小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2020年2月24日月曜日

20200224 隠れ家

がっしりした後輩と距離を少し漕ごうかと三浦に出かける。自分は始発から動いて支度をし、一人で波のあるなしを確認しに一回り。土曜に吹いた春一番からの強い風で波が残っていないかと期待して早く動いた。風は落ちて一日穏やか大潮

一人漕ぎ出して、暖かい時期には SUP・サーファーがいる場所をいくらか回る。2月は彼らもおらず、僕らだけで思う存分遊べる。狭いポイントではいくつか危ないやつをパスしながら、しっかりと遊べたので満足して近場のポイントに戻る。するとNZ先輩がやってきて一緒に遊び始める。後から、スリムな先輩、ニセコ先輩も合流して、久しぶりの波で遊ぶ。

そのうちに約束の後輩がやってきそうな時間になったので、小網代の入江に戻って合流する。堤防の内側では、ファルトやシットオンが湾内に入ってきてた。いい陽気だもんね。

後輩と南を目指してパドルを回す。もともと筋力があるところ、最近体を使って漕げるようになってきたので進みが早い。言い訳をさせて貰えば、後輩の乗っているウォーターフィールドのゴリラはとても漕ぎ味が軽い。僕のポリ艇は漕ぎ味が微妙に重い。岩にハルを擦りまくって、毎回ゼンマイを作ってざらざらにしてくる僕が悪いのだけど、ひーこら漕いでもジリジリ離されてしょんぼりしてしまう。

そんな先をいく後輩の後を追って、諸磯、釜根、長津呂を抜けて進んでいく。結構うねりが残っていて、長津呂崎の岩場の波に不安があり、後輩は大外を回って行く。自分で先をよく見ながら、好きに漕ぎ回れるのがカヤックの良いところ。

馬の背を過ぎて赤羽根海岸がみえてくる。先に出て横瀬島を目指しているはずのレジェンド先輩と、最近入った後輩が小さな洞窟の浜に上がっているのが見えた。この後輩は、アルガフォレストのツアーでカヤックを初め、関東に移る必要があったので僕らのクラブに入会してくれた。

洞窟の前の岩場にしっかりと波が入っている。先の二人は良く上がれたなと思いながら、波の出るところをしばらく止まって見てみる。先行していたガッチリ後輩も、どうしようかと躊躇って手を止めている。良く見れば一筋、隠れ根の尾根と尾根の間に道ができていて、そこを通って行けば洞窟まで行ける。後輩が自信なさそうにして止めたままなので、先行してその筋に入っていく。右手の隠れ根がブーマーを作り、崩れた水泡で明るい緑になった海面を漕いでいく。途中で振り返り、同じところを通るように身振りで合図して洞窟の前まで滑り込んだ。

ここはカヤッカーの一番の隠れ家だと思う。春の引き潮が水たまりを岩場の間にあちこちつくり、好き透った明るい青の砂底と岩場のあかるいアオサの色が競い合っている。そのキラキラした色に比べて春の空は明るくも霞んで書き割りの様。

そうして岩場の内側の静かな水たまりから洞窟の浜に上がって昼休みにした。ガッチリの後輩もなんとかくっついて上がってきた。陽のあかるい砂浜でのんびりしていると、西からNZ先輩と房総同期がやってきて、同じように岩場の波を見て舟を止めた。すると、やっぱり同じように先輩が道筋を進み、それを追って同期が入ってきて無事に舟をあげた。

総勢6人で昼休み。狭い隠れ家はカヤックがくっついて並んでいる。帰りは簡単。波に向かって漕ぐだけだ。岩場を抜けるとそれぞれ思い思いに漕いでクラブハウスに戻って舟をあげた。思ったほど距離は出せなかったけど、後輩にくっついて懸命に漕いだから満足だ。

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