無風状態。 荒崎を過ぎ、長者を過ぎ、何度も水につかりながらまったいらな海を漕ぐ。大崎についた頃は大潮の干潮で、崖の下の浅い海は何人かの人が膝上くらいまで浸かって歩いている。何を採っているかはしらず。

大崎でも長者でも波はない。舟を南に戻して漕ぎ出す。だんだん南風が吹き始めた中、葉山をすぎ、長者を過ぎ、佐島にきて砂浜の浅い海で水にたくさんつかっていい気持ち。

佐島のきらきら
それですずめ島近くの浜にツアー組を見つけ合流。一緒に湾内に戻って舟を上げた。やっぱりこのくらい漕ぐと気持ちがいい。ただ、夏本番でとても水を飲んだ。1.5リットル飲みきってもっと欲しかった。水につかりながらとはいえ、ガブガブ飲めば3リットルはほしい。次からは水の量を増やそう。


2017年7月2日日曜日

20170702 梅雨のもやもや

昨日までの風もおちつき、今日は晴れ間も期待できてしかも波が残っているかもしれない。今日が本番と朝から始発で動く。

今日は定刻組もクラブの人たちも多くて舟が出払う。自分のはあまり誰も乗らないから、それでも気にせず使えるのはありがたい。

朝、最も新顔の後輩と一緒に舟を出してサーフポイントを探すけど、波があんまりない。期待したほどの波は残ってなかった。それでも、いじましく探して風波がザブザブしているところに来たら後輩が沈脱した。レスキューに入るけど、自分が人を連れてこれるレベルじゃないなと実感。たまたまゆっくり沈脱していられる場所だったけど、風向きを意識しておくべきだった。判断が甘い。

定刻組と合流した後は無理せずのんびり漕ぐ。それでもこの日はいくつかもやもやするイベントが他にもあった。

海況のよいベタナギの晴れ間でも、なかなかすっきり漕げない日というのはあるもんだな。来週はピシッと姿勢を正して漕ごう。

2017年7月1日土曜日

20170701 強さ

土曜は曇り空で雨もぱらつく予報。それでも、湾内限定でツアーをやるというので一緒に漕ぐ。参加される常連さんのグループだけど、この一年なんども予約をいれてくれていたのに、いつも開催日の天気が良くなく、すべてキャンセルになっていた。今回も強風波浪注意報まで出て中止は当然かと思ってた。

ところがとうとう我慢しきれなくなったのか、湾内限定でもやってほしいと開催の運び。それならと一緒に漕ぎに朝からでかける。

朝ついてみると雲は薄く、晴れ間がのぞくタイミングもあって蒸し暑い。のんびり準備をしていると汗をかく。距離は漕げなくとも潮につかって遊べばいいな。

支度がすんで久しぶりのカヤックでういたら、皆リラックして笑顔になる。南寄りの風が吹く中、ヨットの間を抜け、網代崎が近づくと、うさぎが飛ぶ海が目の前に広がる。強風注意報が出ているわりにはまだ大丈夫な風だけど、もちろんここからは進まない。

それでも、安全な範囲で少し海の力を感じてもらおうということなのか、大先輩が網代崎から北側の堤防に向けて渡りましょうと進みだした。カヤックが初めての人もいるグループなのに、うまく一かたまりになって網代崎の風裏から追い風で堤防に向かって渡る。

波も大きくなって、追い波、追い風で進む。このグループの人たちのメンタルはとても強い。もちろん、漕ぐ筋力での速度差はあるけど、きちんとまとまって、シーカヤック初めてなのに追い波に乗ろうと漕ぐ人もいて、びくともせずに湾を渡りきり、向きを変えて向かい風を漕ぎ上がって湾内に戻った。

それでお昼を食べたのだけど、カヤック初めての人二人が午後はレスキューの練習をしたいと言い出した。午前中の少し荒れた海をみて、自分が沈をした時に思いを巡らし、その対処を学ぶ必要があると即座に肯定的に声に出した。いい人たちだ。

