小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年11月25日土曜日

20171125 のんびり近場

朝までの西風も昼に向けてだんだんと収まる予報。波の様子を見ながら近場で遊ぶつもりで出かけた。日差したっぷりの中のんびり過ごし、小潮の満潮から干潮まで漕いだ。

朝の電車でいつもの車窓チェック。西風の風裏なのに、野比海岸から見る東京湾の海の色は鈍い。あれれと思う。

クラブハウスについてボート釣りのお兄さんに挨拶をする。先週に続き、海が良くなくて朝出るのを諦め、風待ちをしていた。双眼鏡で沖網代まで見ると、横に伸びた白波があちこちにたっている。双眼鏡を外してもはっきりと見える。とはいえ風も落ちついてきたようだ。

支度をしているとチラホラメンバーも集まってきた。一足先に浮かんで堤防まで様子を見に行く。湾の奥まで風浪が入ってきている。停泊ヨットもマストを揺らしながら、でもカランカランという音はしない。風はパドルを持っていくほどではなくなった。バウに水をかぶりながら堤防まで。雪をかぶった富士山がはっきり見える。冬の景色だ。


網代崎では周期の短い風浪で白波がたっている。うねりじゃないからちょっと乗りにくそうだけど、遊べる感じ。一旦戻って支度の終わった NZ先輩、オサレな同期と一緒に三人で近場のサーフポイントまで出直す。

周期の短い風浪はそこそこパワーもあって奥まで乗っていける。ここにもう三人合流して昼まで遊ぶ。

午後は波も落ちてきて、三崎の堤防手前までまとまって漕いだ。ちっこい後輩も風に向って淡々と漕いでる。潮が下がってきた諸磯の中は白い波があちこちから岩を洗う。そこを抜けた堤防との間は波の間も長くなって、うねりの赤ちゃん。後輩は余裕がなくなると黙るけど、今日はわりと平気らしい。

それならと思って、沈脱してTレスキューしてもらう。肩の高さまで波に持ち上げられる艇を抑えて水抜きをするには、やっぱり腕の力が要る。まして僕のは重いポリ艇。その水をちゃんと抜いて舟に上げてもらえた。お見事さん。

吹く風は冷たくなったけど、まだまだ水は温かい。風がなくて波もあるときは練習の良い機会だ。自分でも馬乗りやったり、回ったり、揺れる艇でいろいろ遊んだ。楽しい。

それで帰って舟をあげたら、ボート釣りのお兄さんも立派な真鯛を一匹釣って上がってきた。波の中を根性でぶっこ抜いてきたそうで、青い点々とアイシャドウはいつ見てもきれいだ。深い海の中から上がってくるこのイルミネーションは釣る人だけの景色だろう。お兄さんの明るい声にもその光る点々がちらちら見えて僕に伝わった。あー、面白かった。来週も漕げるかな。



2017年11月19日日曜日

20171119 サーフチャレンジ

午前中は北風ぴゅーぴゅー。午後からは伊豆は大風、三浦は穏やかな不思議な予報。天気の通り方次第で三浦もわからないと思い、午前中メインででかけた。北風で寒いけど日差しはあって、冬の装備の再確認にちょうどいい。大潮の干潮前後数時間を漕いだ。

津久井浜駅と三浦海岸駅の間は電車の窓から東京湾がよく見える。この朝は明るい空の色に似合わず、海は鈍い灰色で北風の強さが想像できる。午前中は湾内から出られないかなと思いながらクラブハウスにつくと、ボート釣りの人が様子見をしていた。

この日はカワハギ釣りの大会が予定されていて、さすがに強風の予報でやらないだろうと思っていたら開催されて、ちょっと出遅れてしまったのだそうだ。海がなんだか温かいのか、まだ9月くらいの海の様子だそうで、まだカヤックでの青物釣りも期待できるのかもしれない。

ハウスから見る海も鈍い色で、僕ものんびり支度をしていたら、他のメンバーもぽつぽつやってきた。新艇で小網代初デビューのNZ好きの先輩、なんでもやる先輩だ。人があつまるとやる気が出てきて、白髭神社で挨拶したら水に浮かぶ。



ヨットの北側をすり抜けると、向かいから木のパドルの赤いカヤックがやってきた。この前と同じように挨拶をして三戸浜からの様子を聞くと、うねりっ気があるけど SUP も出てたとのこと。期待して網代崎を見るとバッチリ崩れている。


これはと思って三人で堤防から出ると、しっかりうねりこんで岩場に巻きながら当たる波が岸をおおってる。気を引き締めて近場のサーフポイントまで漕ぐと、SUPが二人いた。

