小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2020年1月30日木曜日

20200126 アーバンカヤッキング

今日はクラブのみんなで都会の水路を漕ぐ。都心でカヤックといえばスカイツリーが定番のようで、それはもちろん漕ぎたい。朝ちょっとぱらつくけど、風もなく、午後に向かって天気は上り坂。それに期待して、冷たい雨の中、集合場所の東大島駅まででかける。

待ち合わせの駐車場につくと、もう大先輩の車がカヤックを積んで待っていた。同じようにしてパラパラとみんなが集まり、総勢六人。橋の下のスペースで雨を避けながら着替えをして、舟も全部準備万端。

今日の行程をブリーフィングしたら、みんなで早速浮かぶ。近くの荒川ロックゲートを抜けて荒川を下り、若洲までは行かずに手前で運河に入ったら豊洲まで抜けていく。その後はその時の気分で戻る、そういう感じ。

よし、閘門を抜けるぞと勇んで漕ぎ始める。荒川ロックゲートは目と鼻の先。ものの数分で近づいていくと、ゲートは3月まで通行禁止の表示に気づく。はじめの一歩がすでに臨機応変。みんなでガヤガヤしながら、そのまま水路を西に進んで扇橋閘門を抜けることにした。平らな水面を淡々と前漕ぎしていく。


扇橋閘門はやっていた。閘門にかけられた「止めるぞ高潮。守るぞ都民」の標語にまたガヤガヤしながら、2m の水位を上がって東京湾と直接つながった側に進んでいく。水のエレベータに持ち上げられている間、「井戸水の組み上げとガスの採掘をやめてからは地盤沈下が止まっている」というアナウンスを聞いて昔の工事に思いが飛ぶ。ガスの採掘なんて思いもしなかったから、帰って調べたら「南関東ガス田」なんてものが、東京湾の一番奥に広がってると知った。


門を抜けて水路を右に左に折れ曲がりながら南を目指す。広くなったなあと思ったら豊洲についていた。豊洲の水路を進む時は、それなりにITに詳しい人たちが、そこここのデータセンターの場所を指さしながら、普通の人たちは、オリンピック会場や豊洲市場の建物をさしながら、ガヤガヤと物見遊山の会話がはずむ。


豊洲市場を過ぎると目の前にレインボーブリッジまでの水面が開ける。竹芝・浜離宮を目指して埠頭沿いに漕いでいると、竹芝桟橋の前あたりで赤い船がマーライオンのように水を吐きだしてた。遠目に笑いながら漕いでいたら、おおきな消防庁の船がよってきて、このさき海面に油が流出しているため、その処理作業のために放水をした船がいっぱいいるのだそうだ。「そのへんを考慮してください」と声をかけられたので注意深く岸壁沿いに進んだあと浜離宮に渡ってほっとした。


すこし休んだ後に隅田川をのぼりだす。やっぱり勝鬨橋はくぐってみたい。ときおりくる水上バスや屋形船の引き波に乗りながら、すいすい登って橋をくぐり、また水路に入って扇橋閘門に戻った。


一度平らな水面に戻ると、みんな黙々と前漕ぎに精がでる。ストロークを丹念に感じながらさかさか漕いだらあっというまにスカイツリーについてしまった。歩道の親子と会話をしながらお菓子を食べ、ちょっとしたハプニングも楽しみつつ休憩をした。ここで船を上げられたらどんなにいいかと願望が漏れる。

体が濡れて寒くなってきた。ここからはどんどん漕いで帰りましょうということで、狭い水路を六艇で漕ぎ抜けてまたもとの場所に戻ってきた。GPS によると 28km 漕いだそうだけど、基本静水だったから距離ほどは疲れなかったねーと感想を交わしながら舟を大先輩の車に片付けたら解散。ほとんどが電車組なので反省会をしながら楽しく帰った。







0 件のコメント:

コメントを投稿