このグループの人たちはみんなそういうところがあると思う。自分の状況を冷静に分析して、足らないものをすぐに吸収しようとする、自立した気持ちのいい人たち。

それだからこそ、カヤックの神様もカヤックの引き出しを広げようと、こういう天気を選んでこの一年間メッセージを送り続けてきたんじゃないかな。

午後は馬乗りレスキューやロングロールの練習をみんなでやって、湾内に水の音と笑い声を絶やさずに過ごし、みんなスブ濡れで楽しんで舟を上げた。面白かった。


2017年6月25日日曜日

次の舟

今クラブで漕いでいる舟はレンタル艇でなんの問題もないのだけど、三年生になった今、これからすこしフィールドを増やしていきたい。三浦以外の海に漕ぎに行きたい。

もちろんオルカヤックはまだあるけど、自分が漕ぎたいフィールドでは心もとない。これで海をソロ漕ぎしようと思っていた頃が懐かしい。

ともあれ、次のフィールドは「三浦以外でソロ」だから、「自分で運べる舟」という条件が自然と決まる。だけど僕には車の免許がない。なので移動は公共交通機関。

さて、ファルトか分割艇か。

まあ分割艇だね。

行った先でサーフがあればやりたいし、面白い岩場があれば入っていきたい。その時に多少船底をこすっても大丈夫な舟でないと、ソロではリスクがありすぎる。舟を雑に扱うつもりはないけれど、自分がやりたいことを思う存分やりたい。

そういう意味では、本当はポリの分割艇が欲しいとこだけど、手で運べるようなのはFRPのしかない。これはしょうがない。

ラダーはいる?

僕はいらない。ラダーがいるような海況をソロでは漕がない。そういうのはガイドツアーでラダー艇をレンタルして漕ぐだろう。「自分の」舟で漕ぐというセンチメントは僕にはない。


そうして次の舟がだんだん固まってきて、あー、舟ほしい。

今の舟



この6月でシーカヤックのクラブに入って三年目。今まで楽しく漕いだ。

漕ぐのはクラブのレンタル艇。使い込まれたポリ艇で、僕以外に使う人はいないから、レンタルといっても同じのをいつも乗れている。道具で大事なのは「同じものをまずは使い続ける」ということだと思うので、それがこのポリ艇を選んだ理由。バレーのアボセットという舟。

同じものを使い続けるというのはとても大事。特にはじめての時ほどそう。そうやって感覚のベースを作ってこそ、道具を変えた時の違いに気づけると思っている。

それで、このポリ艇を二年漕いでようやくベースができたと思ったら、案外この舟がとても良いことに気づいた。この舟、とにかく動かしやすい。

まず、舟を傾けるのがスムーズで、フラットとマックスの間のどこでも止まれる。舟によっては、止まりやすい角度を意図して作ってあるのもあるみたいだけど、アボセットはどのリーン角度でもスッと入れてピタッと止まる。どこか一定の角度に戻りたがる感じがない。サーフしていてリーンを微調整するときに、この無段階な感じがとても好き。


それから、マックス傾けた時の安定感。コーミングが水につかるくらい傾けても安定している。波のある状態で少し揺られても、全然ひっくり返る感じがしない。安心して舟を傾けられる。そういう意味では、マックスの幅が広くて、本当のマックスはもっと先なのかも。舟によっては、アボセットと同じ感じで傾けていると、ちょっと行き過ぎたみたいで沈したがるものもある。


それから小回り。アボセットをいい感じに傾けると、片側バックスイープだけでその場で回転できる。カーブじゃなくて、自分を中心にその場でくるくる回転できる。本当に turns on dime する。岩場の中で引き返すときなど良く使う。舟によっては、結構傾けても全然回らないやつがあってストレスがたまる。ボリュームも関係するのかもしれない。ボリューム低めの艇だと、回すときにデッキに水があたって邪魔をしてる。


スケグはついているけど、砂がつまって壊れやすいので、申し訳程度に出した状態で接着して殺してあると大先輩が言っていた。そういう意味でいえば風見はするけど、日帰りで岸ベタを一日漕ぐ程度の距離なら別に問題もない。