一人はSUPでレースもでているプロの人。もう一人はSUPもやるうちの先輩。今日は朝からSUPで出かけてきたそうだ。追い風とはいえ、北からの風浪と西からのうねりの中よくSUPでくるもんだ。帰りもSUPだそうで、タフだなあ。

最初はちょっと引き気味に来たけれど、なんでも先輩が飛び込んでいく。NZ先輩も身の丈にあった波といいながらチャレンジしてる。みんなで乗り出す。サーファーが一人、SUPがもう一人、総勢7人がポイントに入り、絶え間ない波にどんどん飛び込んでいく。みんなひっくり返っても、水はまだまだ温かい。

干潮すぎても波はよかったけど、あっというまに腕も腰も効かなくなってきた。SUP先輩はお昼前ということで上がり、サイレンがなる頃には僕らも上がってお昼ごはんをゆっくり食べ、帰りの電車でお酒を飲みながらわいわい帰った。








2017年11月12日日曜日

20171112 房総チャレンジ

クラブのみんなと外房に漕ぎにいく。大先輩の車にカヤックを積んで出発。サーフが楽しみな人もいれば、サーフ初チャレンジの人もいて、怖いよー、でも面白いよーとはずんだ話をしたら海についた。午前中は北風の強い予報で、満潮前後で4時間くらいだったか。



支度をして舟を出す。今日はNZ好きの先輩の進水式もやった。もう何週間も前に届いていたのだけど、ここのところ週末の荒天で進水式が延び延びになってた。好きなだけあって、舟の配色もNZ国旗の赤白青。プチプチから出したばっかりのハルはワックスがツルツルに効いていて、白い浜に下ろすと横からの風ですーっと逆風見していた。斜面においたら大きな舟の進水式みたいにツーっと滑って波に飛び込みそうだ。

おめでとーと声をかけながらみんなで浮かぶ。出発の浜はピクリともしていないけど、右手西側の岬を回り込んで外にでると、浅い隠れ根が広く沖まで続き、とっても波が立ちやすいところなんだそうだ。

今日はお客さんはいないから、大先輩のコース取りも攻めてる。広い崩れ波を沖にかわさずに、逆に岸ベタに入り込んで波をかわして抜けていく。ときにはカヤックに座った頭の上からかぶさるように波が崩れるところもある。早速一人、波をくらって沈。後ろを見ていなかった。それを助けていると、また別の人が沈。それを助けにいった人もうっかり沈。モグラ叩きのように沈とそれを乗せるが繰り返されて、一旦沖に戻る。面白い。



風は強くなく、出し風でもなかったので、まだまだ何度でもモグラ叩きできたと思う。助ける側もいい練習になった。大先輩のレスキューは乗せるのがすごく早い。舟を抑える、水を抜く、乗せる、一連の動作に迷いがなく一発できまる。助ける側の技術にも雲泥の差があって勉強になった。

レスキューだけでじゃなく、沈しそうな人をどうフォローして進ませるかも見られていた気がする。漫然と進ませて波に突っ込ませてはいけない。自分が通れるところと、他の人が通れるところは違う。後ろにいても横にいても、お互いに気を配ってフォローしあって声を掛け合ってリスクを減らす。



この後は随分まとまりもでき、沈もなく波を抜けてお昼ごはんがちょうど満潮の頃。食べたら先を急ぐ。出発から2つ、ひなびた漁港を越え、崖の下を漕ぎ岬を越えたら湾が開けた。遊覧船が通ってる。

5km くらいは続いたか、ここで隠れ根のエリアもおわり、岬を越えて風裏になった穏やかな海をたんたんとみんなで漕ぐ。湾を2つ3つ越えて、ゴールの浜に来た。今日は 1 ウェイで、ここから電車で回送。それまでは時間があるので、砂浜へのサーフにみんなでチャレンジ。

最初ついたときには今ひとつだった波も、干潮に向かってだんだんと楽しくなる。今日がサーフ初の人も果敢にチャレンジ。波のてっぺんまで持ち上がって沈して、脱して浜に打ち上がって、またアザラシ方式で出てきてまた打ち上がる。



疲れて浜でぼーっと休んだり、絶え間なく波に乗ったり、みなそれぞれ回送の時間まで遊ぶ。結局最後まで波に残ったのは、サーフ初の人と大先輩だった。ナイスガッツ。これで舟をあげて帰った。

やっぱり三浦は守られてる。房総半島と伊豆半島に守られた箱入り娘だという。そこで練習たら次はみんなで外に飛び出して、それでワイワイいいながら帰ってくる。その繰り返しがとても楽しい。



