小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2019年7月20日土曜日

20190720 うねりがやってきた!

台風が九州から韓国に抜けている最中、日差しはないけど風もない週末。うねりのありそうな土曜を狙ってでかける。日曜の方が賑やかそうだけど、波なら土曜。中潮

朝、クラブに着くとちっこい後輩がすぐにやってきた。知り合いがツアーにやってくるので、その前に軽く近場で釣りをしておくのだそうだ。聞くと、堤防の外にはじゃんじゃんしぶきが上がっているらしい。どこか高い場所から見たそうだ。こちらの気持ちも上がる。

ここんところ削っていたグリーンランドパドルがようやく形になって、今日はそれを試してみる。ヨットの脇を抜けて、小洒落た別荘につけるはしけを左に回って、まだちょっと太めに削ったパドルを回しながら網代崎を見る。ああ、やばいねえ。

堤防の先にでて、岸からいつもの距離感で漕ぐと、ふつうのうねりでも盛り上がり、波頭が巻きそうにそそり立って過ぎてゆく。これが大きめのやつだとこの距離でも崩れて岸まで止まらないだろう。うん、これはやばい。

いつもより岸から距離を取ってポイントに行くと、サップとサーファーが一人ずつ入ってた。会釈をして波を待つ。うねりは大きく、舟は上下するのだけど、ちょっと斜度が足らずに押してくれなそうな感じ。すこし眺めてみたけど、イマイチと思ったので場所を変える。

こちらのポイントは誰もいないけど、うねりの立ち上がり方がやばい。真ん中のスープに入ったら絶対だめ。とはいえ広いから左側にエスケープすれば大丈夫という考えでしばらく眺める。

下が岩場になっているスープゾーンはデカすぎるし、波頭がチューブを巻くのでシーカヤックで遊ぶ波じゃない。かといって、ちょっと深めのこちら側はなだらか過ぎて中々乗れない。大きければ良いというわけでもないし、難しいな。

手頃なのを選んでダッシュを繰り返しても中々うまくのれず、ちょっとスープ側に入ってしまったので止まったらまずかった。向きを変えている間に次の波がちょうど崩れるのにぶつかりそれをブレースで受けた。舟は押されて波頭に持ち上げられ、チューブが巻く瞬間に舟ごと下に落っこちる。ほんの50センチかそこらのことだけと思うけど、おしりがストンと真下に落ちる感覚はなかなか珍しい。

ストンと落ちた舟がザブンと波の面に落ち込む瞬間からが、波に転がされる時間。水の中でブレースからセットに体を変えるけど、まだ舟はまだ波の中。息が続かなくなって待てずにロールをしたけど失敗して、はい、アウトー、と思った瞬間膝が抜け、自然と沈脱となった。

抜けたあたりでは崩れ波も消え、セルフレスキューする時間はある。流れも崩れる場所からは離れるようになっている。コックピットのコーミングまで水が入ったちょっと不安定な舟に馬乗りで再乗艇し、浜に上がって水を抜いてひとしきり反省。

よし、と思ったら沖を後輩が出ていくのが見えた。潮時と後輩を追っかけて世間話したあと気を取り直してまたポイントに戻る。今度は丁度よい波を何度か乗れた。それで今日はおしまいにして大先輩のツアー組に合流しに湾内に戻る。

大先輩組とゆっくり諸磯、油壺を巡ってお昼を食べる。昼食後、スリムな後輩に声をかけて、諸磯のなかで波がワサワサしているところで馬乗り、T字をお互いに練習する。夏ならではだなあ。それでまた大先輩組に合流する。お客さんたちももう少し漕ぐようだ。それで漕いでいたら、いつものポイントにカヤックがいるのに大先輩が気づいた。沖からかすかに見えるカヤック。それで僕だけポイントまでいったら、サーフ好きの先輩だった。

もうサーファーとSUPはおらず、先輩だけだった。波なら今日だろうと、家のことをなんとか片付けて午後から遊びに来たのだそうだ。一緒に遊びはじめる。ちょうど楽しみやすいサイズの波でバンバンやる。あんまり大きくないけど、崩れる瞬間にバウが落ちるとちゃんと前転できる。先輩もやったし、僕もやった。やっぱり波遊びは楽しい。

そのうちに大先輩組が帰ってきた。新しく SUP も一人入ってきたので、二度目の潮時と組にくっついて帰って舟を上げた。


久しぶりに脱った気がする。見上げるようなサイズの波は崩れた時にロールの態勢まで落ち着くのに時間がかかる。息を吸い込んでできるだけ長く水の中で落ち着いていられるよう、気持ちを長く持とう。いつもはすぐに上がっちゃうけど、ちょっとワンテンポ待って舟の落ち着きを感じよう。

ようやく台風のうねりを感じることができた。今度の週末はクラブのみんなでレスキューの練習をする。そういう練習が楽しい時期がうねりとともにやってきた! 夏のカヤック、はじまった!

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