というわけでクラブで漕ぐなら正直このポリ艇で大満足。というか大好き。三年生になってもこの舟にお世話になります。どうぞよろしく。


2017年6月24日土曜日

20170624 くらげ

梅雨の前線位置に一喜一憂。土曜日はばっちり漕げそう。朝から動く。予報に違わず、陽射したっぷりで気温もあがり、風もない絶好の距離日和

ちょっと前に水が入ったカメラも、しばらくほったらかして乾いたらなんとなく直った。
ホワイトバランスがちょっとおかしい気もするけど、用は足りる。

がんがん漕いでいる同期と一緒に舟を出す。ひとり、昨夜から泊まった先輩がすでに出ている。荒崎に向かうと言っていたので、それを追いかけようか。

網代崎をみる。ピクリともしない。今日は波はなし。距離漕ぎに決める。荒崎-横瀬島かな。
暗く写ってけど明るい夏の朝
先輩を追って北に向かう。途中、黒崎の鼻を回ってくるSUPを見つけ、寄っていくと別の先輩。海況がよければ家の近くからSUPでクラブまでいき、そこでカヤックに乗り換える。今日は波がないですねーと話をして北に進む。

佃嵐崎近くで先に出ていた先輩が戻ってきたので三人合流。二人は定刻組に合流するというので引き返す。

網代崎で分かれてここからはソロで南方面。シーカヤックをはじめてこの6月から三年生。ようやく自信を持って城ケ島から東に漕げるようになった。

かすかな南からの向かい風。諸磯あたりなど、浅いところは底まで日が通ってよく見える。三崎港の堤防にとりつくと深くなって青みがます。ミズクラゲがたくさん出てきて浮いている。青い空と深い宇宙に挟まれた間をカヤックで進む。
深い青の中に銀河が浮くよう
長津呂崎も静か。はー。薄手のウェットを来ているので流石に暑くなる。その都度まわって潮を浴びるととても気持ちがいい。

安房崎について岩の間にはいると、緑のポリ艇がいて挨拶をする。三浦で自前のポリ艇は珍しい。親近感を覚える。

安房崎からは灯標とその先の横瀬島を目指して真っ直ぐ。淡々と漕いでつくと、青いファルトとすれ違う。挨拶をする。

潮が丁度低くて横瀬島定番の上陸場所が細長い。まあ、ソロだしそのまま引き返す。
横瀬島最高峰がさらに高く見える
帰りは岸べた。毘沙門あたりを漕いでいると、少し沖にカヤックの集団が見えた。先輩かなと思って寄ってみたら違った。ここ一番の天気だし、今日は普段よりもたくさんのカヤックを見る。

また岸に寄って少しの岩の間で遊ぼうとするけど、まあ、普通。盗人狩も穏やかだし、釣り人も多いしで入らず素通りして安房崎に戻る。こんどは緑のファルトとすれ違い、挨拶をする。

馬の背あたりで岩の間を抜けると、大先輩の定刻組とちょうど行き会ったので合流して赤羽根海岸でお昼ごはん。灰色の砂浜が日に焼けて暑い。一人早めに舟で浮かんで、海鵜の絶壁のしたあたりで普段ははいれない洞窟で遊ぶ。

あとは定刻組とタラリと漕いで湾内に戻り、最後にパチャパチャ遊ぶ。都合30kmくらい。舟を洗うシャワーをそのまま頭から浴びればさっぱりできる時期になった。来週は土日どちらかいい天気になりますように。



2017年6月18日日曜日

20170618 梅雨寒

本当ならまるまる一日漕ぎたかったところだけど、梅雨寒の一日で北寄りの風が弱くはない。近場で遊ぶつもりで朝から三浦に。

横断組から何人か、前日そのままクラブに泊まった。それが朝起き出してきたところにクラブ着。自分の舟の支度をしつつも、横断の話を聞きながら舟の片付けを手伝う。舟の積み下ろしをやるには人手がいる。四人乗りやタンデムなんかは分割されているとはいえ一人じゃ無理だ。

ガンガン漕いでいる同期はそういうのに気がつく人で、大先輩一人の作業にならないようできるだけ予定を回しているのに頭がさがる。

最近入会したクラブの後輩も漕ぐというので、曇り空の下を二人で漕ぎ出した。気温も低く、水を暖かく感じるくらい。まるで冬の海だ。

停泊ヨットの間をとおらず、また養殖の網も避けて、湾奥から堤防までは北側の岸寄りを漕ぐこと、等々、漕ぎながら注意点を伝えつつ堤防まで来て外に出る。

荒崎方面の北を向くと、向かい風ながらうさぎは飛んでいない。様子見ですずめ島まで漕いで、全然平気そう。北東の風だと、すずめ島から強まって三戸浜で抜けやすいので、ここを全力漕ぎで漕ぎきりましょうと声をかけて黒崎めざして風の中に出る。