2017年11月5日日曜日

20171105 佐島のキラキラ

連休の最後に漕ぎにきた。午前中は北風強めでも、午後から落ちてくる予報。朝方の薄曇りも消え、よく晴れる大潮の干潮を挟んで漕いだ。

クラブのみんなは土曜がメインだったみたいだ。気温も高めで風も落ち着いた予報だったから当然か。一方日曜は気温が下がり北風の予報。冬の身支度ででかけた。

一人で準備をしながら考える。午前中の北東寄りの風は楽じゃなさそう。普段なら風裏めざして城ヶ島から宮川湾を見渡して戻るだろう。三崎の堤防を回れば穏やかな日差しで静かな水面を漕げるはず。

でも、今日はソロだしちょっと背伸びをしてみよう。荒崎を越えて佐島まで、向かい風の中を渡ってみよう。それで引き返して、余裕があったら城ヶ島タッチして帰ろう。

そう決めて湾内に浮かぶと干潟近くに赤いカヤックがいた。三戸浜から出て小網代に入ってきたみたいだ。挨拶をして少し話すと、僕のカーボンのグリーンランドパドルに興味を持ってくれて、何度か回ってもらった。逆に木のパドルを借りて僕も回る。やっぱり手に触れた感じは木のほうがいい。

それじゃと声をかけてヨットの脇を抜けていくと、木のパドルの白いカヤックがまた入ってきた。すれ違いながら挨拶をする。クラブの人はいないけど、三浦のカヤックは賑やかだ。



網代崎は静か。予定に変更なし。佐島に向かって北に舟を向ける。三戸浜はそうでもなかったけど、和田長浜の沖は風が抜けてた。一人乗りのヨットがたくさん練習してて、風に倒されたヨットもある。見ていると、横倒しになって水面近くにあるキールに立って、マストからのロープを引っ張ってヨットを起こしてた。小田和湾はどうなっているかばっかり気にしながら漕いだ。


荒崎にとりついて回り込むと、小田和湾は思ったよりふつう。引き潮で北東だから順目なのかな。剣崎で10m/s 安定して吹いていた時間帯。こちらは白波も出ず、バウが叩かれることもなく、風は少し弱かったのだろう。佐島マリーナの堤防の隙間目指して漕ぐ。斜めからの風なので、陸立てより沖には出されないよう気をつける。

橋をくぐって佐島の北側、キラキラゾーンで一休み。


帰りは斜め後ろの風。カヤックが一番苦手。風波に力はなく、風見で左に向きがちな舟を押さえて漕いだらとても疲れた。長津呂崎をタッチしたい気持ちと疲れた言い訳の折衷案で、諸磯の灯台を目指す。何故かとっても疲れて、諸磯につくまでに何度も休んだ。気温はちょうどよいし、なんでだろう。

諸磯の岩場の中でボッーっとして、今日はここまでということで引き返す。あー、疲れた。思ったより距離を漕げずだらしない。海況の良いとき狙ってちょっと距離を出しておこう。




2017年11月1日水曜日

20171101 台風の後

台風の後の晴れにお休みを取って漕ぎにいく。中潮の干潮から満潮までちょうど漕いだ。

カヤックに興味を持った人がたまたまこの日に休みで、天気も良さそうだからと大先輩の一日ツアー定刻組に参加することになった。僕も一緒に漕ぐ。でも、ツアーだけだと少し物足りないから、早起きして先に浮かぶ。

ちょっと漕がなかっただけなのに体が重い。肩に担いだ舟も重くて足元に不安がある。怠けてた。堤防で静かな網代崎を確認し、北に向かう。向かい風。黒崎まで往復するけど、ここでも体が重い。

クラブハウスに戻って定刻組を待つ。日向ぼっこをして柿ピーを食べる。大先輩の車が入ってきて、人を下ろすと案外多い。僕の知り合い以外にも何人かいて、クラブメンバーもいて、週末と変わらない。みな晴れを心待ちにして台風を過ごしたんだろうな。

みんなで支度して淡々と漕ぎ出す。少し霞もあるけど、夏の蒸気と違って乾いてる。薄っすらと青い富士山も見えるし、江ノ島も見える。もっとはっきりとしてきたら冬だ。

一気に荒崎まで漕いでお昼。どちらの週末台風がやったのか、釜根の浮灯標が流されて、三崎の港から荒崎まできて打ち上げられてた。舟で引っ張っていって戻すのかな。



ゆっくりお昼休みをしたら、岸寄りを漕いでちがった景色を楽しみながら帰る。岩の間をカヤックを動かして抜けていくのは楽しい。自動車教習所みたい。細いクランクを抜けていく。

そんなに南風も強まらないまますずめ島をすぎて、途中ちょっと休憩して湾内に戻って舟をあげた。