小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2018年11月23日金曜日

20181123 八景島から

今日は八景島の海の公園から漕ぎ出して三浦海岸までいく。30km 程をクラブのみんなで漕ぐ。午前中は北東の風がまだまだ強くて、それも午後に入れば落ちていく予報。おひさまはたっぷり。大潮で干潮手前から満潮手前まで漕いだ。

朝一で海の公園につくと、大先輩がオサレな同期と二人で舟の荷降ろしをすませていた。浜に並んだカヤックを見ると、見慣れた黄色いポリ艇がひとつ。大先輩からのメッセージを感じる。コックピットカバーを開けると中に僕の装備が入っていた。いいですねぇ、やりましょう。

車の回送などまだ準備があってみんなの集合時間と出発はまだ先。支度をして、その小一時間に一人舟を出してみる。時間は八時前。右手の方から遊漁船がひっきりなしに出てくる。北東からの風は軽く吹き付ける感じがあり、東京湾を渡ってくるしっかりした風浪が予想できる。本当は外まで様子を見たかったけど、漁船の出入りが多すぎて止めておいた。

ポツポツと人が集まりはじめたので浜に戻る。そこにゴムボートが一艇戻ってきた。朝から出ていた釣りの人で、ハシケに近づいたらそこの牡蠣殻で穴を開けてしまい、慌てて戻ってきたのだそう。早くに準備して出ていたのにとしょげていた。僕らも気を引き締めていこう。

車の回送を終えた大先輩がカヤックスーツで電車に乗って戻ってきた。その頃にはみんな集まって準備が終わっている。総勢八人。今日の航程を大先輩の海図で確認してから舟を出す。



八景島のジェットコースターを越えないのにもう三角波がある。ここあたりからSUMITOMOと書かれた門型のゲートを回り込むまでは、北東からきた風浪が岸壁に跳ね返り、いかしたサイズの三角波となって舟を持ち上げては落とす。みんなグイグイと漕いで行く。まだ経験の浅い人はちょっと腰が引けて、短いストロークとなって苦労してる。それでもパドルは動かして向かい風を少しずつ進んで行く。

ゲートを回りこみ、点々とある波止ブロックの内側に入るとその三角波も少し落ち着く。一息ついてみんなで少しまとまり、ブロックの内側をそって赤い灯台まで。そこからは猿島目指して真っ直ぐに。

猿島までの区間はやっぱり北東からの風と波にさらされるけど、開けていて岸からの距離も水深もあるからか、変な三角波はない。逆に落ち着いた風浪を漕ぎながら猿島を目指して黙々と漕ぐ。灯標はグイグイと左右に揺れて、前にいくメンバが波間に隠れる。


その途中でふと後ろをみると北風の乾いた空気で景色は澄んで、ランドマークタワーが小さくてもくっきり見えた。


猿島の風裏で筏を組んで小休止。目の前をフェリーが猿島から三笠公園の方にお客を乗せて行く。何人かが手を振ってくれてこちらも返事を返す。猿島からは走水の岬、旗山崎を目指してまっすぐ。取り付いたら観音崎を回り込んでたたら浜で舟を上げてお昼ごはん。


たたら浜は水の色が南国感にあふれてキラキラしてる。佐島のキラキラと同じくらい好き。風裏でもあるし、砂浜で日差しを浴びてポカポカにお昼ごはんを食べたらまた海に浮かぶ。

たたら浜から次の目標は燈明崎。陸の先端から少し内側を目指していく。取り付いたら次は久里浜のフェリー航路。少年院から対岸の火力発電所の煙突を目指して漕いで行く。


火力発電所の堤防の突端にとりつくと、金田湾の反対に剱埼の灯台が見えてくる。ホームに帰ってきた。野比海岸、津久井浜と、京急線で通る駅をなぞりながら、低くなっていく太陽と青空を仰いでパドルを回すとなんだかしみじみとした。

大先輩が回送してくれた車のある浜で舟を上げ、みんなで無事の完漕を喜びながら舟を積んでクラブに戻り、片付けのあと楽しく飲んだ。

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