後輩はがっしりした腕でガンガン進む。カヤックを始めたばかりなのに、速くて追いつけないくらい。これなら黒崎まで行けそうなのでそのまま進む。無理なら途中で引き返そうと思ってすずめ島を出たけど、全然心配ない。

さすがに10分くらいしてペースが落ちたけど、三戸浜はほぼ渡りきった。弱まる風のなか流して風裏に取りいて一休み。フォワードストロークが洗練されてきたら、とんでもなく速くなると思う。

無理して進むこともないので、すずめ島まで引き返す。5mmのフルウェットを借りて着ていた後輩はとても暑そう。やりたいというのでここでロール練習。芝生の上で数回、体の使い方を説明して実地。一発で上がる。細かい調整で声をかけたけど、一度もサポートの必要なく、沈脱もなくロングロールは上がるようになった。

それならと思って湾内に戻り、シーボニアの岸壁前でもう一度ロール練習。北寄りの風浪があるときは、三角波が立って良い遊び場になる。ここでもロングは失敗なく上がる。

それならショートでやって失敗したところをロングに持ち替えて上がってみたらとチャレンジしてさすがに沈脱。そのまま馬乗りをやるけどこれも三回チャレンジであがれずギブアップ。そんなに強い三角波でもないけど、静水とは違う感じを味わってもらってTレスキュー。

水遊びを楽しんでもらって、まだまだソロでは湾内ですかねー、という雰囲気になってクラブに戻って昼に舟を上げた。

水につかる人はすぐにうまくなって波乗りもするようになると思う。これから一緒に楽しめそうで嬉しい。

2017年6月17日土曜日

20170617 キラキラした日2

一日晴れて、風もそんなに吹かない予報。朝から動けば夕方からの都合に間に合うとわかってでかける。

今日はクラブの有志で相模湾横断する日。四人乗り、タンデム、シングルそれぞれ一艇ずつで七時にはもう舟が出た。参加できなかったけど、水平線の向こうによく見える伊豆半島を見て、横断組の健闘を祈る。

いたずら好きの先輩がちょうど舟を出すところで、一緒に湾を出る。タコ好きの先輩がすでに沖網代あたりまで釣りに出ていて、そこに呼び出しをくらっているという。北からの風を強く感じて、ちょっとビビりながらついていく。

沖網代で合流して少し流されながらどこに行こう。先輩二人は剣崎まで漕ぐというので、安房崎までついていくことにする。

岸には寄らず、追い波に真っ直ぐ押されながら飛ばす。はっきりした波乗りとは違うけど、パドルが軽くて爽快。安房崎について岸による。先輩二人は鳥山を見つけて突っ込んでいったので、僕はソロで引き返し。

長津呂崎も静か。諸磯をすぎてようやく風浪がちょろつく程度。とても良い日和で、もう少し距離を伸ばしたくなって佃嵐崎まで往復して舟を上げた。

帰りの電車で横断組が無事真鶴に到着したことを知る。すごいなー。おめでたい。七時にでて三時について、道中八時間。速いなあ。四人乗りのスピードにシングルでついていった大先輩の貫禄にしびれた。横断組全員が普段の漕ぎを着実に積み上げての結果で、自分のことのように嬉しいし誇らしい。

海・人・舟をまじりっけなしに楽しんでいるこのクラブの一員で本当に良かった。

2017年6月15日木曜日

20170615 きらきらした日

木曜が風が落ち着いてて天気も良い絶好の日和っぽかったから漕ぎにきた。小潮に向かう中潮で動きは少ない。

会社に行くのより早い時間から動く。平日なのでクラブハウスには誰もこない。ソロだし、気ままに距離を漕ぎたい。支度をして舟を出す。

網代崎まで出る。かすかなさざなみで海は静か。うねりもない。空は霞んでいて富士山は見えない。湿った夏の陽気。

網代崎の写真を撮ろうと思ってデジカメをちょっと水につけたら、気密の蓋がきちんと閉まってなくて壊れた。あー、またやっちゃった。直すまでしばらく写真無しだなあ。

そういえば、朝の電車で荷物を網棚から下ろすとき、かすかな細い筋が腰の中で一本だけ切れた感じがあった。アルデンテなスパゲッティのあるかないかの芯が折れたと言えばいいか。なんかついてないと思ったけど、実はとても良い日になったことが翌日にわかって、これを書いている今はとても気分がいい。


