小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2020年11月27日金曜日

0本目 = 5本目

 パドルを自作するようになったそもそものきっかけは大先輩にもらった削りかけの材だった。おおまかに羽子板になった状態で何年か寝かされてあった青森ひばの材。それを適当なデザインナイフで目分量で削り始め、丸太ん棒のような状態で試し漕ぎをして形になり始めたなと思ったら、クラブへの行き帰りのエスカレーターで天井に挟んで押し割ってしまった。

大先輩に謝ってシャフトから真っ二つになった木を見せたら、また何かにつかうでしょうと大先輩がそれをシェアパドルの束の奥にたてかけて、そのまま三年ほど寝かされたようになっていた。

おった後は自分で材木を買ってパドルを作りはじめて、その間中、折れた材が頭の隅にあった。どうにかうまくヒビの入ってない大丈夫な部分を切り出して、足りな分は他の木でおぎなってパドルにできないかもやもやしていた。

それをようやく形にしようと動き出した。だいぶ色の変わった青森ひばを割ってヒビの範囲を確認する。結果、端から端までの芯を米ひばで準備し、ブレード部分を青森ヒバでサンドイッチにした。


そのままでは完成に至らなかった材だけど、組み合わせで新しいパドルに作り替えて、これでトータル五本目のパドルができあがりそうだ。せっかく貼り合わせたラインが見えるので、割れ止めの伝統的な手法である千切(ちぎり)を飾りとしていれた。表面に象嵌ではいるだけなので、割れ止めには全然効いてはいないけど、木の色で模様がでるのを楽しみたい。



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