小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2018年8月5日日曜日

20180805 遠足

落ち着いた様子の週末、海ではなく湖に出かける。そこのほとりにあるアウトフィッターで技術講習会をやるのでそれに参加する。舟はフェザークラフトのカサラノを借してもらえる。この舟に一度乗ってみたいと思ってた。

運転免許を持っていないので、舟を自分で持ち歩く必要がある。だから最初に Oru Kayak を買った。それで海に出るのは無理だと判断したけど、それなら実際に海で乗られているファルトはどんな感じなのかずっと興味があった。

電車を乗り継いで会場最寄り駅に着く。迎えに来てくれた車でショップに行き身支度をする。他の参加者はもう会場についているそうだ。

また車で移動して湖水のほとりにいき、皆さんにご挨拶。カヤックをする人同士という思いがあるからか、くつろぐにはまだ早いけどガチガチの緊張もない。講師も交えて丸く並び、一人ひとり自己紹介をしたら軽く水に浮かぶ。


カサラノのエアーは抜いたままで乗った。初めてのシーソックに足、膝、ももと絡んでうまく下半身を落ち着けられない。その間フラフラしたけど、下半身がシーソックに馴染んで膝をブレースにかけられるようになったら落ち着いた。右左と傾けてみて、どこまで踏ん張るかを見てみる。わりと踏ん張る。腰の傾きに敏感に反応して、最後では踏ん張ってくれるから小気味良い。細かく反応してくれる分、腰を通して自分の動きをカヤックに伝える意識がないと、勝手にフラフラするように感じられて怖いのかもしれない。カップファーベルによく似てると思った。

その後一度上がって、いよいよ講習を開始。フォワードストローク、リーンなど荒れた海を漕ぐときの要素技術をしっかり教えてもらう。グリーンランドパドルを借りていたので、独特のフォワードストロークも教えてもらう。

それでまたみんなで水に浮かんで、聞いたとおりに体を動かせるか繰り返し確認してお昼ごはん。

午後はリカバリーやレスキューの練習。沈脱、馬乗り、ロールなどめいっぱい水に浸かって繰り返し練習する。静水で10回連続で成功させて、荒れた冬の海で一回分の疲労と教えてもらう。馬乗り10回やらずにサボってしまう。今度ホームでちゃんとやってみよう。


ファルトで脱るとどのくらい水が入るのか知りたかった。きちんと完沈させて逆さまの状態からの脱を何回かやる。ロールはバンバン回ってみる。シーソックにたまった水は岸でバウを持ち上げて何度か抜いたけど、裏のハルまで入った水は抜けない。そのままでやっていたらロールの最後のキレが悪くなり、ショートをミスるようになってきた。

とはいえ、この頃はだいぶ馴染んで違和感はもうない。安心して乗れるカヤックだと納得できた。これが折りたたんで運べるのだから嬉しいことだ。

そうやって夕方まで水にぬれ、みんなで〆て終わる。湖水を渡ってくる南風は天然のクーーラーになってとても涼しい。淡水だから体も風もさっぱりして、プール上がりの快適さ。三浦でこの時期この時間の南風はベタっ、モワッとしてる。それを思い出して比べると、旅をしている気になった。

一とおり片付けたらショップにみんなで集まって、常連さんたちが回ったツアーの話などを聞く。このあたりでの漕ぎは、風は琵琶湖、潮は瀬戸内で揉まれて強いのだけど、岸寄りのサーフでは波が崩れだすとまだ弱いとショップのオーナーが笑いながら言っていた。この頃にはなんとなくホームと区別がつかないような心持ちになって居心地が良い。

そうして、ちょうど良い時間になったので、もとの駅に車で送ってもらい、また電車を乗り継いで帰った。

乗りたいと思っていたカヤックに乗れて良かった。「すぐやろう」。

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