壊れたカメラを防水バッグに仕舞う。乾かしたらまた動くかもしれないと期待も一緒にこめる。さてどこに行こう。

そういえば、ファルトの後輩に「今日どこ行ったの?」と聞いたときの、「西にいきました」と言う返事を思いだす。僕は沖にでるのは怖いけど、こういう日ならと思って、まずは沖網代・亀城礁・荒崎タッチで戻る。

沖網代も亀城礁もとても穏やか。隠れ根の頭だけ和紙漉きみたく洗われている。波乗りはできない。また網代崎まで戻る。


お昼前だし、横瀬島まで往復して帰りは南風で帰ろうと漕ぎ出す。諸磯も三崎港の堤防前もだるい感じ。長津呂崎にとりついて城ヶ島の南岸に入ってようやく舟が揺られるようになってきた。

安房崎の灯台で一旦考える。ここまでほぼ無風の状態。なのに長津呂崎手前は波があった。マピオンの三浦の風予報が午後で5m/s 。だいたい倍吹くという僕ルールがあるので、10m/sくらいは当然。GPVの予報も午後一から夕方まで10m/sの予報だった。夕方になると落ち始める。


10m/s 吹いてどのくらいの波になるか。


まあ、漕ぎ上がれない強さじゃないし、大外を回れば大丈夫。ゴー。

たいらな海を淡々と横瀬島までいって昼ごはんを食べる。東風崎の灯標も横瀬島も波がない。

折り返して帰りは岸ベタ。盗人狩に入って出て、宮川あたりから安房崎に戻る。だんだん南風が強まり、安房崎灯台についた頃が剣崎で9m/s吹いてた時間帯。安房崎の岩の間から南の海をのぞくとだいぶうさぎが飛んでる。やっちゃったか。


本当にまずかったら三崎港の中を通してもらうつもりで漕いでいく。馬の背洞門あたりから長津呂崎を回るまでが三角波でなかなかしびれた。それをすぎるとどんどん波は落ちていって、釜根の浮標ではもう落ち着いている。三崎の堤防を回って諸磯が見えるともう凪いだ。


ほっと一息ついて、おやつ食べたり、諸磯のきらきらした海でロール練習したりしながら南風にだんだん流されて湾に戻って舟を上げた。

都合30kmくらい漕げたし満足。

2017年6月10日土曜日

20170610 強風

知り合いが土曜にカヤックのツアーに申込んだので、一緒に同行するために三浦にでかける。土曜は昼前から風が強い予報で、小網代湾の外には出られないだろうけど、水も日差しも暖かだから楽しみ方は色々ある。

少しは距離も漕ぎたいので、始発電車から動いて早めに舟を出す。まだ風はない。網代崎はぴくりともしていない。南に向かって諸磯を抜け、三崎港の堤防にタッチして小網代の湾内に戻ると、大先輩の車で定刻組が到着してきた。

朝のうちは風も波もない 
諸磯の中もまだ静か

漕ぎ方の簡単なレッスンをやって、ツアーのみんなが湾奥に浮かぶ。知人の二人も初めてのカヤックを楽しんでいる。ひととおりしたらヨットを抜けて堤防まで行ってみる。まだ風は落ち着いている。でも、網代崎をちょこっとだけ回ってみたら向かい風が強い。無理せずみんなで湾内に引き返し、風裏の浜辺に上がってお昼ごはん。

風がどんどん強まるのは予報どおり。水はあたたかなのでレスキューのデモなどを織り交ぜつつ、海の上で時間を過ごす。一番風が強まる時間になったら湾奥まで全員で戻り、めいめい遊んで少し早めに舟を上げた。

ツアーのお客さんは次のカヤックの予定がもう決まってる人ばかりだった。新谷さんの知床ツアーに参加する人や、沖縄のカヤックツアーに参加する人などで、今日みたいにちょっと強い海況で漕いでおけて良かったんじゃないかと思う。