小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2025年6月8日日曜日

20250608 船だけで

ここのところ縁があって内房に毎週のように出かけてたのだけど、いよいよ期が満ちて一区切りつきそうな様子に。それで一度このあたりを漕いでおきたいと思い、プランを練る。

できる限りカヤックを漕いで行きたいのだけれど、三浦から房総は東京湾をどうにかしないといけない。そこを漕ぐというのは社会的なリスクが高すぎるのでソロではちょっとやれない。自然に出てくる選択肢は久里浜から金谷へのフェリー。

なので久里浜まで漕いでフェリーに乗り、また金谷で漕ぎ始めて房総を漕ぐという行程をあたためていた。

そうして初めての海を漕ぐのにバッチリ予報の日曜に五分割のカヤックをコロコロ引いて日の出前から出かけた。本番はちょっと違うカヤックで漕ぐつもりだけど、今日はその予行演習。なので安心感のあるこの舟。

浜について舟を広げ、組み立て終えたら割といい時間。それでも2番目のフェリーには乗れそうだ。自分で行程を考えて、1人で荷物を運んで、ちっちゃいけど立派なカヤック旅を始めよう。

これ以上ない最高の海況、風は弱い、それでこの日にしたのに久里浜の発電所の堤防を回り込むところはガチャガチャした波が立つ。本番はどうなるか考えながら漕いでいく。

久里浜に着いたらフェリーの出港まであと30分。慌ててパドルを浜に忘れるところだった。エッホエッホとカートを引いて乗り場まで小走りして着いたら係員がカヤックの長さを測ってくれた。その長さを伝えて片道乗船券を買う。人、カヤック込みで3000円しなかった。

カヤックを引いてフェリーに乗り込んで階段下の脇に置く。係員さんが車止めをしてくれた。シーソーのようにばったんばったんしませんか?と聞かれる。相当揺れないと大丈夫と話したらそのままになった。あとは金谷までフェリーの中で腹ごしらえ。濡れた服で空調のきいた室内は体が冷えるな。そう思ってデッキに出た鼻先を大きなコンテナ船がかすめていく。曳き波がハッキリ見えるほどの穏やかな海況。

自分が漕ぐ辺りを見ながらあっという間に金谷についた。最後にカートを引いてフェリーを降りる。
車の通らない裏道をコロコロ歩いて近くの浜に出て、カートをしまったらすぐに漕ぎ出す。もう組み上がってるから楽チン。

漕ぎ出したらあとは岸を左に見ながらひたすら進むだけ。ここから先は初めてのエリア。東京湾を見渡しながら、ソロで初めての場所までやってきて漕ぐと言うのは、これまた初めてのことだなあとしみじみする。今までは、誰かしらと一緒に漕いでからソロで行くエリアを広げてきた。あ、そんなことなかったか、結構レンタルしたカヤックで知らないとこ漕いでた。

まあ、そんなであらかじめ頭に入れといた地形を見ながらパドルを回す。しっかりした堤防のある漁港まで来たら四分の一。それを過ぎて観音様の見下ろす長い浜の端まで着いたら半分。湾を真っすぐは渡らず、本番に合わせて岸ベタで。

いよいよ観音様が近くなったら黒いカヤックが浜に向かうのが見えた。そちらに漕ぎ進むと知り合いだった。挨拶して浜の途切れた崖の下を進む。

観音様の下の崖は見応えがある。どこかに遠征してるみたい。ここは普通に何度も漕ぎに来ていなと思いながらその端の岬を回ったら途端に東京湾に帰ってきた。この落差が面白い。

そこから漁港を1つ2つ過ぎたらゴールの浜についた。浜にはカヤックが数艇出ていて、知り合いの練習が始まってる。こちらに手を振ってくれたので返事の合図をして寄っていく。そうして舟を浜に上げて無事に小さな遠征はおしまい。

日を改めてこの舟で逆のコースをたどり、また三浦に帰る。それで本番前のロケハンは大丈夫でしょう。また観音様の下を漕ぐのが楽しみ。


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