小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2018年12月2日日曜日

20181202 冬の練習

土曜より日曜のほうが漕ぎ日和かと思って予定を立ててた。土曜は暖かで、ちょっと西風が吹きそうか、沖では西風がまっかっかに吹き、三浦の南端くらいだと一転穏やかな予報。境目の上がり下がり次第で怖いなといつも気をつけるけど、そういう時は結局穏やかなままが多い気もしてる。この土曜もそうだった。ともかく、自分は日曜に定めて始発ででかける。長潮

日が出るのがだいぶ遅くなった。調べてみたら、日の出が一番遅いのは冬至を過ぎてからちょうど 2-3週間後。正月から成人の日くらいまでが朝が一番遅い。普通にでかけてもカヤックから朝焼けが見られる日も近いぞ。

電車を降りて三崎口のバスを待つ間、そんなことを考えている間にも体が冷える。気温もぐんと寒くなっていよいよ冬の本気が垣間見える。それでもまだ水温は19℃あである。冬に向けて、着るものや道具の再点検にちょうどよい。まだ海に余裕がある。

ついたら NZ 先輩が先にいて、昨日夜遅くに来て泊まっている。聞くと、黙々と漕ぐ後輩がすでにきて、森戸海岸を目指して北に向かって漕ぎ出したそうだ。この後輩、今年に入って、まだ9月だというのに1000キロをすでに漕いだ。それからもグングン漕いでるから、今年終わるまでにもう1000キロ行くんじゃないか、いかないか。

今日はあとからちっこい後輩も来て、NZ先輩と僕との三人で小田和湾の中の長井港にある直売センターで買い出しをし、どこかの浜でのんびりランチをしようと申し合わせてあった。後輩がくるまでの間、南にちょっと漕いできてから湾内で合流することにして、先輩と二人で出かける。湾内は当然静か、網代崎も、北からのパチャパチャ波で白いのが見えるけど、うねりは無し。舳先を南に向けて、諸磯までの間ににすでに追いの風浪が面白い。

諸磯から三崎の堤防の間は、内側の堤防からの反射波で三角波っぽくなる。八景島の出口ほどではないけれど、フヨンフヨンした波で面白い。良い練習になる。そこから釜根、長津呂崎まで楽しんだら、その先は穏やかに見える。後輩との合流もあるし、NZ先輩に声をかけて僕はここで引き返す。先輩は安房崎で引き返すそう。

振り返った途端、向かい風。ちょっとしびれる。湾内に戻る時間を声に出さずに見積もって、一息ついてパドルを回し始める。三崎の堤防をまた周り、諸磯を抜け、湾内に戻るとじんわりと太ももとおしり周りに疲れを感じて気持ちがいい。湾内の静かな水にパドルを切り込みながらヨットのそばまでくると、ちっこい後輩が一人で出てきた。あー、間に合わなかったな。釜根タッチで引き返すべきだった。

外の様子を話しながら網代崎までくる。北風を感じてもらう。長井まで行けるかどうか。


南から戻ってくるNZ先輩を待って、北風に押されるままにのんびりと諸磯方面に流されながら様子を見ていると、諸磯の岩の間をオレンジのパドルが上下するのが見えた。先輩だ。やっぱり風を漕ぎ上がってくるのがしんどそうだ。ちょっと迎えに漕いで合流し相談する。結果、風も落ち着く予報だし、向かい風で行けるところまで漕いで、それで適当に浜にあがりましょうとって北に向けて漕ぎ出す。

網代崎まで戻ると、沖からたくさんのヨットがやってきて、堤防との間でくるりと向きを変えていく。どれも八人くらいは乗ってるような、カヤックからだと見上げるようなやつ。それがシーボニアの方には入らず、堤防の手前で十艘くらいグルグル、ウロウロしているので、湾を渡る隙間がない。あれだけの数のヨットが堤防の前の隙間でぶつからずにうろうろしてる。たいしたもんだ。

僕らは安全第一、シーボニアの手前くらいまでいってから湾内を横切り、また出ていくことにした。そうして渡り始めたらプーっとなって、グルグルしていたヨットが一斉に沖に出ていっていなくなった。どうやらリビエラでやってる小網代-秋谷間のレースだったみたいだ。

一息ついて、ちっこい後輩を先頭に据えて漕ぎ始めたら、すずめ島あたりでガンガン漕いでいる後輩とすれ違う。近寄ったNZ先輩が聞くと、北風の中、朝から漕いでやっぱり森戸まで往復してきて、もう舟を上げて帰るそうだ。やるなあ。ぼくらも重いパドルをじっくりと回して進んでいく。腕に力は入れず、大手を振ってゆったりと歩くように。バウが向かい波に突っ込んであげる飛沫を真正面から浴びながら漕いで荒崎についた。僕だけトイレに上がる。


浜に戻ると後輩が浮いたまま近寄ってきた。先輩と話していて、荒崎でこのまま船を上げて歩いて長井まで行こうかどうしようかとのこと。小田和湾に入ると北東が真向かいから吹くからねえ。それもありだけど、とりあえず向かい風の様子を見に、少し進んで回り込んで見ましょうよといって、僕がさっさと船に乗り込んで浮かんでしまう。

ちょろっと岩場を回り込んで小田和湾全景が見えるところまで進んでみると、まあ、向かい風だけど漕げないなんてことは全然ない。歩こうと思ったら、僕がトイレに上がっている間に二人共舟を上げてないと、漕がないことにはならないんだろう。長井の手前まできちんと漕いで舟をあげ、産直センターでウィンドウショッピング。お魚が立派過ぎて、無駄にしてはもったいないと、海産物は一切買わなかったけど150円のつみれ汁はとても美味しくいただいた。つみれ入りのそばも美味しそう。両方頼んで、大根を移して豪華なそばにしても美味しい。


他に持ち帰りのお惣菜を少し買って舟に戻る。追いの風と波の中、後輩がずいぶんと雰囲気を出して漕ぐような気がする。低く日がさして反射する鈍い色の海をほっそりとした体でゆったりと大きく漕いでいく。調子にのって一気に小網代まで漕ぎ戻り、手頃な浜に上がってのんびりと遅い昼食を楽しんだ。

日が低くなってわかりやすく寒くなってきた。今日は一日薄雲がかかってて、思ったよりも日の温かみを感じない。水はぬるいけど北風も吹いて、服装からなにからとてもよい心の準備ができた。それで舟をあげて帰った。漕いでいればいつでも温かい。冷たい寒いは準備と仕舞支度のときだけ。来週も来よう。

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